2011/4/29

桃が池10年の変遷  調査・研究
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 大阪市内にはいくつかの大きな都市公園があってけっこういろいろな鳥が見られる、そしてそこには必ずといっていいほど池や堀があり水鳥の姿がある。ところがこの"桃が池"は町中にポツッと池だけがある。木々が生い茂ってるのは小さな島のところのみだ。その池の10年あまりの水鳥観察記録がある。

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 調査を始めた2000年から、今期に至ってカモの数は1/3に減った。これまでに記録されたカモはマガモ、カルガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、アカハジロの7種類。毎年個体数トップの座はハシビロガモが占める。第二位がホシハジロそしてカルガモ。マガモとキンクロハジロは少ないながらコンスタントに数を保っている。10羽前後で推移してたヒドリガモは2004年にピタっと姿を見せなくなってしまっている。

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 さて、カモが減ったり減らなかったり、また来なくなったりの原因はいったいなんなんだろう。近隣の人たちが鳥を嫌っていたり追い出したり、人為的な要因はまず考えられない。この池はいつ訪れてものんびり散歩を楽しむ人たち、時には餌をやったり、それを優し気な目で見てる人。またそれらを批判するような動きとかも聞いた事がないし感じられない。それでは池周辺の環境が変化したのだろうか、JR阪和線の高架化工事があった。工事期間中はなんらかの影響があったかも知れないが完工してしまった今、池の状態は以前とさほどの違いは認められないし、鳥の飛翔を著しく害するような構築物でもない。

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 カモの減少の一因として考えられるのはまず池自体の植生の変化がある。鳥、生物の生息に関わる最大の環境要因は食べ物である。ハシビロガモは水面近くのプランクトンなどを主食としている。2000年には100羽近くいたが2004年から数を減らしはじめ2007年に激減、以後10から20羽で推移している。これは池にハスが繁茂しはじめたのと同期している。今では開水面のほとんどをハスが占めるようになってしまった。時々除去作業も行われているようだが、果たして10年まえの「桃が池」は取り戻せるのだろうか、そして、ハシビロガモの大群の飛来やふたたびヒドリガモが帰って来ることはあるのだろうか。
 飛来数2位のホシハジロが姿を見せはじめたのはヒドリガモが来なくなった頃であった。この変化は水深に関係するのかも知れない。彼らは水質改善のために設置された噴水のある部分、周囲がコンクリートで整備されたところなどにいる。陸ガモは餌を採れないがキンクロハジロを含む潜水ガモにとっては何も問題がないって事だろうか。増えたり減ったり居なかったりでカルガモ同様飛来数傾向の説明はできない。
 都市化という曖昧な表現は避けたいと思うのだが野鳥たちにとっての生息環境が悪化しているのは現実だ。ハスを愛でるのも楽しいが水鳥たちの微妙な生態にも配慮した環境浄化行政を望みたいところである。

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2011/4/27

梅谷川早朝探鳥会  行事
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 例年この時期になると夏鳥渡来の情報があちこちから聞こえてくる。ところが今期は探鳥会寸前にセンダイムシクイやオオルリ初認との知らせが届いたのである。  
 
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 集合地の叡電「修学院」駅周辺にはなんとかツバメの姿があり、営巣の準備も始ってはいるようであったがやはりまだ個体数はいつもより少ない。
 東山山麓の赤山禅院でも聞こえるのは留鳥と冬鳥の地鳴き。梅谷へ入って耳を澄ますのだがヤマガラやメジロの遠い囀りが聞こえるだけ、しかし、新緑に満開のヤマザクラという風景は昨年となんら変わらない。きっとみんな来てると確信した。気温が上がるに従って鳥たちも動きだすはず。
 ところが「そうは問屋が降ろさない」。少し時間が経ってオオルリの姿が、随分後になってヤブサメの声がしはじめた。そのあとも時たま判然としないセンダイムシクイやキビタキの囀りが聞かれる程度。待望のコマドリも聞いたのは数人、なんとも未消化な探鳥会となってしまった。
                  梅谷川早朝探鳥会(4月17日)


●見聞きした鳥
アオサギ、トビ、サシバ4、ドバト、キジバト、アオゲラ、コゲラ、ツバメ、コシアカツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、コマドリ、シロハラ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、マヒワ、シメ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス 34種


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2011/4/25

須磨浦公園「春のタカ渡り」探鳥会   行事
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 私の知る限り近畿圏で「春のタカ渡り」を見るなら鳴門海峡がベストだろう、だだ京都からだと距離もあり交通費もけっこうなものにつく。
 当会には企画部というのがあって関わっている。常々なにかしら面白そうな探鳥地はないか探している。昨年だったか、この公園へ行ってみた。その時偶然出合ったのが「渡るタカ」たち。ここなら京都から電車一本で来ることが出来る。

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 山麓は折しも満開の桜で彩られ、晴天の眼下に広がる明石海峡の雄大な眺めとともに小鳥たちも多く、素晴らしい探鳥日和であった。 
          須磨浦公園「春のタカ渡り」探鳥会(4月10日)

 09:40 サシバ 4
 11:10 サシバ 2
 11:25 サシバ 1、ノスリ 1
 11:35 ハヤブサ(地付き)
      ヒヨドリ120+が 3群ほど淡路方向から入った、
     それを狙っていたのかも、
 13:40 サシバ 1
 13:10 ハイタカ 1
 14:00 ノスリ 1


●見聞きした鳥
カワウ、トビ、ハイタカ、ノスリ2、サシバ8、ハヤブサ、キジバト、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ400±、ルリビタキ、シロハラ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、ウソ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト、ソウシチョウ 27種


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2011/4/22

もったいない!  episode
冬のある日、久しぶりに近くに点在する鳥のポイントをミニバイクで廻りました。まず、ハヤブサがいる近所の山。数年前、写真家が集まって車で道を塞いだために住民から苦情が出たのでしばらく遠慮していました。
この日も大阪や神戸のナンバーを含めて4〜5台が停まり、大きな望遠レンズが並んでいました。私のカメラはレンズも小さくて列に加わりにくいので早々に引き上げました。肝心のハヤブサは一度飛ぶ姿を見せただけでした。

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    宇治川ではカワアイサのペアに遭遇

その後、宇治川へ降りてヤマセミのポイントへ。ここにも20台ほどのカメラが並んでいるので、遠慮して下流に向かうと、一心にシャッターを押している人がいます。レンズの方向を見ると、木の枝にヤマセミが止まっています。後姿ですが、私のカメラでも撮れました。

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    宇治川名物ヤマセミ

次のポイントは巨椋干拓田。昨年はアメリカウズラシギや日本で2例目というウズラクイナが出現した珍鳥の宝庫です。今年もマキバタヒバリが現れたらしく、当日は15台ほど車が停まり、望遠レンズが並んでいました。大阪や神戸のほか水戸、新潟といったナンバーも並んでいます。
私は珍鳥派ではないのと、ここでも何度か写真家と農家の間でトラブルが発生しているので、その列には加わらず、好きな鳥の一つタゲリでも見ようかなと別のエリアをウロウロしました。

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    鳥の成る木(ムクドリの群れ)

結局タゲリには出会えませんでしたが、うららかな空の下、気ままにバイクを走らせて、あっちでツグミ、こっちでヒバリと、のんびり鳥見を楽しみました。
考えてみれば、遠くからバードウォッチャーや写真家が集まるポイントが半径5km圏内に3ヶ所もあるわけです。2年前にはノハラツグミも現れました。

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    マキバタヒバリではなく、ただのヒバリ

こんな恵まれた環境なのに、アメリカウズラシギもウズラクイナもマキバタヒバリも見に行きませんでした。珍鳥派には「もったいない!」と怒られそうですね。


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2011/4/20

洛西の森探鳥会  行事
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 4月3日、集合場所「沓掛西口」野バス停は実は2ケ所にあった。駐車場を合わせて集合場所が3ケ所に分かれ、担当者はチョット慌てての開始となった。
 満開の桜を狙っての開催だったが時期的にすこし早かったようだ。サクラもモクレンも未だつぼみ・・。それでも木々の新芽はほころびかけていた。そのかわり、大好きな赤いヤブツバキがまだきれいに咲いていた。
 鳥と言えば、何と!、僅か8種という始末。繁殖期に入った野鳥たちの移動が考えられる。かっての洛西の森ではサシバやサンコウチョウ、ホトトギス等の記録が残されている。実はこの森は府立大学が管理しており殊の外植物に力が注がれている。担当のIさんは植物に強く、若い参加者たちが良い勉強に成ったと喜こびながら、京都府が新たに整備した散策小径を3時間かけて散策した。

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 担当者のひとりは駐車場で待機、遅れてくる人を待つことにした(実は写真が撮るのが目的)。美しく咲くヤブツバキの写真を堪能するまで撮ることができた。その次「ゴミはもち帰りましょう!」の看板を横目にゴミ拾いを始めたのだった。

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      ヒイラギナンテン Mahonia japonica メギ科 ヒイラギナンテン属  

 散策の森には2つの大きなテーブルが設置されている。そこで、少し疲れて帰ってくる人たちのために温かいお善哉を準備する計画を立てている。実は担当者であるIさんの出身地は福知山。大納言小豆の本場です。Iさん�が取り寄せた小豆を炊いてお善哉を作ってくれた。笑顔で「鳥はいなかったけど最高!」と云ってくれた参加者の言葉に私たちはホット胸をなでおろし、森の探鳥会は終了した。来年もこの場所で会えることを約束して・・・トビ、ヒヨドリ、シロハラ、メジロ、ヤマガラ、カワラヒワ、ハシブトガラス、終了後、国道沿いの川でカワガラスの♂♀を(繁殖の可能性有り)。K.N wrote


●見聞きした鳥
トビ、ヒヨドリ、カワガラス、シロハラ、ヤマガラ、メジロ、カワラヒワ、ハシブトガラス 8種

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