2013/2/28

室内例会「芦生の鳥〜現在・過去・未来〜」  行事
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 2月11日午後、ラボール京都において、「芦生の鳥〜現在・過去・未来〜」のタイトルで講演が行われました。講師は梶田学さんで、2001年から南丹市芦生研究林において鳥類標識調査を続けておられ、調査結果と調査の様子をご紹介していただきました。
 芦生研究林は、人工林6%で、二次林がこれに続き、大部分を天然林(ブナ、ミズナラ)が占めています。この環境の中で、60種の野鳥が繁殖し、通過を含めると5月に78種、10月に86種という2つのピークに示されるように、多くの野鳥がこの自然を利用しています。環境の変化で少なくなったコノハズク、アカショウビンなども繁殖し、貴重な自然を残しています。
 しかしながら、シカの個体数の増加に伴い食害(林床のチシマザサなどが食べられる)が広がり、営巣場所の減少によってウグイスが減少しています。このことは、外来種ソウシチョウの侵入を防いでいるようで、笹がないことから定着できないようです。

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 秋の渡り鳥を、長治谷のススキ原で標識調査を続けるなかで、通過時期にも早い遅いが見られるとのこと。エゾムシクイは8月中に通過するのに対し、メボソムシクイは9月中旬から11月初旬にかけてと幅があること。アオジやクロジは10月末から11月3日までに集中していること、他方、ノジコは10月中旬にこのススキ原を通過しています。これらの通過鳥は、北海道、富山芦生、広島というルートを行き来していることが、標識調査によって分ってきています。
 このススキ原での標識調査をする中で、シカがススキを食べるようになり、調査地を防御柵で囲わねばならなくなったこと。シカは、ススキを好まないと見られていたのですが、食性が変わったようです。シカの食害によるススキ原の
縮小は通過鳥に影響し、2007年を境に大きく減少したが、2011年11月には回復していると述べられました。
このような標識調査をするなかで、クロジに大小の違いがあることが分ったそうです。因みに芦生では大きい方が繁殖しているとのことです。                   室内例会 2月11日( J )

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