2007/9/20

NEVEタイプ/640プリアンプ A  プロオーディオ

 NEVE/BA−640をコピーし、ゲインアップしたマイクアンプ基板が完成しました。増幅率はおよそ20dB〜60dBです。さすがに50dB以上のゲインを稼ぐと、電源系のハムが気になってきます。スペースの関係でスイッチング電源を用いましたが、回路自体のSNが良いので特に気になります。悪戦苦闘した挙句、電源に平滑コンデンサーを追加し、フェライトコアを挟んでノイズレベルを下げました。写真のようにケースにはコンパクトに収まり、フロントパネルもシンプルにしたのですが、取って置きのSSLから取り外したスイッチ付きVRをファントム電源とゲイン調整に使ったところ、VRのカーブ(多分Aカーブ)が急すぎて、1番使いそうな40dBから60dBまでが時計の1時間(30度くらい?)で急変してしまいます。これでは使いにくいので、後日ロータリーSWに変更予定です。
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 肝心の音色ですが、初めにTI社のNE5534Pオペアンプを使ってみました。音を出してみると低域の効いた厚みのある音がするのですが、中高域が延びずバランス的には満足がいきません。そこで次にSSL−4000Gのモジュールから取り外した、シグネティックス社(現フィリップス傘下)のNE5534Nと取り替えてみました。音の厚みは同じままで、中高域が出てきて音が前に張り出してきます。前回製作した「API/JH990 ディスクリートマイクプリアンプ」と比べたところ、自然な音色とバランス、透明感はかないませんが、中低域の張り出しはNEVEに近い感じです。今回は入出力トランスにタムラ製を用いていますが、MARINAIRかST.IVESを使えば本物のNEVEサウンドになるかもしれません。
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2007/9/15

箱作り  いろいろ

 アンプを作るうえでの楽しみは、電子回路の半田付けから良い音を出すことにありますが、ケース作りもなかなか楽しいです。私の知り合いがアンプの外観を見ると音の傾向が分かると言ったことがありますが、外れてもいないような気がします。
 秋葉原へ行っても「箱屋さん」は大分減りました。それどころか部品の買出しに駅を降りたときに「萌え〜〜」のお姉さんの誘いを振り切り、自分はその為に来たのでは無いとばかり早足で抜けてゆく次第です。しかし最近ではNET通販が充実してきたので、型番さえ分かっていれば、わざわざ秋葉原まで出かけなくとも次の日には品物を調達することができます。
 さて箱作りですが、私の場合初めにPCの作図ソフトで実体図を作り、それをラベル用紙に印刷してケースに貼り付けます。作図ソフトを使うと、使用頻度の多いXLRレセプタクルなどの部品形状が保存できるので作図が楽です。それよりも直接ケースに罫書くより数倍正確に工作できます。
 次に下穴(2〜3mm)をあけます。センターポンチで先ほどの実体図に描かれてある穴の位置にポンチを打つのですが、これがなかなか侮れない作業です。ケースに正確に穴をあけるにはフライス盤を使えば良いのですが、私の場合ボール盤しかない為、このポンチの位置次第で仕上がりが決まります。もちろん1mmもずれる事はありませんが、一直線に幾つかの穴をあけることは至難の業です。それでも以前は電動ハンドドリルを使っていたので、ボール盤を使い始めてだいぶ工作精度が上がりました。
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 次に下穴に従ってホールソーで穴を大きくします。XLRレセプタクルの場合24mmのホールソーを使えばオス、メス両方使えますが、オス座が緩々なので私は22mmを使い、メス座の出っ張り(ロックを外すピンの部分)をやすりで削ります。取り付けネジの部分は2.2mmの穴をあけ、2.6mのピッチを彫出します。大昔はハンドドリル(手動!)で穴をあけリーマーで広げていましたが、時間、精度、手間(手は「マメ」だらけでした)共に比較にはなりません!
 以前は完成してみるとケースに余計な穴や傷が沢山ありましたが、最近は上達したせいか仕上がりもだいぶ綺麗になりました。一度プロの板金屋さんを見学に行ってみたいです。
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2007/9/5

NEVEタイプ/640プリアンプ @  プロオーディオ

 最近では珍しい、カンタイプのバイポーラトランジスタ(BC441,461)が手に入りました。耐圧も高く電力増幅にはもってこいです。早速何かに使ってみようと思い、5534オペアンプと組合わせて、NEVEのBA640を作ってみました。BA640はディスクリートのBA440に代わり、オールドNEVEの後期(80年代)に使われたICアンプです。ディスクリートのBA440に比べ音の評判はイマイチですが、33609などの最終段でMARINAIRのトランスをドライブしています。回路的にはシンプルで、ICオペアンプをパワートランジスタで電力増幅しています。ICオペアンプについては8PのICソケットを付けて、何種類かの5534を試せるようにしました。タムラの入出力トランスを付けてバランス仕様にし、ゲインを上げてマイクアンプにしてみようかと思います。
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2007/9/1

API/JH990 ディスクリートマイクプリアンプ A  プロオーディオ

 電源トランスの位置を動かしてノイズの低い位置を探したのですが、良い位置ではケースに収まらなくなってしまいました。いっその事別電源にしようかと思ったのですが、ノイズが入力部に飛び込んでいることを考えて、発想を転換して入力トランスを変えてみました。手ごろなマイク入力トランスが無かったのですが、オールドNEVEに使われていたSt.ives31267が手元にありました。31267はライントランスなのですが、外国のWEBサイトで読んだ、1次側と2次側を逆に使うとマイクトランスになると言う記事を思い出しました。トランスはコアにコイルを巻いた物なので、1次側と2次側を逆にしても別に問題は無いはずです。トランスのデータからパラ接続で、600Ω:2.4kΩのインピーダンスで6dB昇圧します。これはSt.ivesのマイクトランス10468(1.2K:4.8k)の6dB昇圧と一致します。
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 試しにJensenのマイクトランスと変えてみたところ、ノイズレベルがだいぶ下がりました!内部のコイルを巻いている方向とシールドの違いが有るのかもしれません。その後筐体アースを落とす位置や、ケーブルのはわせ方を工夫して何とか納得できるところまで追い込めました。それでも電源トランスは少し(10度位?)傾いています。
 肝心の音色ですが、苦労した甲斐もありとてもクリアな音です。私自身のマイクプリアンプの音色志向はNEVEの1272(A級アンプのBA283)あたりにあるのですが、ディスクリートと言えどもAB級では難しいようです。しかしA級アンプの「暗い・・?」イメージに比べ、明るい音は今風の音楽シーンにはマッチすると思います。高域が伸び低域は締まっていて、非常にフラットな音色です。例えて言えば、SM58を繋ぐとEQされた後のひと皮剥けた音が出てくる感じです。
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