アルバムを整理していたら…撮ったのはもう15年程前だろうか…私が撮った写真が出てきた…。
それは近畿日本鉄道の電線を固定している鉄塔の写真集である。
私は幼稚園の時から近鉄の架線のデザインが好きなのである。
普通の子供は「電車」に興味をもつのだが…私の脳みそはなぜか「近鉄の電線をとめてる鉄塔、特に2段のヤツ」(2段のヤツとは私が勝手につけた俗称、後に説明)に興味をもってしまった…
どうやら、私の趣味の中で「メトロイド」や「クモ等小動物」、「珍品、創作料理」はネット検索ですぐに同志が見つかるのだが、「近鉄の架線」は…ネットじゃ全くヒットしない!
…なぜなの!?(壊)
小学2年生くらいの時、近鉄東花園駅の車庫に見学に行く事になったんだが、「駅員さんに質問する事を社会のノートに書いて提出してください」という宿題が出て、近鉄奈良線、大阪線、京都線などの架線の特徴と何故その形にしたのか?という質問を沢山書いたのだが…全く採用されなかった…チキショー!
…これが出たのも何かの縁(?)
ワシの知ってる「近鉄の架線の基礎知識」を披露してやる!
基本編(大体は奈良線、大阪線に見られる特徴だが他の沿線でもほぼ同じ)
○1段の鉄塔…(俗称)

(奈良線額田〜石切間)
2本の支柱に横に1本橋を渡している。橋に電車の電線を固定し、支柱部の長さが違っていて、5本の電線をとめている支柱は4本の電線をとめている支柱より高い。
(沿線によっては電線の本数が変わる場合もあり)
近鉄全体では2段の鉄塔より多く設置されているようだ…。
○2段の鉄塔…(俗称)

(奈良線瓢箪山駅内、4車線型)
2本の支柱に横に2段で橋を渡している。下から1段目の橋付近は1段の鉄塔と同じ特徴だが、2段目に高電圧の配線と思われるものを3本を1対として、大体は2対設置されている…。
(2段目の橋が架かる支柱の部分が正面から見て「/」「\」になっているのが近鉄の鉄塔の特徴である…(無いヤツもある)
私、この部分が好きなんですが…
なお3本をとめてるガイシ(電線をとめている固定部品)の根元には「A」「B」「C」とシールのようなものを貼っている場合がある)
2対設置の場合は、各対のガイシをとめてある部分に緑と赤のマーキングがされているのがある。(無いヤツもある)
たまに二つ以上組み合わせて変電所に電線を渡したり、電線の方向を変えたりしている。

(奈良線瓢箪山〜枚岡間にある変電所前にて…写ってるのは幼き日のワシ)
○全体の概要
1段の鉄塔と2段の鉄塔は、線路を進めていくと交互に設置されているのが多い…しかし、沿線や場所によって2段の鉄塔を連続して設置している場合や、支柱の太さや高さ、ガイシの種類の組み合わせなどに違いがあるので、鉄塔を見て何処の沿線の物か大体わかる…(私には…)

(奈良線生駒駅内)

(奈良線石切駅内)
○今は亡き(無き)鉄塔

奈良線瓢箪山駅踏み切り前
一般の電柱の3本線を右から左に渡しているのが珍しい!(壊)
瓢箪山駅の大幅改装工事の時、支柱の高さの変更するため取り壊されてしまった!

奈良線花園〜東花園間

花園駅前踏み切り
この八戸ノ里〜東花園間は上のデザインに近い2段の鉄塔ばかりが続く区間だったのだが、この区間を高架路線にする事が決まり現在簡易的な支柱一本だけの1段の鉄塔になってしまった。残念だ!(なにが?というツッコミはやめて…)
まあ、長くなるので、突然ですが、とりあえず今日はこのへんで…
この写真を撮ってた頃、小学生の私にはフィルム代も高いので、家の最寄り駅から隣の駅までの切符を買って、電車を降りずに1日中電車に乗って前に陣取り、架線を見るとかやってました…
もし、デジカメを買ったらフィルム代も要らんので…近鉄架線データベースでも作りたいとか思ってみたりしてます…はい…
今日はこのへんで…
(長文スミマセン)

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