いつもレンタルDVDでは、いい年こいたおっさんのくせに、SF系っぽいジャンルかアニメかドキュメンタリー系ばっかり借りる私…
しかし、昨日レンタルDVD店に行った時、目に入ったのが
「英国王のスピーチ」
去年くらいに映画の予告見て
「たまにはこういうSF臭が無い映画を観に行ってもいいかも…」
なんて思ってたが…時間が作れずで忘却の彼方…
ところが、店内をうろついていたら発見…
一週間レンタル可能になってたもんで、早速借りた…
以下…感想…ネタバレあり…
英国の王室に実在した国王(ジョージ6世)とセラピストのライオネル・ローグとのお話ですが、思ってたより政治がらみの難しい話はあまり無く、1人の悩める人と、その悩みを何とか解消してやろうという人との人間ドラマでした…
私は吃音等はまあ無いものの、主人公と似たような感じで…
(まあ国王務めた人と私なんか比べちゃイカンのですがw)
人前では息が詰まって言葉が出ない人なもんで、人前で話すという行為はめちゃくちゃしんどいので悩みがわかる気がしてなんか見ててこっちまでしんどくなってきた…w。
そして、ジョージ6世が壇上に立つ時の彼の視点の映像…本当に私が味わうあの恐怖感…
こちらを伺う人の顔を見えたり、周りの情景がくらくらしつつ見える…
あの妙な感じを再現した映像は…私が映画見てて
トラウマスイッチが入ってしまい、血の気が引いてしまいました。まあ上手い映し方だったのではないかと…w
あのシーンは観ていて私、めちゃくちゃ胃が痛くなり、胸が苦しくなり一時停止押しながら観るはめになりました…w
(対人恐怖症がある私は本当にあんな感じに見えてるもんで…でも平気な人にはわからないかもなぁ…orz)
…そして
家族の事(夫人、子供は良き理解者だが、主に悩みのタネは主に奔放な兄貴w)、国王としての重責、吃音が出てしまいうまく話せない等色々な悩みを抱えつつ、何とか自分と向き合って悩みを克服しようとする王室生まれのジョージ6世、
オーストラリアからイギリスに来た移民でイギリスで俳優を目指すもなかなかうまく行かず、なんとかセラピストという職業(しかし本物の医者ではない…)をして奥さんと子供3人とでやっとこさ生活してるビール醸造業をしていた家生まれのライオネル、
生まれは違えど、それぞれ色々悩みつつ生きている二人の描写も
「どんな環境に生まれても色々苦労はあるわなぁ…」
なんてことを考えさせられる感じでその点も私的にはなかなか良かった…
ジョージ6世はコンプレックスに悩みつつ練習を重ねて試練を乗り越えようとする描写も観ていて勇気をもらう感じがしました。
見終わって…イイ映画だったんじゃないか…と思いつつ…少しこの映画やジョージ6世、ライオネル・ローグについて調べたら、この映画…多少はまあ史実と違う部分があるようですが、程よくまとまっていたのではないかと思います…
ただ…
ジョージ6世は現在の英国女王エリザベス2世の父親で1952年2月6日に56歳で急逝されているなわけですが…
もし長生きして、自分の孫であるチャールズ皇太子が自分の兄で悩みのタネだった奔放な性格のエドワード8世に行動パターンが似てるのを見たら、どう思ったんだろうなぁ…とか失礼なことを考えてしまった…
まあ、なにはともあれ、
「英国王のスピーチ」
おすすめの1本だと思いました。

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