2010/10/29

ガフールの伝説  episode
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        メンフクロウ (英名: Barn Owl) Tyto alba フクロウ目 メンフクロウ科
 フクロウの仲間たちって独特の魅力を持っている。じっとこちらに眼差しを向けられると、なんだか総てを見透かされているようでドキっとする。哲学者って言われたり、悪魔と考えられたり、一理あるなと思う。

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    カラフトフクロウ (英名: Great Grey Owl) Strix nebulosa フクロウ目 フクロウ科
 「ガフールの伝説」という映画を観た。もともと童話らしいけど、設定はシニカルで現実感までも漂う。

 人類が滅亡した後、高度な知性と技術を持つフクロウの王国ができた、フクロウにはガフールという勇者の潜む樹齢一万年の樹の伝説が代々語り継がれている。少年のフクロウが邪悪な組織から王国を守るためにその勇者を求めて旅にでる。

 コンピュータで描かれたアニメーションなのだが、現実のフクロウの動きもよく研究されているのだろう、さほど違和感もなく楽しめ、フクロウ王国に浸ってしまった。
 
  ●映画: ガフールの伝説(クリック)
  ●本: ガフールの勇者たち(クリック)



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        シロフクロ (Snowy Owl) Bubo scandiacus フクロウ目 フクロウ科


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2010/10/27

蓬莱山・小女郎ヶ池探鳥会  行事
 「昼過ぎから雨」という予報の下、「途中からのコース変更もあり得る」という条件で探鳥会を決行することにした。参加者はさすがに少なく、担当を含めて9人。

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 120人乗りのロープウェーで、標高1108mの打見山山頂まで一気に登り、鞍部の笹平へと下り始めてすぐに、アトリの群れが出現した。数十羽はいるだろうか。目の前の木に止まったり、向こうの斜面へ飛んで行ったりと忙しい。笹平と蓬莱山山頂との標高差は約120mだが、山頂が目の前に見えているのに、なかなかたどり着けないようなもどかしさを感じる。標高1174mの山頂には数少ない一等三角点が置かれている。本曇りのため、山頂からの眺めはいまひとつだったが、ほぼ琵琶湖全体が見渡せた。

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        リンドウ Gentiana scabra var. buergeri リンドウ科

 小女郎ヶ池へと下る道の入り口を間違えてしまい、途中から斜面をトラバースして本来の道に戻る。ところどころにリンドウが咲いているが、日差しがないため花はすぼんだ状態である。ホオジロが姿を見せた。今日は栗原から権現山〜打見山の縦走コースを歩く「チャレンジ比良」のハイキングイベントが行われていて、ゼッケンをつけた参加者と次々にすれ違う。小女郎峠の手前で、センブリが一株、美しい花をつけていた。

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        センブリ Swertia japonica リンドウ科 センブリ属

 小女郎ヶ池に到着し、昼食をとりながら鳥の出現を待つが、天候の所為かコゲラの声が聞こえた程度に終わり、残念。大型ツグミ類と思われる鳥が1羽飛んだものの、同定はできなかった。雨が降り始めるまで1時間はありそうなので、予定通り小女郎谷を下ることにする。
 正午頃に池を離れ、小女郎峠から急坂の険悪路を慎重に下ってゆく。参加者は山慣れた方が多く、この程度の悪路は平気な様子で安心する。やがて水音が聞こえ始めると、傾斜は少しずつ緩やかになってゆく。この谷にはテンニンソウやキタヤマブシが多いのだが、どちらも花期を過ぎて枯れ始めている。傘が要らない程度の小雨が降り始めた。薬師ノ滝を過ぎるとほどなく、舗装された林道にで出る。標高約450mまで下ったことになる。やがて農耕地に出て、路傍の東屋で休憩。セイタカアワダチソウにノビタキが2羽止まっている。八屋戸の集落あたりの道端にサクラタデが咲いていた。
 雨が本降りになる前に蓬莱駅に到着し、鳥合せ・解散。お疲れさまでした。
            蓬莱山・小女郎ヶ池探鳥会 10月24日(Σ)

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     キタヤマブシ Aconitum japonicum var. eizanense キンポウゲ科 トリカブト属


●見聞きした鳥
トビ、キジバト、コゲラ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ノビタキ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、アトリ、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 15種


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2010/10/25

秋の渡り  探鳥スポット
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   コサメビタキ(英名: Brown Flycatcher)Muscicapa latirostris ヒタキ科ヒタキ亜科

 久々に大阪城公園を訪れた。定着しそうなカモなどもすでに到着していて、通過する秋の渡りの鳥たちの観察を目的とするなら少しピークを外したかも知れない。この公園の野鳥を記録されてるMさんによると、
 「夏鳥は順調に到着。各所で種々見られるのでバードウオッチングには最適の時期。全国を鳥見で駆け巡ったバーダーなら分かるが、狭い範囲でこれだけの鳥たちが見られるのは驚異。2010年09月19日」と書かれている。
 それから約一ヶ月後になるのだが、まだまだツツドリやノゴマやムギマキなどが観察されている。

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   キビタキ(英名: Narcissus Flycatcher)Ficedula narcissina ヒタキ科ヒタキ亜科

 私たちは鳥はみたいけど「のんびり」もしていたいので、出現情報を追うわけでもなく青屋門(クリック)から右手、飛騨の森へ、ここは人も少なく好きな場所である。ツグミ類の声はするけど「ようわからんなぁ」。
 梅林へ、まずキビタキ雌タイプ。ジョウビタキが鳴いている。内堀へ出てみると目の前の枝先に止まっていた。天気も良いしさほど暑くもなく心地良い。後、よく鳥が見られるのは豊国神社の裏手。エゾビタキが近い。コサメビタキも木々を渡って採餌している。つぎは旧博物館あたり、奇麗なキビタキの雄。なにげに刻印石広場へ降りるとカメラの人がいっぱい、顔見知りの人がおられて「ノゴマや」と教えてくださった。

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   ジョウビタキ(英名: Daurian Redstart) Phoenicurus auroreus ヒタキ科ツグミ亜科

 外堀にはカモたちが出揃っていた。参考までに M氏の記録を載せておきます。                  2010年10月19日


●2010年9月19日〜10月19日
カイツブリ、カワウ、ゴイサギ、ササゴイ、コサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオタカ、ノスリ、イソシギ、ドバト、キジバト、アオバト、ツツドリ、ホトトギス、カワセミ、アリスイ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ノゴマ、ジョウビタキ、ノビタキ、イソヒヨドリ、マミジロ、シロハラ、マミチャジナイ、ヤブサメ、メボソムシクイ、キビタキ、ムギマキ、オオルリ、サメビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、コムクドリ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 52種
       ♦参考ページ: 大阪城公園鳥だより


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2010/10/22

耳を澄ませて  episode
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                 写真提供:日本野鳥の会高知
98/06/10
 早朝、聞き慣れぬ鳥の声で目覚め、自宅の窓から慌てて録音しました。この2声を繰り返していました。
 CD等収録の声と比較すると渡り途中のヤイロチョウではないか思いますが、「低音の鳥」はあまり経験がない上に、ヤイロチョウももちろん野外で出会ったことがありませんのでよくわかりません。DL 5 にアップロード(クリック)させていただきましたので、ご判断をお聞かせいただければ幸いです。少し遠いのと音質が低めのため声はやや弱めに入っています。

(回答への返事)
 こんな鳥が通過することもあるのですね。これからどちらに向かうのだろう。
 実によく響く声で、窓をしめたままで聞こえていました。開けてみたところで近くにいるようでもないし、少し離れた山の方から聞こえてきたのではないかと思います。
 ヤイロチョウの声で起こされるなんてことはもしかしたら生涯にそうそうないかも知れない貴重な体験でした。エゾセンニュウといい、春の渡りもほとんど終わって安心してしまうこの季節も意外な出会いがあるものですね。


98/06/08
 ホトトギスはまだ出会えていないのですが、あれっ?と思う声に出会いました。
LIB 5にアップロード(クリック)しておきました。
 (野生で出会ったことはないのですが)CDで聞いた印象ではエゾセンニュウではないかと思いますが、どうでしょうか。
 録音がとても短いのですが、間の他の鳥の声がちょっとうるさかったために邪魔のない部分を取り出すと1フレーズ分ぐらいになってしまいました。でも特徴は含まれていると思います。終始薮の中を行動し、姿は見つけられませんでした。
(エゾセンニュウはその後も3年に1回ぐらいは出会っている感じです。姿も見られたことがありました)


99/05/20
 珍しい光景に出会いました。
 オオルリのメスが、特に巣の近くに外敵がいるときにさえずりに似た声を出す、という話はよく知られていて、メスもさえずるらしいため、さえずりをコミュニケーションにも使っている可能性も挙げられていました。
 メスがさえずり(クリック)のような声を出している場面は時々雰囲気(音だけ)で出会う程度で、オスとメスがさえずりでコミュニケーションしてそうな場面も雰囲気だけは感じていたのですが、なんとオス・メスともに同時にさえずっている光景に初めて出会いました。

 状況は小声のオオルリのさえずりが同じ斜面から聞こえてきたので、オス同志のなわばり争いかな、と思っていました。下の方にとまっていたオス(より小声で鳴いていました)を見つけてみるとずいぶん落ち着いた様子で、なわばり争いの時のように別に警戒したりそわそわする様子がありません。上の方(木立の中腹)にもう一羽いるはずなのでしばらく探していると、さえずりが威嚇音的(威嚇音だと思っていますが、野鳥大鑑に地鳴きとして収録されている鳴き方)になり、同時にメスの姿をみつけました。声の方向からしてメスがそれまでさえずっていたことはほぼ間違いなく、その後メスは枝を少し渡りながら、威嚇音を出し合間に先ほど聞いたさえずりのフレーズを折り混ぜていました。オスは鳴き止んでいました。

 オス・メスで何らかのコミュニケーションを取っていたところに観察者が来て、メスが観察者への威嚇的な発声を始めたのではないかと思います。
 メスのこれほどはっきりしたさえずりを聞いたのは初めてで、「さえずりに似た声」どころか、オスのさえずりよりも場合によっては一層澄んで聞こえました。さらに興味深かったのは、さえずりのフレーズがメス特有の初めて聞くようなものではなく、隣のなわばりのオスの特徴的なフレーズをいくつも持っていたのです。このことから、オオルリのメスもさえずりを学習していることが示唆されるのではないかと思います。
 かなりの部分は録音でも記録しましたが(デュエットの部分はまだそれと気付いていなかったのであまり記録していなかったのですが、メス単独になってからの声はある程度入っていて欲しいな)、さてうまく採れていることでしょうか。
 あまり邪魔しないように、メスの声が少し離れたところでその場を去りました。
(オスと交互に鳴いています(クリック)。メスは同一個体なので、フレーズでどちらがメスかわかると思います。遠いので声の小さい方がオス)


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2010/10/20

今年のタカ見  調査・研究
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今年もサシバ・ハチクマのタカの渡りはほぼ終了しました。
これからはノスリというタカが中心に、まだ半月以上も続きます。

今年は大きなピークを観察しました。
私たちの「岩間山」という観察ポイントでは、1日の飛来数としてはこのポイント史上2番目の、2821羽という数を9/26に記録しました。

TOPの画像はその時のもので、上昇気流に乗って帆翔しているところですが、タカの数が多いと柱状に連なるため、「タカ柱」と呼ばれます。
全部を写すと小さくなりすぎてしまうし、タカを大きく写そうと思うと柱を実感できないので撮影が難しいんですが、この日はカメラ初心者の私でもそんな心配なく写せる、見事なタカ柱が何本もできました。

ちなみに、これはほとんどがサシバというタカですが、1羽だけハチクマが混ざっています。

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私の短いレンズでも写せるくらい近くを飛んだサシバ。


この時期は、毎年あらゆる用事を断って没頭しています。(平日はちゃんと仕事してますよ、悶々としながら・・・笑)
9月上旬から始まった観察で、「岩間山」では昨日までに約7000羽が渡っていきました。
まだまだ旅の途中です。遠い南の島へ、無事に渡っていけることを祈らずにはおれません。特に今年生まれた子には、初めての渡り。ちゃんと海を渡り切れるでしょうか?
何割がたどり着けるのかわかりませんが、厳しい旅に向かう姿に毎年勇気をもらいます。
                      2010年10月15日


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