2010/6/30

御室〜宇多天皇陵探鳥会   行事
「ササユリの蕾も奥ゆかしい 御室〜宇多天皇陵探鳥会」 

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 担当を入れて 10名の小集団が、雨もよいの中を出発。初っ端から鳥の "出"はよくない。
 仁和寺北辺から市営墓地へ入ると、小学生の T君が「あっ、ニホンミツバチ ! 」と叫ぶ。彼らは墓石の納骨口の透き間から出入りしている。巣はもう一ケ所あった。少年の鋭い観察力に驚く。龍安寺境内との境界となっている尾根坂へ出て、やっとキビタキとオオルリの囀りを聴く。しかし、これから先、宇多天皇陵まで、めぼしい鳥には出会えない。その上、この御陵で毎年見るササユリが見あたらない。採られたのではなく、庭師に刈られたのであろう。

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         ニホンミツバチ Apis cerana japonica Rad ハチ目 ミツバチ科 

 この周辺でネジキ、ソヨゴ、クリの花が目立つ。前から見てきたアオモジがずいぶん大きくなった。原谷街道へ降りる途中、間近でキビタキが歌う。慧眼の持ち主が、すっかり葉の茂った枝間にそのキビタキを探し出した。みんな、とっくりとその美しい姿を堪能する。

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               ソヨゴ Ilex pedunculosa Miq. モチノキ科

 御室八十八カ所に入って、降雨が少々目立ってきた。でも、傘を開いたりは半数ほど。京都市内や嵐山周辺を見渡せるところが 3ケ所あった。小雨に煙った空を通して、結構景色を楽しめたのは幸い。鳥の出は相変わらずよくない。この辺では珍しくアオゲラを聴いたが、いつも飛翔姿を見せるコシアカツバメは現れなかった。たまたま、だったのかも知れない。一年ぶりの "巡礼" を終えたところで、池にコウホネ、岸辺にタイザンボクの花を見る。
          御室〜宇多天皇陵探鳥会(6月13日) T.U wrote


●見聞きした鳥
トビ、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、エナガ、メジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス 16種

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              ニホングリ Castanea crenata ブナ科 クリ属

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2010/6/28

比叡山探鳥会  行事
「美しい囀りを楽しみましょう」  

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 「いい天気だ、そして、もうすぐに雨の季節」参加されたみなさんの共通の心持だったのではないだろうか。
 「ケーブル比叡」駅に到着、やはり下界とは空気が違う、木々の緑が一段と深くなり、息吹きが薫るようだ。この日の探鳥会はメジロの囀りで始った。

 ニホンザルの子供たちが道でじゃれ合っている、しばし見入る。なんともかわいい。スキー場跡の草原ではシカが草を食んでいる。我々と一定の距離は保っているものの警戒してるふうでもない、長閑だ。電信柱の天辺でウグイス高らかと啼いている。聲と同期して体が激しく動く、全身全霊で囀っているのだろう。
 ホトトギスの声は付かず離れず続いている。キビタキ、オオルリも同様だ。サシバ 2羽が高いところで旋回している。ヒトリシズカの群落。ツツドリが近い、アオバトも啼いた。

 空の広い場所で昼食。なんとジュウイチが啼いているではないか、比良へでも行かないと聞けないだろうと思っていた矢先の事だ。ツツドリが止まった。のんびりごはんも食べていられない。ホトトギスの雌の声もする。しばらく寺域を回った後、ふたたび同じ道を引き返す。杉の根元あたりミソサザイ数羽が移動している。
 この日クロツグミは聞けなかったしヤマドリに逢うことも出来なかった。鳴き声だけの観察も多かった。抱卵中なんてことでもあるのだろう。見られなかったのは植物の繁茂も原因なんだろう。それにしてもことの外たくさんの鳥たちを観察できた一日となった。
                    比叡山探鳥会(6月12日)

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●見聞きした鳥
アオサギ、トビ、サシバ、ハヤブサ、ドバト、キジバト、アオバト、ジュウイチ、ツツドリ、ホトトギス、カワセミ、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、カワガラス、ミソサザイ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 34種

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                         鳥あわせ

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2010/6/25

『鳥類の分類 傾向と対策』  information
●鳥学講演会「鳥関係者用『鳥類の分類 傾向と対策』2010年版」
日時:2010年7月10日 午後1時〜午後4時
場所:大阪市立自然史博物館集会室(クリック)
"集会室"への行き方などは博物館のインフォメーションでお尋ね下さい。
講師:梶田 学氏
参加費 : 無料

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講演要旨:
 日本における鳥の分け方、2010年度の『傾向』は、ずばり「細分(さいぶん)」です。この傾向は近年、継続していますが、昨年のMark Brazilさん著「Birdsof East Asia」の出版などで一層拍車がかかっているようです。分類で言うところの「細分」は、いままでひとつの種として扱われていた鳥を二つ以上の種に分けちゃうことですが、いまや日本の鳥は、細分によってどんどん種数が増加しています。例えば、先のあげた図鑑では日本に生息するシジュウカラもキビタキもツグミもサンショウクイも今では各々2つの種となっていたりします。しかも図鑑等によって分けたり、分けなかったりという状況ですから、本年も鳥関係者の頭の中は少々混乱するものと予想されます。なお、これらの「新しい分け方」については、主に以下の二つのケースがごちゃ混ぜになっています。

1. 調査研究により新たな情報が得られた結果、種を分けた方が良いと判断された
2. 図鑑等の著者により「私は分けた方が良いと思うから」と判断された

 両方のケースを信じるか、いずれか片方のケースだけを採用するか、もしくはどちらも信じずに独自の分類を貫くか、それは個人の自由ですが、一応の『対策』を示しておくと、2の様なケースを知識(あー、そんな分け方もあるのか)として楽しみ、時々他人に披露して優越感も味わったりしつつ、分類としては1のケースのうち根拠のしっかりしたものを採用し、根拠の希薄なものは「保留」としておくのが無難だと思います。種を分ける根拠については、個々の論文を読むのが確実ですが、面倒くさいようなら誰か詳しい人に聞いてしまいましょう。ちなみに根拠としては、体の形や色柄の違い、さえずりの違い、分布が重なっているのに交雑が起こらない、DNAを調べたら結構違っていた、などが発表されていますが、形、声、DNAについては、どの程度異なっていたら両者を別の種とするかという点について、未だにケンケンガクガクなので注意が必要です。いずれにせよ、新しい図鑑が出版される度、新たな種の分け方にライフリストが増えた減ったと一喜一憂するのもよし、なぜこんな風に分けるんだろうと探究するのも、また楽しからず乎。どうぞ皆さん、この機会を入り口にして、とっても愉快な鳥の分類に自分の首も突っ込んでみて下さい。


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2010/6/23

神戸市立森林植物園探鳥会  行事
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京都くんだりから電車やバスを乗り継いで片道2時間半、交通費&入園料約2,500円。そんなハードルを軽々と越えて、21名の物好き(失礼!)が集まりました。
ここは六甲山に自生する植物をはじめ世界各国の樹木を集めた植物園。おなじみの京都府立植物園に比べると、広いだけでなく、アップダウンのある山の地形や自然の植生が生かされていて、植物園というよりも野山をハイキングする感じ。その中で鳥だけでなく野草や樹木、昆虫までウォッチングしようという欲張りな企画です。
一応、野鳥係、野草係、樹木係と3人の担当者を立てましたが、参加者の中に鳥の声や昆虫に詳しいU先生、植物に造詣の深い方がおられて、どっちが案内役でどっちが参加者だか分からないダンゴ状態。耳は樹上のオオルリのさえずりに、目はジャコウアゲハの乱舞に、鼻はカラタネオガタマの甘い香りに向けるという、五感総動員の自然観察会となりました。

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       カラタネオガタマ Michelia figo モクレン科 オガタマノキ属
          バナナの匂いを発する


当稿は樹木担当が(クリック)書いておりますので、報告が樹に偏っていますが、ウツギ、ハコネウツギ、バイカウツギ、コガクウツギなどウツギと名の付く低木の花が目立ちました。特にコガクウツギは、私も植物に詳しい参加者も初めて見る種類。京都近辺では見かけませんが、伊豆・三重・和歌山、そしてこの六甲山に自生するアジサイの仲間だそうです。
その他、イイギリの花房で多数のニホンミツバチが吸蜜するシーン、絶滅危惧種サンショウバラの花など珍しいものが見られました。

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      コガクウツギ Hydrangea luteovenosa ユキノシタ科 アジサイ属


視線が植物に向いている分、野鳥のアンテナ感度が鈍くなっていたためか、出現鳥は少なめ。スコープを持参された参加者には申し訳ない探鳥会でした。
         神戸市立森林植物園探鳥会 (6月6日) fagus06

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       サンショウバラ Rosa hirtula バラ科


●見聞きした鳥
コジュケイ、ドバト、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 20種

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       イイギリ Idesia polycarpa イイギリ科 花房

主な樹の花
コガクウツギ、ハコネウツギ、バイカウツギ、ウツギ、コアジサイ、ガマズミ、サンザシ、ハシドイ、カラタネオガタマ、サンショウバラ、エゴノキ、イイギリ、シナアブラギリ


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2010/6/21

飯道山探鳥会   行事
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 風薫る五月晴れの土曜日、飯道山を目指して紫香楽宮跡駅に集まったバードウォッチャーは15人。10分足らず歩いて新緑の森の紫香楽宮跡に着く。1250年前、聖武天皇の離宮だったという宮跡では、「天辺欠けたか」とホトトギスがお出迎え。
 宮跡を北へ進み集落を抜けかけたときに、電線に止まるモズの親子に気付く。巣立ちびな4-5羽に親鳥が給餌している。新名神道の高架を見上げながら農耕地を宮町へ。セキレイ3種が顔を揃えた。空にはヒバリやコシアカツバメ、イワツバメが舞う。道端にはコウゾリナやキジムシロが咲き乱れている。

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     タニウツギ Weigela hortensis スイカズラ科 タニウツギ属(クリック)

 オオルリのさえずりを聞きながらゴルフ場横の林道をしばらく登ると、駐車場やトイレのある飯道山登山口に着く。ここで休憩して登山準備。いざ出発という時に旋回上昇するオオタカを発見、少時見とれる。飯道神社まで7町と表示されたやや急な坂を登り始めると、さすがに汗が噴き出す。
 飯道神社に着き、「金亀水」という名水をポンプで汲んで飲んでみる。冷たくておいしい水だ。さきほど歩いてきた田園風景を今度は上から見下ろす。すばらしい緑が拡がっている。ここから山頂まで1キロメートル足らずの道脇には、イヌマキが多数自生しており、他の山ではちょっと見られない光景だ。
 664メートルの山頂に着いて昼食。水口方面と野洲方面の眺望がよい。ここから杖の権現までの下りは急坂だが、山なれた参加者は平気で下りてゆく。杖の権現からは道幅が広くなるが、今度は石がごろごろしていて歩きにくい。
 路傍休憩所に着き、トイレ休憩。オカタツナミソウやウワバミソウが咲いている。飛び回っているイトトンボの種類は何だろう? タニウツギの花が美しい谷では、ミソサザイのさえずり。やがて目の前が開けて、三大寺の里に着く。貴生川駅へ向かう途中、ちょっと怪しいモズが出たりして、話題は尽きない。杣川を渡ったところで鳥合せを行い、解散した。
                    飯道山探鳥会(5月29) Σ

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    ウワバミソウ Elatostema umbellatum var. majus イラクサ科 ウワバミソウ属

●見聞きした鳥
ダイサギ、アオサギ、オオタカ、コチドリ、キジバト、ホトトギス、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、ヤブサメ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 35種

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                  飯道山山頂から貴生川方面を望む

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