2014/9/29

巨椋のシギチ(続編)  行事
9月3日の当ブログで巨椋干拓田のシギやチドリをご紹介しましたが、その後の新しい訪問客をご覧ください。
まずはムナグロ。冬羽とはいえ、英名(Golden Plover)の由来を納得させる美しい金色の個体です。

    

昨年1羽飛来したツルシギが、今年は3羽やってきました。当初は1羽と2羽が離れた場所にいましたが、先日は3羽がまとまって一つの休耕田で採餌していました。
しかも、オグロシギが1羽混じっています。

    

オグロシギは7羽の群れが入ったようですが、私が見たのは上の1羽のみ。巨椋も水が抜かれた休耕田が多くなって、そろそろシギチも終わりです。
おまけはノビタキ。撮影したのは22日ですが、もう渡ってきたんですね。

    



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2014/9/26

北嵯峨探鳥会  行事
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 3ケ月ぶりの探鳥会です。コースはいつも通り、大沢の池に出ましたが渡ってきたカモ姿はなく、最近生まれたばかりのカイツブリの可愛い雛が親とツゥ・ショットでハス田に現れました。

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 今年4羽のアオバズクを育てた大きな樹のそばへ来ると、カメラマンがアカガシラサギを待っていました。赤い心経宝塔ではそこを棲みかにしている多くのムクドリがキュルル・キュルルと啼きながら激しく出入りをしていました。

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 駆除されたホテイアオイの池で珍しいものを見ました。水面下に浮かぶ木片に生まれたばかりの蛙が無数たむろしていました。

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 御陵さんで一休みし、視界の開けた畠で出たとたんにすいすいと飛んでいる数羽のツバメとコシアカツバメが見られました。水田のあぜ道には美しい彼岸花が見られ、水田は刈り取られた稲藁が形よく束ねられて干されており西山をバックに拡がる景色は北嵯峨を象徴する絶景でした。広沢の池へのみちすがら給水路に潜んでいる川エビを教えてもらいました。広沢の池は意外と静かでしたが、遍照寺山の裾の高い樹にミサゴが休んでいました。朝から4,5回池に飛び込んで狩りをしていた様です。稚児神社で鳥合わせをしました。

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 珍しい鳥や冬鳥は出ませんでしたがそれでも30羽近く出ました。やっと秋らしくなってきた嵯峨野は素晴らしく、10月の探鳥会を楽しみに再会を約しました。                                 北嵯峨探鳥会 2014年9月18日 N.H wrote


●見聞きした鳥 天候:
カルガモ・カイツブリ・キジバト・カワウ・アオサギ・ダイサギ・ミサゴ・ハチクマ・トビ・ハイタカ・サシバ・ノスリ・カワセミ・コゲラ・モズ・カケス・ハシボソガラス・ハシブトガラス・シジュウカラ・ショウドウツバメ・ツバメ・コシアカツバメ・ヒヨドリ・エナガ・ムクドリ・スズメ・キセキレイ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・カワラヒワ・ホオジロ 31種

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2014/9/24

木守柿  episode
葉がすべて落ち、赤い実だけが残る柿の木は初冬らしい光景です。
昔から、柿の実を全部は採らないで2〜3個残しておくという風習があります。これを「木守柿(きもりがき)」と呼ぶそうです。

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「来年もたくさん実が成りますように」という願いを込めると同時に、冬になって雪で餌が採れなくなった鳥のために残しておくという意味があるとか。
この時期、その木守柿を食べる鳥の姿がよく見られます。

    

木の実を人間が独占するのではなく、他の動物のために残しておくという発想には温かいものを感じます。
鳥と木の関係から推測すれば、柿の実と一緒に食べた種を別の場所で排泄し、そこからまた新しい柿の木が生える。木の実を残すことによって、鳥を守り、柿という木も守る。そういう自然の摂理を、昔の人は「木守柿」という言葉で表現したのではないでしょうか。



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2014/9/22

楢と柏  生態
庭にコナラ2本とカシワ1本を植えています。このコナラとカシワ、そして同じくブナ科の落葉樹ミズナラとナラガシワは名前も葉の形もよく似ています。
下の写真は左からコナラ、ナラガシワ、カシワ。ナラガシワは森林総研関西支所の樹木園でいただきました。大きさに差はありますが、シルエットが類似しています。

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ややこしいことに、これらのグループは親和性が高いためにハイブリッドが生まれやすく、似たような樹木があちこちで発生しているようです。
例えば、上の3種からは以下のようなハイブリッドが生まれています。
コナラ×ナラガシワ→オオバコナラ
ナラガシワ×カシワ→ホソバガシワ
コナラ×カシワ→コガシワ
これにミズナラが加わると、さらにややこしくなります。

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      ミズナラの葉

ミズナラと上の3種のハイブリッドは以下のとおり。
ミズナラ×コナラ→ミズコナラ
ミズナラ×ナラガシワ→ナラミズガシワ
ミズナラ×カシワ→カシワモドキ
もう、何が何だか分からない、名前も覚えられない混沌に陥ります。
私はフィールドでこれらのハイブリッドを見たことはありませんが、ただ気づかないだけかも知れません。



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2014/9/19

高速道路の街路樹  episode
全国の街路樹について国交省が5年ごとに調査しています。一般道だけでなく高速道路の調査データも公表しています。
意外なのは、一般道よりも高速道路の街路樹の方が多いこと。高木だけ比較しても、一般道668万本に対して高速道路784万本。一般道には国道はもちろん、県道、市町村道も含まれています。ただ、さすがに樹種は少なく、一般道496種に対して高速道路283種。

高速道路のベスト3は、マツ(クロマツ、アカマツ)、スギ、ドイツトウヒとすべて常緑針葉樹。一方、一般道のベスト3は、イチョウ、サクラ、ケヤキ。イチョウは学術的には便宜的に針葉樹扱いですが、すべて落葉樹です。
さらに面白いのは、都市部の高速道路にはなぜかキョウチクトウが多いこと。例えば、首都高速では最多の4万本で、全体の36%を占めています。東京都全体の樹種でも1位。
京都府でも9800本で1位です。さらに、大阪府でも1位、福岡県でも1位、愛知県では3位。なぜか大都市圏の高速道路にはキョウチクトウが多いのです。

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     都市部の高速道路に多いキョウチクトウ

国交省の報告書にはその理由が書いてないので、私なりに分析しました。
第一の理由は、有害物質に強いから。大都市周辺の高速道路は交通量が多く、排気ガスも相当な量になります。それに耐える樹種という条件でキョウチクトウが選ばれたのでしょう。
工場の生垣などによく使われるのもこのため。また、原爆が投下された広島でいちはやく植生が回復したのもこの樹。広島市がキョウチクトウを市の花に選定した理由もここにあります。

第二の理由は、毒性。キョウチクトウは花も葉も枝も有毒なので、一般道に植えられることは少ないですが、高速道路なら人が口にすることがないので、管理者側も安心して植えられるのでしょう。
第三の理由は、花期とその長さ。夏に花が咲くので、渋滞が激しくなるお盆休みの頃に白やピンクの花でドライバーの気持ちをなだめようという意図があるのではないでしょうか。しかも、7月頃から10月頃まで咲いているので、長期間ドライバーの気持ちをなごませてくれます。
みなさんも高速道路を利用されるときは、キョウチクトウの花を楽しんでください。



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