2012/6/30

人はかつて樹だった  episode
しばらく前、探鳥会のお手伝いした際、樹木をテーマにした私のブログを読んでくださっている会員が、「こんな詩を書いている詩人がいますよ」と資料を渡してくれました。そこには、長田弘という詩人が『詩の樹の下で』という詩集を上梓したと書いてあります。
長田弘の詩集は学生の頃に1冊持っていたはずですが、確かな記憶がありません。調べてみると、これまでにも樹をタイトルにした詩集を発表しています。
その一つ『人はかつて樹だった』が宇治市の図書館にあったので借りてきました。樹や森をモチーフにした詩が21編収められています。

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そのうちの1編「空と土のあいだで」をご紹介します。

どこまでも根は下りてゆく。どこまでも
枝々は上ってゆく。どこまでも根は
土を掴もうとする。どこまでも
枝々は、空を掴もうとする。
おそろしくなるくらい
大きな樹だ。見上げると、
つむじ風のようにくるくる廻って、
日の光が静かに落ちてきた。
影が地に滲むようにひろがった。
なぜそこにじっとしている?
なぜ自由に旅しようとしない?
白い雲が、黒い樹に言った。
三百年、わたしはここに立っている。
そうやって、わたしは時間を旅してきた。
黒い樹がようやく答えたとき、
雲は去って、もうどこにもいなかった。
巡る年とともに、大きな樹は、
節くれ、さらばえ、老いていった。
やがて来る死が、根にからみついた。
だが、樹の枝々は、新しい芽をはぐくんだ。
自由とは、どこかへ立ち去ることではない。
考えぶかくここに生きることが、自由だ。
樹のように、空と土のあいだで。

森の中で巨木を前にすると、確かにこんな感覚が湧いてきます。特に、最後の3行は心に染みました。
Oさん、資料のご提供ありがとうございました。



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2012/6/28

2012日本野鳥の会京都支部総会  活動
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 6月10日(日)、右京区仁和寺御室会館において「2012日本野鳥の会京都支部総会」が開催された。午後1時開会が告げられ、西川さんを議長に選出し議事に入った。まず前年度の支部の活動報告、新年度の活動計画が澤島支部長を皮切りに各部長から発言がある。今回は詳細な活動状況が報告され、今後の課題も具体的に示された。続いて会計報告が行われる。また監査役から「監査の結果、適正に運用されていると認める」旨報告があった。さらに予算案の質疑に移り、各議案ごとに出席者に承認を求めたところ、拍手でもって承認された。議事は役員改選に移り、幹事10名、監査役2名が承認された。直後行われた臨時幹事会において、新支部長に石川順一さんを選任し、議事は終了した。

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 午後3時から大阪自然史博物館の和田岳(たけし)さんをお招きし、「身近な鳥を調べてみよう〜誰でもできる鳥類調査」というタイトルでお話をしていただく。和田さんのこれまでの鳥類を中心とする調査研究活動の経験を紹介していただくとともに、得られたデータをどのように分析し活かしてきたかをパワーポイントを使って(クリック)説明していただいた。そしてまとめとして、バードウォッチングをする時は、次のことを心にとどめていただきたいと話される。
@意識して見る、つまり記録するということ。
A新たな楽しみ、新たな視点を探して見るということ。
Bそのデータは、いつか何かの役に立つかもしれないと考えて記録するということ。
 駅のホームで営巣するツバメの話など話題は尽きず、講演は大幅に延長して午後4時30分終了した。

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 また会場後方では、会員が持ち寄った野鳥グッズのバザーや、書籍、グッズの販売が行われ、休憩時間に品定めする姿が見られた。(J)



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2012/6/26

御室〜宇多天皇陵探鳥会  行事
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 初め、参加者の出足は鈍かったが、最後は総勢 18名に達した。層雲たれこめるなか、鳥の出足も鈍い。仁和寺境内を歩くうち、小声で、途切れ途切れに "チッ" と鳴く声が聴こえる。少し濁っているが、鳥に違いない。後ほど、このとき近くで、コサメビタキの幼鳥の姿を見たと言う報告を受ける。さては、この鳥が先の声の主であったか ? この声を忘れずにいよう。

 市営墓地を通過して疎林に入っても、鳥の声はヒヨドリとウグイスだけ。いつも見聞するキビタキは不在か、と漏らした途端、その歌が聴こえてきた。健在を喜んだが、だれも姿を発見できず。山道沿いで、うるさいほどまとわりつく "蛾" と蜘蛛の巣を払いながら進む。細道の斜面にウラジロの群落。いつも見る大型の羊歯だが、正月の飾りしか知らない方が、目を見張っていたのが面白い。キビタキがもう一羽、囀った。

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 宇多天皇陵に近づくと、ホトトギスの声。何声か披露したが、すべての参加者が聴けただろうか。御陵入口の鍵をはずすと、何と、今年はササユリが健在ではないか。皆さん喜しそう。膨らんだ蕾は、二三日中には咲くだろう。

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 御陵の正式参道を下る途中、いつものアオモジが実をつけている。K氏に促されて噛んでみると、胡椒と山椒の混じったような、複雑な味と香りがする。材は、クロモジ同様、爪楊枝に使うそうだが、実も恰好な香辛料になるとみた。だが、売り出すほど多産はしまい。周辺、ネジキの落花が著しいが、ソヨゴの花と実が見当たらない。今年は不作か ? どなたかが、撮ったばかりのキンモンガの近接写真を見せてくれた。

 原谷街道を横切り、「ミニ八十八カ所」に、途中合流する。すぐさま、メジロ一家が (ネジキであったか) 吸蜜中。楽しんだのは、先頭の数人であったのが残念。この先で、路上に突き出した枝にキクラゲ (の一種 ?) がへばり付いている。下る途中の池二つで、モリアオガエルの卵塊を見る。それぞれ一個づつだったから、ここには親の個体数が少ないに違いない。池の上を飛ぶギンヤンマを見たと言う報告。クロスジであったかどうかは不明とのこと。この下り道周辺は、スギとヒノキの植林地が続き、めぼしい鳥は見聞できず。

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 最後の池では、今年もコウホネが花をつけている。仁和寺の五重塔に戻るとほっそりしたカメムシが寄ってきた。ヨコズナサシガメではないかという。解散後、目の前の芝生をハシボソガラスが悠然とと闊歩している。今日初めての出会いだ。
          御室〜宇多天皇陵探鳥会(6月10日) T.U wrote


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●見聞きした鳥
キジバト、ホトトギス、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、コサメビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 16種


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2012/6/24

第1回保津川鳥獣保護区探鳥会  行事
 梅雨入り間近の6月3日の朝のひんやりとした曇り空の下で、JR馬堀駅から保津川の探鳥会が始まりました。

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 遊水地の河川敷に広がる草原へと、参加者みんなで足を踏み込みました。葦原で忙しく囀るオオヨシキリをスコープで覗いて、赤い喉に目をみはり。小さなセッカの羽の模様が、双眼鏡で確認できる程近くを飛びまわってくれました。

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      ハチクマ (英名: Honey Buzzard) ernis apivorus タカ科(クリック)

 また、空をゆったりと飛ぶ“とび?”、なんか様子が違うのでよく観察して見ると、これが“ハチクマ”! 3年余りの保津川の調査で初確認となって、またひとつ新しい種が仲間入りしました。
 鳥獣保護区の探鳥会は、保津大橋下で終了です。鳥合わせの後に食事を済ませて、希望者の参加で上流の宇津根橋まで月例調査の続きを実行しました。
          保津川鳥獣保護区探鳥会 (6月3日) K. F wrote


●見聞きした鳥
アオサギ・イカルチドリ・イワツバメ・ウグイス・オオタカ・オオヨシキリ・カルガモ・カワウ・カワラヒワ・キジバト・キセキレイ・ケリ・スズメ・セグロセキレイ・セッカ・ダイサギ・ツバメ・トビ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ヒバリ・ヒヨドリ・ホオジロ・ムクドリ・ハチクマ 25種
・上流部 追加種(月例調査)
キジ・コシアカツバメ・シジュウカラ・メジロ・モズ

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2012/6/22

越山洋三の色鉛筆 不定期連載・第4回  episode
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   (画像の無断転載、使用は固くお断りいたします。 Copylight (C) Yozo KOSHIYAMA)

        Field Data Research Office
          越山 洋三 KOSHIYAMA, Yozo (PhD)



ミサゴ (英名: Osprey) Pandion haliaetus タカ科
 日本産は基亜種(P. h. haliaetus)のみ。留鳥
大きさ: L♂55♀63 W♂157♀174
異名: びしやご(大阪、鳥取、島根、岡山、山口、徳島、愛媛、高知、長崎、鹿児島)、びさご(石川、島根、宮崎、鹿児島)、たか(岩手、富山、長崎)、ひさご(滋賀、岡山、 鹿児島)、わし(青森)、こわし(茨城)、ぽーぽーどり、とーつくぽう、まめまきど り(埼玉)、みそつけ(群馬)、みさを(新潟)、きさご(千葉)、ごろすけ(長野)、 びしやご(神奈川)、ふくろどり(富山)、ぴしや(愛知、島根)、つむぎ(奈良)、 きしやわし、たぐつみ、びんや(愛媛)、うおわし(愛知)、みささたゑ、みぞさらえ (広島)、びしやく、いさご(熊本)、びしあご(宮崎)、びさを、みそつちよ(鹿児 島)、たつちよほ(奄美大島)



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