2012/8/31

映画『いそしぎ』  episode
中高年には懐かしい映画『いそしぎ』がテレビで放映されました。以前から、「イソシギがどんなかたちで登場するのかな?」と気になっていたのでじっくり見ました。
エリザベス・テイラー演じる画家がカリフォルニア海岸の家で、羽が折れたシギを手当てしたり、治るまで家で放し飼いにしたり、自由の象徴として伏線に使われたり、けっこう重要な役で出演しています。
原題の『The Sandpiper』を日本の映画会社が辞書で調べて「いそしぎ」と名づけたのでしょう。手元の英和辞書にも「いそしぎ、くさしぎ類のしぎ」と書いてあります。実際には、sandpiperはシギ類の総称で特定の種類を意味しないようです。下の動画は巨椋で撮影したイソシギ。

    

しかし、映画をよく見ると、出演しているのはイソシギではないようです。第一、イソシギはアメリカには生息しません。
目を凝らしてよく見ると、どうもハマシギのようです。ハマシギならカリフォルニアにも分布します。下の動画は、昨年巨椋干拓田に迷い込んできたハマシギ。

    

この映画は作品よりも主題歌の『The Shadow of Your Smile』が有名で、アカデミー主題歌賞を受賞しています。メロディを覚えている方は多いと思いますが、その歌詞の中に「あなたは折れた羽を治してやろうと1羽のいそしぎを手にしていた」という一節があることはご存知でしたか?


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2012/8/29

町でみつけた鳥、のようなもの 23   collections
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 会員が作ったもの、支部に昔からあるもの、個人が買い集めたもの、今回は支部事務所で公開されてるフィギュアを紹介しましょう。
 「あっ、剥製も混じってます」

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 さまざまな図鑑、記録、文献もそろっています。会員優先ですが自由に閲覧できるものもあるのでご利用下さい。

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 事務所には、年中誰かいるわけではありませんので訪問される場合は電話(075-873-0660)でご連絡下さい。
 場所はここ(クリック)です。もより駅は京福電車「宇多野」などですが道順はお問い合わせされた時お尋ねください。


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2012/8/27

「図鑑だけではわからない、飛んでいるタカの実践的見分け方勉強会」  行事
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 残暑厳しい8月12日(日)午後2時、「ラボール京都」4階第1会議室には70名近い会員などが集まり、タカの渡りへの関心の高さが伺えた。
 第1部では、タカの渡り基本3種(サシバ、ハチクマ、ノスリ)の見分け方について、定点観測地「岩間山」での画像や動画を使って説明していただく。
飛んでいるタカの種を識別するポイントは、まず個々の種のバランスを覚えること。つまり、全長と翼開長との比、翼の幅、胴の太さなどの違いを見極め、シルエットでも種の大まかな判別ができるように訓練するのだそうだ。それには数多く観察するのが早道とのこと。

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 第2部は、ハイタカ属(オオタカ、ハイタカ、ツミ)の見分け方について説明された。ハイタカ属は遠く、大きさが比較できない場合、従来は識別が難しいとされてきた。近年、デジタル一眼レンズカメラの普及で、撮影してすぐ画像を見られるようになって識別に威力を発揮している。

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 まず、ハイタカ属と第一部で説明されたタカ基本3種との違いの説明がある。ついで、オオタカ、ハイタカ、ツミの画像、動画を見ながら、それぞれの微妙なバランスの違いを示された。またハイタカ、ツミの画像を重ね合わせて見ると、ハイタカは翼の基部と両端部が一直線になるが、ツミは翼の両端が基部より前に突き出していることが指摘された。
 第1部、第2部とも画像を使って、識別クイズが出され、「当たった」「間違えた」との参加者の声が聞こえてきた。

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 第3部は、吉川さんから、岩間山定点観測地での主にノスリの渡り観測によって得られた研究報告をしていただく。吉川さんはバードストライク(鳥と航空機や風力発電との衝突)について研究しておられ、船舶レーダーを使って飛行速度や、飛行高度などを観測されたもの。今後は、海岸などの違った環境での観測を続けていきたいと述べられた。
 最後に質疑応答があり、午後4時半終了した。
         「タカの渡りに備えて、(室内例会)」8月12日 (J)

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2012/8/24

鳥の色  調査・研究
鳥は熱帯魚と並んで最も色鮮やかな動物ですが、驚くべきことに、体内には色素がほとんどないそうです。正確に言うと、黒〜褐色系のメラニンとオレンジ〜茶色系統のメラニンの2つの色素しか持っていないらしいです。
では、なぜあんなにカラフルなのか? 
鳥が色を表現する仕組みは2つあって、1つは餌の色が体に表れる場合。その典型がフラミンゴ。湖などでβカロチンを含んだスピルリナという植物プランクトンを食べるため、その色素が体に蓄積し、もともと白い体色がピンクに染まるそうです。

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    アンデスフラミンゴ(画像はパブリックドメイン)

ということは、野生ではない、動物園などで飼われているフラミンゴはスピルリナを食べないのでピンクにならないのか?という疑問が湧いてきます。
答はYES。動物園では普通はドッグフードを与えていて、そのままではピンクになりません。ピンクのフラミンゴにする場合は、ニンジンなどに含まれているβカロチンを餌に混ぜるそうです。
面白いことに、ヒナを育てるために親が自分の消化物(フラミンゴミルク)を与え続けると、白いヒナはだんだんピンクに染まり、逆に親鳥は徐々にピンク色が抜けて白くなるそうです。
北原白秋の童謡『赤い鳥小鳥』に、「♪〜赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた〜」という歌詞がありますが、あながち間違いではなかったわけです。
鳥の色のもう1つの色の仕組みは「構造色」。
例えば、シャボン玉自体には色がないのに表面に虹のような色が表れます。あるいは、CDやDVDの表面も角度によって虹色が見えます。あれと同じことが鳥の羽で起きていて、羽そのものには色がないのに、羽毛の微細な構造によってさまざまな色に見えるのだそうです。
例えば、マガモの頭。下の動画を見ていただくと、角度によって鮮やかな緑色になったり、紫がかって見えたり、黒くなったりします。

    

構造色は緑〜青〜紫系統の色に多く、カワセミのコバルトブルーやオオルリの青、ブッポウソウの緑などもこの仕組みで発色しているそうです。
下のカワセミは、脇や背中のコバルトブルーは構造色、腹のオレンジは前回ご紹介した色素(メラニン)による色ということでしょう。

    

構造色にもいくつかタイプがあって、ある研究者によるとクジャク型とハト型があるそうです。クジャクの羽の緑〜青〜紫は全部構造色のようです。
構造色は羽毛の微細な構造によって発色しているので、例えば違法飼育されたオオルリなどは鳥籠による磨耗でその構造が破壊されて、美しい青が消えて黒っぽくなるそうです。鳥の剥製に生体のような美しさがないのも、おそらく構造が劣化するからではないでしょうか。


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2012/8/22

けいはんな記念公園平日自然観察会  行事
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 昨年貴船で開催した夏の自然観察会を今年は「けいはんな記念公園」で実施しました。当日、草本担当のTさんが参加できなくなり、主に私が木を説明する樹木観察会となりました。
猛暑の平日とあって参加者は少なかったものの、熱心にメモをとる方もおられて、担当者としては嬉しいような恥ずかしいような…。

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 公園の中心部は水景園。この左奥が天然林


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 個人的には真夏の木の実を観察しながら歩きました。まずはソヨゴ。葉っぱの縁が波打っているのが特徴で、小さな実を一つ付けます。秋には赤くなって、その姿が可愛いので最近は庭木としても人気があるようです。


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 関西の森には普通に自生しているヤマウルシやヤマハゼもたくさんありました。いずれもウルシ科で、樹液に触れるとかぶれます。ところが、この2種を見分けるポイントの一つは、実に毛があるかどうか。
私の図鑑には「触って毛があればヤマウルシ」とも「触るとかぶれる」とも書いてあります。「どないせえちゅうねん!」(笑)。
実は高い所にあって触れないので、葉の形状からヤマハゼと同定しました。下はその実。以前、同じウルシ科のヌルデの実は口にしたことがありますが、さすがに今の時期のヤマハゼの実は遠慮しました。

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 この森に多いのはタカノツメ。新芽の形が鷹の爪みたいに曲がっているのでこの名があります。唐辛子と同じですね。
この樹の特徴である三出複葉がいたるところに茂っていて、おかげでその実をじっくり観察することができました。

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 もう一種多かったのはリョウブ。コースの後半には「リョウブの谷」と名付けられた場所もあります。
この樹は昔は救荒作物、つまり飢饉の際に食料として利用するために植えられていました。どういうふうに食べるのか知らなかったのですが、参加者の一人が「葉をご飯に混ぜて食べます。私も昔食べましたが、美味しいものではないです」と教えてくださいました。下はリョウブの花。
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 今はリョウブの葉が飢えを満たすことはないでしょうが、真夏に咲く数少ない花として、目を楽しませてくれます。
          けいはんな記念公園平日自然観察会 (8月7日)


●見聞きした鳥
カイツブリ、アオサギ、ドバト、キジバト、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 17種


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