2008/8/31

スイッチング電源  プロオーディオ

 スイッチング電源は、トランスを用いて降圧、整流して直流を作るシリーズ電源と対象的に、小型で大電流が作れるため最近では重宝されています。電車などに用いられているチョッパー電源もこの仲間です。ただし内部で高周波発信させるためノイズが多く、オーディオ用の電源としては敬遠されていました。
 しかし技術の進歩でノイズ対策も進んでいるようで、最近秋葉原の秋月電子で購入した24V/1A・AC-DCアダプターは、可聴範囲内では全くノイズを感じません。さすがにオシロスコープで波形を見るとリプルはありますが、これまでのスイッチング電源の概念を払拭する性能です。試しにNEVE・BA283マイクアンプ、2chを駆動してみましたが、全く問題なく動作しました。
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 DC24V/1Aをシリーズ電源で作ると、大型の電源トランスを必要とするため、どうしても別電源になってしまいます。前回書いたDC駆動プリアンプでも、電源電圧の昇圧やファントム電源用にDC−DCコンバーターを使いました。
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 最近では一部のマニアックな物を除けば、ほとんどのオーディオ機器(プロ用も含めて)がスイッチング電源やコンバーターを使っているのではないでしょうか。

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2008/8/24

DC駆動プリアンプ  プロオーディオ

 外録(ロケ)用ミキサーは、バッテリー駆動で小型軽量、ヘビーデューティーに作られていますが、音質はイマイチの物が多いように思います。確かに室内で条件の良いスタジオ録音に比べれば、環境の悪い中で録音しなくてはならないので、やむを得ないのかもしれません。
 知人から外録用のプリアンプの要望があり、作る約束をしたのですが1年近く経ってしまいました。当然バッテリー駆動なのですが、電池を直列に並べてアンプ電源(例えばDC24V)に用いれば理想的な直流駆動になりますが、バッテリーライフや使い勝手を考えるとそうも行きません。また外録の場合、必ずゼンハイザーなどのガンマイクを使うので、ファントム電源も外せないところです。
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 まず電源ですが、業務用のNi-CdバッテリーはDC12V−5Ahの物をよく使うので、これに合わせて考えました。5Ahの容量があれば、消費電流が200mAでも20時間以上使える計算なので、バッテリーライフも十分です。前出のディスクリート・プリアンプカードを2枚使って2chプリアンプとしました。DC24V駆動なので、コーセル製DC-DCコンバーターでDC12Vから昇圧します。コーセルの取説を読んでいると、都合の良いことにコンバーターの直列運転が出来ることが分かり、DC12V→DC24Vコンバーターを2個使うことでDC24VとDC48Vを作ることが出来ました。
 小さく作らなくてはならないので、タカチ製のケースに無理やり押し込みました。SW付きボリュームを用いたので、つまみを押すとファントム電源が入ります。前回ご紹介した「便利な道具」を使って、パネルの表示もなかなか綺麗に仕上がりました。
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2008/8/17

便利な道具  いろいろ

 アンプなどの筐体のフロントパネルを作る時に、ボリュームやスイッチの表示を綺麗に入れると見栄えもよくなり、音も良くなる気がします。(そんな訳ありませんが!)プロに頼むと結構いい値段がするので今まではインスタントレタリングを使っていましたが、文字の種類や大きさが制限され、結構テクニックが必要です。最近部品屋さんへ行ったところ、サンハヤトがインスタントレタリングの製造を中止したので、在庫だけとの話を聞きました。外国製でこの手のプリント用紙があるのですが、値段が高く手間がかかるので、なかなか使う気にはなりませんでした。
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 そこで何かいいものは無いかと探していましたが、ちょうど手ごろな物が見つかりました。文具メーカーの「PLUS」が出している「水転写シート」がそれです。パソコンで作画した図柄をプリンターで印刷し、その用紙を水で濡らすことで対象物に転写できます。慣れるまでちょっとコツがいりますが、なかなか綺麗に仕上がります。乾燥させて上からクリアーラッカーを吹き付ければ、しっかり定着できます。問題は逆さ向きに貼り付けるため、文字などはプリントするときに反転させる必要があります。パソコンソフトで反転させても良いですが画質が落ちるので、私はコピー機の反転機能を利用しています。
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2008/8/2

SL616E完成!  プロオーディオ

 SSL/SL616Eが完成しました。ヤフオクで落札したPEAVEYのミキサー電源からDC±16V(純正は±15Vのようですが、SSL4000シリーズの基板自体は±18Vで駆動しているので、問題は無いかと思います。)を供給し、電源内でDC±36Vを3端子レギュレーター7824と7924で±24Vに降圧し、DC48Vとしてファントム電源に使います。
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<巨大な(!)電源トランスはアメリカらしい。左端の縦に付いた基板がファントム用48V> 

 とりあえず通電してみました。シリーズ電源で±16V/1A以上流れるので、電源の耐久性が心配です。夏の室内でエアコン無し(!)状態で1時間ほどランニングしましたが、放熱板は多少暑くなるものの、安定して動作しました。
 次に各chのチェックです。Dsub25コネクターを付けた時点でチェックはしてありますが、コネクターパネルを組み付けるのに48本のケーブルに無理な力が掛かり断線する事も考えられます。またファントム電源が無かったので、コンデンサーマイクのテストをしていません。コンデンサーマイクをつないで1ch毎テストしてゆきますが、なんと24ch中3chが生きません。ダイナミックマイクは使えるので、シールドの断線のようです。それにしても3ch共シールドの断線とは不思議です。
 先程組み上げたばかりのコネクターパネルを恐る々々外し、コネクターの半田付けをチェックして行きます。見た目は問題ないのでテスターで当ってみると、どうも問題はSL616E側にありそうです。12個あるSL615Eはそれぞれカードエッジコネクターで背面の基板に接続され、入出力信号は3P−WAGOコネクター(ねじ込み固定式)で基板の反対側に出てきます。ここにシールド線を挟むのですが、何と!NGだった3ch共シールドに被せたビニールチューブごとねじ込まれ固定されています。これではシールドが接続されず、コンデンサーマイクが生きるはずありません!
 別に珍しいトラブルではありませんが、20年は経過していると思われるSL616Eが今まで修理されることも無く使われてきたことと、新品購入時は相当高額だったと思われる高級機器をトータルチェックしないまま納品した業者、又それを確認せずに使っていた使用者には呆れるばかりです。
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