2009/8/22

パワーユニットA  プロオーディオ

 NEVE33605についてNETで調べてゆくうちに、面白い記事を見つけました。ある人(イギリス人?)がロンドンのスタジオでレコーディングを始めようとした時、いつものNEVE卓のイルミネーションが、やけに眩しいのに気がつきました。アシスタントに電球を変えたのか尋ねると、その日は特殊な電源を使っていて、なんとDC37V(!)だったと言う話です。この手の話は私の周りでは聞いた事がありませんが、実際に電源電圧を上げればアンプの最大出力が上がるのは確かで、比較的簡単にチューンアップすることが可能です。(ただし電気回路的には大分ストレスが溜まるので、素子の寿命を縮めている事は間違いありません)そう考えると、私の持っている33605が29Vに電圧アップされていても、納得できます。その後、運よく33605(BA358基板)のマニュアルを手に入れましたが、それによるとこの電源には入出力電圧のオーバーレベルを監視する回路があり、出力電圧がDC30Vを超えるとシャットダウンするようです。と言う事は、29V出力はこの辺を考えた上での設定と思われます。また回路図によると、電圧を抵抗値で調整する為の端子が設定されているので、正規の24Vに戻す事も出来そうです。
 早速33605を開けてみました。写真にある抵抗が電圧調整用のもので、元々は43kΩが付いていましたが、テストしてゆくと12kΩで出力電圧24,8Vに落ち着きました。これでNEVE以外のDC24V駆動アンプにも使う事が出来ます。

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交換した抵抗と、巨大な15000μF/40Vの電解コンデンサー
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2009/8/16

パワーユニット  プロオーディオ

 パワーユニットが完成しました。NEVE33605とハンドメイドのファントム電源を組み合わせ、最大出力DC24V/5A、DC48V/1Aで、総重量12kgです。工作過程で気が付いたのですが、33605の出力電圧は実測で29Vあります。NEVEコンソールから外した後に改造したわけでもなく、電源基板をみても電圧調整できそうな部品も有りません。電源トランス(例の巨大なMARINAIR製)の2次側に24Vと28Vの端子があり、28Vに繋がっていたので試しに24Vにしましたが、変化はありませんでした。元々DC29Vでアンプの最大出力を稼いでいたようですが、手持ちのDC24V駆動のアンプを調べてみたところ、NEVE系は大丈夫ですが、他には電源系コンデンサーに25V耐圧を使っている回路もあったので、使用する際には注意が必要です。
 早速BA283×2台とオリジナル721でテストしてみました。もちろん安定して動作し、電源電圧も変化有りません。音に関しては比較する物が無いので、何ともいえません。(「力強い音だ!」とコメントしておけば良いのでしょうか?)ただ721の最大出力を測定してみると、DC24Vで29dBuでしたが、DC29Vでは30dBuをはるかに超えて測定不能でした。
 外見はご覧のようなアルミトランクに収納しました。コネクターパネルにはXLR4-31が6個とDC24V、DC48V動作表示のLED、それに引き出しに眠っていたガードステーを付けて引き締めました。まるで「鉄人28号」のリモコンのようです。(ちょっと古すぎ!)

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2009/8/15

Les Paul  

 年を取ってくると、暗い話題ばかりが多くなってくる気がします。「Les Paul」(レスポール)この名前を聞いて、知らない音楽関係者は居ないと思います。ギターを愛好する人、またミュージシャンのみならず、レコーディングに携わる人ならば忘れてはならない人物です。
 ギブソンのレスポールはあまりにも有名ですが、若い人で、レスポール氏がマルチトラック録音の創始者である事を知る人は少ないのではないでしょうか?詳しい事は調べていただければ分かりますが、レコーディング界にも、大いに貢献してくれた恩人である事は確かです。多重録音以外にもリバーブを使った事でも有名で、初期の頃にトイレの個室にスピーカーとマイクを設置して、エコールームとして使ったのですが、収録本番の時に隣の個室を使われ、リリースされたレコードにも水の流れる音が入っていたと言う逸話(本当かどうか分かりませんが・・?)が有ります。
 先日のMJといい訃報を聞くことは残念ですが、逝かれてしまうほどに、その才能を再認識してしまいます。
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2009/8/9

またまた!  プロオーディオ

 またまた面白そうなアンプカードを手に入れました。沖電気製で「67−12」と記入されているところを見ると、1967年12月製でしょうか?!(「沖電気」は最近あまり有名ではありませんが、当時は「東芝、松下、日立」などと肩を並べる大手電気メーカーで、特に電話交換機ではトップメーカーでした。ちなみに当時「SONY」は二流メーカーでした。失礼!)

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 40年前の基板の割には綺麗で、トータル8石で構成されたディスクリート回路です。入出力トランスバランスなので、回路を読むのは難しくなく、電源回路も単電源のようです。電解コンデンサーの耐圧が25Vであるので、DC24Vを電源端子につないで見ました。しかし安定化電源のスイッチを入れてみると・・?びっくりです!ラッシュとは言え1A以上電流が流れ、何処からか煙が上がりました!!慌ててスイッチを切り回路を見回しますが、焦げた様子はありません。何か問題が有るようなので、再度基板をチェックすると・・。「またまた!」(これがタイトルにある「またまた!」です)プラス接地回路ではないですか!!トランスの筐体などにアースが落ちているので、当然そちらがマイナス(−)かと思いましたが、コンデンサーの極性を見ると、全て逆になっています!
 決断を持って電源の±を入れ替えました。電源を入れると・・。ラッシュで300mAほど流れましたが40mAで安定、出力に見事なサインカーブが現れました。ゲインは60dB程あり、入力トランスの後でアッテネータを入れてレベルを落としています。いろいろテストをするうちに驚いたのは、過入力にしてヘッドルームを測ろうとしたのですが、30dB以上オーバーレベルしても歪みません!BA283AVでも30dB程度で歪むのですが、それを超えています。これ以上入力しても私のオシロスコープでは測定不能なのと、何処からか火を吹くのではないかと思われ、恐ろしくなり止めました。多分スピーカーもガンガン鳴るし、豆電球も点くはずです!
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2009/8/2

大御所登場!  プロオーディオ

 久しぶりに物置から「NEVE33605」を持ち出してきました。型番があの「NEVE33609」に近いのですがLim/Comでは有りません。コンソール用のDC24Vパワーサプライです。

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 先日電源の違いによる音質比較をしました。ラインアンプでCDを聞きながら、スイッチング電源(1Aクラス)、シリーズ電源(200mAクラス)、シリース電源(1Aクラス)と換えてみました。結果はご想像通りスイッチング電源に比べシリーズ電源は音の透明度、繊細さが増し、電源容量が大きいほどパワー感(特に低域)が増します。また最近A級アンプをよく作るので、DC24V/1Aクラスの電源が多数必要になってきました。
 そこで33605の登場です。本体だけで10kg弱の電源ユニットから、写真にあるように巨大な電源トランスとお馴染みのパワートランジスタ2N3055×2から、DC24V/5Aの出力が得られます。残念ながらファントム用DC48V出力はないので、自作で電源を作りました。この2つを組み合わせてプリアンプ用電源ユニットを作ろうと思います。BA283タイプのA級アンプ5〜6台は駆動可能かと思います。

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巨大な「MARINAIR」の「電源トランス」!

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2N3055は残念ながら東芝製、モトローラ製に換えたら音が良くなるでしょうか?
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