2008/1/31

LX−108オペアンプ A  プロオーディオ

 「LX−108オペアンプ」を使ったHanaoka製のマイクアンプカードをラッキングしました。入出力600Ωトランスバランスで(今でも一部放送用音声システムは、機器間のインピーダンスを600Ωで受け渡しています)最大60dBのゲインを持たせました。
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 この基板の特徴としては、電源入力部に3端子レギュレーターによる安定化回路をそれぞれ持っていて、システムラック内の電源から±18VDCの供給を受け、基板内で±15Vに降圧しています。多分システム内の他の機器や基板からの電源ショックなどの影響を受けないようにしてあるのではないかと思います。業務用の基板には時々見られますが贅沢な作りです。今回はアンプ基板(2ch内蔵)1枚なので、電源回路では整流、平滑しただけの±24VDCをアンプ基板に供給して、基板内のレギュレーターで±15Vに安定化しています。
 早速音質チェックをしました。前出の「Telefunken−V672」と比較してみましたが、なかなかの物で音の太さは負けていません。想像通りLX−108はディスクリートのようで、API−2520を参考にしているのではないかと思います。また基板には「1980年」と書いてあるので、コンデンサーの交換も必要かもしれません。次回は「RECAP」に挑戦してみようかと思います。
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2008/1/25

LX108オペアンプ  プロオーディオ

 花岡無線電機は放送用音声機器の専門メーカーですが、花岡の放送システムラックに使われていたと思われるマイクアンプカードが手に入りました。入出力トランスバランス仕様で、その中心に「LX108」と書かれた見慣れないオペアンプが鎮座しています。早速NETで検索してみましたが、国産で「CR−BOX」と言うメーカーが80年代に作っていたものらしいのですが、詳しい情報が分かりません。一部海外のサイトから入手したデーターと外見から推察すると、本体サイズ、電源、ピン配置などあの有名な「API2520」とそっくりです。以前にも書きましたが、「API2520」にはコンパチブルな仲間が多数あり(JH990,JFET992,JLM990,Avedis1122,etc)、国産の「LX−108」がAPI2520をお手本に作られていても不思議ではありません。
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 期待が膨らむ中、早速仮配線して音を出してみました。ゲイン調整用の抵抗値を変えてみると60dBの増幅度が得られました。試しに簡易的に最大出力レベルを測ってみると、何と30dBu(!)を示しています。こうなるとケースに入れてプリアンプを作る以外ありません。はたして「和製312プリアンプ」となるでしょうか!? 
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2008/1/17

ファントム電源 A  プロオーディオ

 LT1170を使って、ファントム電源回路を試作してみました。NEVEやTELEFUNKENに合わせて、アンプ電源DC24VをDV48Vまで昇圧します。その前に何故このDCコンバーターを試そうかと思ったかですが、諸々の条件からプリアンプにスイッチング電源を用いた場合、今まではDC48Vを作る為に別のスイッチング電源(48V用)を必要としていました。今回のDCコンバーターがうまく働けば、外付けのACパック(DC24Vout)を用いてDC48Vは筐体内部で昇圧して作ることができ、アンプ本体の大きさが非常にコンパクトに出来ます。また前回書いたように、Ni-Cd12Vバッテリーを使って24Vに昇圧し、NEVEなどのプリアンプやコンプを屋外で使うことが可能になります。
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 早速製作に取り掛かりました。部品点数も少ないので、完成まではそれほど時間はかかりませんでした。DC24Vを通電して出力電圧を測定しながら可変抵抗を動かしてみます。電圧がどんどん上がってゆき、すぐに50Vに達しました。今回は通常の可変抵抗器(5KΩ)を使いましたが、電圧変化が激しいので多回転式抵抗器を使ったほうが良さそうです。しばらく無負荷状態でランニングしてみましたが、レギュレーター等からの発熱もなさそうです。ファントム電源は数10mA程度の消費なので、放熱などの心配は無いかと思います。さて問題はスイッチング電源に付き物のリプルノイズですが、出力にローパスフィルターを入れた為10mVp-pオーダーに抑えられています。さすがに100kHzでスイッチングしている為10mSのパルスノイズは取りきれませんが、手持ちのファントム電源のリプルノイズと比較しても遜色ないのでこれで良しとしました。
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2008/1/13

ファントム電源  プロオーディオ

 マイクアンプを作るときに、必ず必要になるのがファントム電源です。コンデンサーマイクを使うには、バランス回路の2,3番線(ホット、コールド)とシールドの間にDC48Vの電圧をかけなければなりません。このDC48Vを作るのが意外と難問です。通常のアンプ回路の電源は、DC+24V位(NEVE、TELEFUNKEN等)かDC±18V位(SSL、API等)で動作します。これらの電源は使用頻度が多いので、制御用のレギュレーターは多数作られています。しかし+48Vを作る電源用素子は案外少ないのです。
 私の知る限りでDC48Vを作るには、
@AC100VをトランスでAC50V位に降圧し、整流して3端子レギュレーターでDC48Vに安定化する。
Aアンプ用の交流電源(AC24、15V等)をコッククロフト・ウォルトン回路でAC50V位に昇圧して、整流、レギュレーターでDC48Vに安定化する。
BDC48Vのスイッチング電源を使う。
の3種類の方法が考えられます。それぞれ一長一短はあるので、状況により使い分けています。これ以外にDC−DCコンバーターを使う方法が有りますが、直接48Vを作るコンバーターが無い為(12−24−48Vと昇圧する方法はありますが)、あまり用いません。
 そんな時おもしろいICが有ることを知りました。LINER TECHNOLOGY社の「LT1170」と言うIC(DC−DCコンバーター)です。5端子のレギュレーターで、数点の外部素子を加えることで簡単にDC60V位まで昇圧してくれます。お値段は1個1000円以上するのですが、面白そうなので実験用に購入してみました。うまく使えればファントム電源以外にも、今まで作ってみたいと思っていた外録用の電池駆動アンプに使えるかもしれません。
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2008/1/7

ツイストペア線  プロオーディオ

 お正月休みを使って、「NEVEタイプ/640プリアンプ」3号機を製作しました。今までいろいろな工作をしてきましたが、同じものを3台作るのは初めてです。今回は今までの経験を生かして、内部配線にツイストペア線を使うなど製作段階からノイズ対策に気を使いました。
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 ツイストペア線(正確には「ツイステッド・ペア線」でしょうか?)は、オーディオマニアの方がメーター何千円もするスピーカーケーブルを試した末に、最終的に落ち着くところと言う話を聞いたことがあります。実際に電気回路関係のフォーラムなどでも、データを提示した上でツイストペア線の対ノイズ効果の高さが発表されています。今回使用したのは筐体内のDCケーブルとゲイン切り替えSWの延長部分で、特にゲイン切り替えSWを前面パネルに設置する際には、基板から延長したケーブルに外来ノイズが飛び込みがちです。何処にでもあるマイクケーブル(カナレ4E5)をほぐした4本の芯線の内の2本をペア線として使ってみました。
 その成果ですが効果は絶大で、今までスイッチング電源からの誘導ノイズに悩まされていたのが嘘のようにクリアです。「目から鱗・・・」とは此の事でしょうか!
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