2014/6/30

私市自然観察会  行事
京都支部では現在、探鳥会に参加された方にアンケートをお願いしています。その目的の一つは、参加者のニーズを探って今後の探鳥会に反映すること。
「どのような探鳥会に参加したいですか?」という質問では、「植物など自然観察を兼ねた探鳥会」が最も多く、現時点で全体の43%を占めます。そうした要望に応えるために開催したのが、今回の観察会。2008年8月以来、6年ぶりの開催です。
当日は今にも雨が落ちてきそうな曇り空。そのせいか参加者も10名と少なめでした。
集合地の京阪私市駅にはツバメの2番子が育っていて、改札口には以下のようなお知らせが掲示してありました。

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観察地の大阪市立大学理学部付属植物園は、おなじみの京都府立植物園とは違って、標本植物の展示だけでなく、奥にある小さな山や谷をそのまま生かした自然の植生の中で樹木や草花が観察できます。
今回は、日本産樹木園からスタートして、木と人間の暮らしや文化との関わりなどを説明しながら歩きました。ヤブニッケイでは、この木からとれるニッキの話になり、「そう言えば、子どものころニッキ水を飲みました」と懐かしい話に華が咲きました。
ナナミノキには樹液を吸う虫が集まっています。オオムラサキ、ホシミスジ、カナブン、上の方にはスズメバチも…。樹液バーは大繁盛のようです。

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    虫が集まるナナミノキに集まる人間

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    オオムラサキ

林の中にエナガのファミリーやメジロ、シジュウカラ、コゲラなど冬場のカラ類の混群のような群れが登場。樹を見たり、鳥を見たり、忙しくなりました。
コースを歩きながら、数珠や石けんに使うムクロジ、備長炭になるウバメガシ、ビタミン剤の匂いがするクサギなどさまざまな樹木を観察しました。

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    ヒメシャラ

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    ムラサキシジミ

ユリノキ広場で昼食を摂った後、ランの一種ツチアケビを見るために照葉樹林帯へ寄り道。水生植物コーナーでアサザやガガブタなどを観察した後、休憩所で鳥合わせ、花合わせをして解散しました。                      私市自然観察会 2014年6月21日


●見聞きした鳥 天候: 曇り
ツバメ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、キジバト、ヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラ、ウグイス、カワラヒワ、スズメ、カルガモ、ハシブトガラス、ハシボソガラス 16種

●観察できた花
木本/キョウチクトウ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、クチナシ、ナンテン、ヒメシャラ、タイサンボク、アカメガシワ、コマツナギ
草本/ホタルブクロ、ワルナスビ、ノアザミ、ヒメジョオン、ハルジョオン、オカトラノオ、イチヤクソウ、ツチアケビ、ネジバナ、コナスビ、カタバミ、ドクダミ、トウバナ

●チョウとトンボ
オオムラサキ、ホシミスジ、ベニシジミ、ムラサキシジミ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、クロアゲハ、アオシジアゲハ、オオスカシバ、ショウジョウトンボ、オハグロトンボ、コシアキトンボ、オオシオカラトンボ、ギンヤンマ

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         ツチアケビ



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2014/6/27

北嵯峨探鳥会(速報)  行事
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 ここのところ、北嵯峨探鳥会は雨で中止が多かったそうで、久々に探鳥出来る快晴でした「暑い!!」
 大覚寺庭園ではキジバトが水浴び、涼しそうでした。
 庭園を進むとスズメの幼鳥などを見る事が出来まして、ハンゲショウも楽しむ事が出来ました。 

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 後宇多天皇陵へ向かう途中ではアオサギがオタマジャクシを何度も口に運ぶシーンが見られました。
 御陵で休憩中、キビタキの美声も聞くことが出来ました。

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 里山ではモズの幼鳥やコシアカツバメ、ダイサギ、チュウサギ、コサギと出会えました、広沢池ではオオヨシキリの合唱を楽しみました。
 これから2ヶ月、北嵯峨探鳥会はお休みなので、再開されるまでの期間が待ち遠しいです。                                  北嵯峨探鳥会 2014年6月17日 S.O wrote


●見聞きした鳥 天候: 晴れ
カルガモ・カイツブリ・キジバト・カワウ・ゴイサギ・アオサギ・ダイサギ・チュウサギ・コサギ
ケリ・トビ・アオバズク・モズ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・シジュウカラ・ツバメ・コシアカツバメ・ヒヨドリ・メジロ・オオヨシキリ・ムクドリ・キビタキ・スズメ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・カワラヒワ・ホオジロ 28種

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2014/6/25

鳥に見る日中韓関係  episode
多くの国が国鳥を定めています。アメリカはハクトウワシ、ニュージーランドはキーウィ、日本はキジ、韓国はカササギ…。
中国も国鳥を選定するべく、トキを候補に上げましたが、ご存知のようにトキの学名はNipponia nippon。「日本」という名の鳥をシンボルにするわけにはいかないので、学名の変更を申し入れたものの、受け入れられなかったことから、トキ国鳥案は見送られました。
その後、北京オリンピックと上海万博の開催を機に、再び国鳥を選定することになりました。国家林業局と野生動物保護協会が10種類の候補を上げてインターネット投票を実施したところ、投票総数の65%、約330万票を獲得したのはタンチョウ。
ところが、タンチョウは学名がGrus japonensis、英名がJapanese crane。いずれも「日本のツル」という名前の鳥を国鳥にはできないので、またしても見送られました。
結局、オシドリに落ち着いたようです。オシドリの英名はMandarin Duck。「マンダリン」とは中国清朝の高級官僚のこと。その正装がオレンジ色だったことからオシドリの名前になったのです。

    

トキもタンチョウも日本より中国での分布域の方が広いのですが、中国にとって不運なことに、たまたまヨーロッパの博物学者が日本で標本を採取して命名したために、日本の専売特許みたいになったわけです。
そのトキは日本では絶滅し、中国から譲り受けた個体で人工繁殖させました。さらに言えば、韓国の国鳥カササギは、秀吉が朝鮮半島に侵攻した際に持ち帰ったために九州でも生息するようになりました。
ひるがえって日本は、キジを国鳥に定めておきながら、狩猟鳥に指定しています。趣味として鉄砲で国鳥を撃ち殺しても咎められない珍しい国です。
それだけでは足りなかったようで、韓国からコウライキジを移入して放鳥しています。現在、この移入種と在来のキジが交雑してハイブリッド化が進んでいるそうです。
日本と中国・韓国は、ナントカ島の領有権や実効支配をめぐって対立していますが、この国鳥の話をオーバーラップさせれば、何か解決のヒントが見つかるのではないでしょうか。



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2014/6/23

芦生探鳥会  行事
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14日午後3時に集合して,宿泊先の芦生山の家周辺を散策。コガラやセグロセキレイの巣立ちビナやハチクマを観察し,イワナシの果実や川の石に乗っかって鳴いているカジカガエルを皆で堪能しました。

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15日は朝5時に霧の中,宿を出発,芦生研究林内のケヤキ峠(ケヤキ坂)までバスで移動して,そこから下谷の沢沿いに緩やかな下りの林道を歩きました。朝日が林間から差し込み美しい光景でしたが,鳥の方はオオルリとミソサザイが盛んにさえずっている以外は割と静かで,やや寂しい状況でした。

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林道脇のコアジサイの淡青の花,ヤマボウシやツルアジサイ,ホオノキの白い花など見ながら進み,トチノキの大木があるトチノキ平で河原に降りて林間を散策。林床にはシカが嫌って食べないアシウテンナンショウも見られました。川沿いには同じくシカが嫌う樹木のオオバアサガラが多く,ちょうど花盛りでした。
アカショウビンやキバシリの声も聞こえたものの姿は見られず,カツラの巨木を見学したのち,餌運び中のオオルリ雌に文句を言われつつ長治谷へ到着。

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長治谷で皆でお弁当を食べている間に,サシバの番いが上空を飛ぶのを観察。
長治谷作業小屋の裏には,モリアオガエルの卵塊がいくつもあって,下の水たまりにはたくさんのイモリがうろついていました。

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渡り鳥の休息地としてシカ侵入防護柵によって植生復元が進められているエリアを見学した後,林道脇のギンリョウソウ,怖々渡った丸木橋の下に作られたミソサザイの巣,カゴによってシカから守られているショウキランを観察しながら,中山神社周辺と野田畑湿原を散策。カケスを追いかけまわすヒヨドリや,幹で採餌するゴジュウカラも見ることができましたが,やはり鳥影は少なく寂しい感じ。

長治谷に戻ってホオジロのさえずりを聞きながら鳥合わせの最中にアオゲラ登場。
13時にはバスに乗り込み,芦生山の家に到着。おやつにお餅とお茶を出していただいて,14時過ぎに解散となりました。                    芦生探鳥会 2014年6月14日〜15日 M.K wrote


●見聞きした鳥 天候:
オシドリ・キジバト・アオバト・ジュウイチ・ツツドリ・ハチクマ・トビ・ツミ・サシバ・フクロウ・アカショウビン・カワセミ・コゲラ・アカゲラ・アオゲラ・カケス・ハシブトガラス・コガラ・ヤマガラ・ヒガラ・シジュウカラ・ヒヨドリ・メジロ・ゴジュウカラ・キバシリ・ミソサザイ・カワガラス・キビタキ・オオルリ・キセキレイ・セグロセキレイ・カワラヒワ・イカル・ホオジロ 34種

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2014/6/20

音の名の鳥  episode
以前、「色の名の鳥」というタイトルで、名前に色がついた鳥が191種、全体の3分の1いることをご紹介しました。では、さえずりなど声や音が名前になった鳥はどれくらいいるだろうと思って調べてみました。
この音の命名法には2通りあって、1つは声をそのまま名前にした擬声語タイプ。例えば、カッコウ、ジュウイチ、ホトトギスなど。中には、声と姿が入れ替わっているブッポウソウもいます。
面白いのはセンダイムシクイ。「チヨチヨ」という声を「千代千代」と表記し、その「千代」を「センダイ」と読ませる高等テクニック。
欧米にもそういうハイレベルなネーミングがあります。チュウシャクシギの英名はWhimbrelですが、別名はSeven Whistler(7つの笛吹き)。飛び立つ際に「ピピピピピピピ」と笛のような声を7回発するからだそうです。
「本当かな?」と気になって、自分の耳で確かめるべく、チュウシャクシギの群れがいる大阪府南部の河口へ行ってきました。動画の最後、音量が低いですが、飛び立つとき確かに「ピ」が7回聞こえます。

    

話を元に戻して、擬声語の命名はこのほかに、ヒヨドリ、ビンズイ、オオジュリンがあります。アオバトの由来は声の「アオーアオー」と色の「あお(緑)」の両方考えられますが、多分色でしょう。
もう1つの命名法は、声を何かの音に例える比喩タイプ。例えば、ウミネコ、ライチョウ、コマドリ、ウソ(口笛の古語)など。トケン類は全4種すべて音の命名で、前述のようにカッコウ、ジュウイチ、ホトトギスが擬声語タイプで、ツツドリが比喩タイプ。
ちょっと凝ったネーミングは、「ツキヒホシ、ホイホイホイ」のサンコウチョウと、「カッ、カッ」という声を火打ち石の音に例えたジョウビタキ。サンショウクイもしゃれたネーミングで、「ピリリ、ピリリ」というさえずりを山椒の食感に例える言語感覚には脱帽します。
日本人のネーミングセンスも秀逸ですが、チュウシャクシギの声を数えてSeven Whistlerと命名するイギリス人もなかなかコシャクです(笑)。



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