2015/9/30
魚のような鳥 episode
8月末〜9月中旬、巨椋にシマアジの小群が渡来し、しばらく滞在しました。私が確認したのは5羽ですが、「7羽いた」という人もいます。
最初に見た時は「早くもコガモが」と思って録画しましたが、帰宅後にパソコンで見ると、何とシマアジ! 私にとっては実質的には初めての出会いとなりました。
下の動画はYouTubeで解像度が低いですが、オリジナル映像では、エクリプスながら白い眉斑とクチバシ基部に白点が見えます。
「シマアジ」といえば一般的には魚の名前で、鳥の名前とは思えません。柏書房の『図説 日本鳥名由来辞典』で「シマアジ」を調べると、「シマ」は「変わった」という意味の接頭語、「アジ」は「コガモ」の古名とありますが、「アジ」の項目を見ると「トモエガモ」の古名となっています。どっちなんでしょう。
ついでに、シマアジのように魚にも鳥にもある名前を調べたら、フグの仲間のウミスズメ、スズキの仲間のクロサギ、ワカサギの別名のアマサギ、ウグイの地方名のアカハラがいました。バーダーとフィッシャーが話をしたら、噛み合わないでしょうね。
次の観察会は「探鳥会案内」をクリック
最初に見た時は「早くもコガモが」と思って録画しましたが、帰宅後にパソコンで見ると、何とシマアジ! 私にとっては実質的には初めての出会いとなりました。
下の動画はYouTubeで解像度が低いですが、オリジナル映像では、エクリプスながら白い眉斑とクチバシ基部に白点が見えます。
「シマアジ」といえば一般的には魚の名前で、鳥の名前とは思えません。柏書房の『図説 日本鳥名由来辞典』で「シマアジ」を調べると、「シマ」は「変わった」という意味の接頭語、「アジ」は「コガモ」の古名とありますが、「アジ」の項目を見ると「トモエガモ」の古名となっています。どっちなんでしょう。
ついでに、シマアジのように魚にも鳥にもある名前を調べたら、フグの仲間のウミスズメ、スズキの仲間のクロサギ、ワカサギの別名のアマサギ、ウグイの地方名のアカハラがいました。バーダーとフィッシャーが話をしたら、噛み合わないでしょうね。
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2015/9/28
This is a pen. episode
ボールペンやシャープペン、サインペンなど私たちはペンのお世話になっていますが、英語のPENの語源はラテン語のPENNAで、そのPENNAは「羽根」を意味するそうです。つまり、ボールペンやシャープペンのルーツは羽根ペンにあるわけです。
ということを知ると、バードウォッチャーの心には「羽根ペンにはどんな鳥の羽根が使われていたのだろう?」という興味が湧いてきます。
ペン用の最良の羽根は、北ヨーロッパのガチョウ、ガン。次いで、ハクチョウ、シチメンチョウ、ペリカンなどの羽根も利用されたそうです。細字用にはカラスの羽根も使われたとか。
猛禽類の羽根も重宝されたようです。下の羽根はハヤブサの仲間、チョウゲンボウの初列風切羽。チョウゲンボウはヨーロッパにも生息しますから、猛禽好きの当時の男どもは好んで使っていたのではないでしょうか。

良質の羽根を入手するために、生きた鳥の翼から翼端に近い風切羽を抜き取ったようです。だから、ガチョウとかシチメンチョウなど飼い鳥の羽根が使われたのでしょう。
面白いのは、右利きの人には左の翼の羽根、左利きの人には右の翼の羽根が書きやすいそうです。バランスからいうと逆のような気もしますが、右利きの人が右の翼の羽根を持つと内側にカーブして顔に当たるからかもしれません。
初めて英語を習う時のフレーズ「This is a pen.」は、「これは羽根です」という意味だったわけですね。
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ということを知ると、バードウォッチャーの心には「羽根ペンにはどんな鳥の羽根が使われていたのだろう?」という興味が湧いてきます。
ペン用の最良の羽根は、北ヨーロッパのガチョウ、ガン。次いで、ハクチョウ、シチメンチョウ、ペリカンなどの羽根も利用されたそうです。細字用にはカラスの羽根も使われたとか。
猛禽類の羽根も重宝されたようです。下の羽根はハヤブサの仲間、チョウゲンボウの初列風切羽。チョウゲンボウはヨーロッパにも生息しますから、猛禽好きの当時の男どもは好んで使っていたのではないでしょうか。

良質の羽根を入手するために、生きた鳥の翼から翼端に近い風切羽を抜き取ったようです。だから、ガチョウとかシチメンチョウなど飼い鳥の羽根が使われたのでしょう。
面白いのは、右利きの人には左の翼の羽根、左利きの人には右の翼の羽根が書きやすいそうです。バランスからいうと逆のような気もしますが、右利きの人が右の翼の羽根を持つと内側にカーブして顔に当たるからかもしれません。
初めて英語を習う時のフレーズ「This is a pen.」は、「これは羽根です」という意味だったわけですね。
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2015/9/25
国内有数のタカの渡りポイント! 行事

数年ぶりに開催した岩間山タカの渡り探鳥会は、岩間山の新しい記録の日になりました。
とにかくハチクマが多く、次から次へとこんなにハチクマばっかりでどうなってるの?と調査員が驚くほど。

それもそのはず、1000羽近いカウントでサシバよりハチクマの方が多いという観察結果は岩間山初の記録です。
数十羽のカウントでもハチクマの方が多いことはまれです。シーズンを通しても例年はサシバの2割程度の数です。

何が起こったのかわかりませんが、参加者にも喜んでいただけた探鳥会になったと思います。
岩間山タカの渡り探鳥会 2015年9月19日 K.I wrote
●見聞きした鳥 天候:晴れのち曇り
ハチクマ、トビ、オオタカ、ツミ、ノスリ、サシバ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、コゲラ、アオゲラ、アカゲラ、イワツバメ、ヒヨドリ、サンショウクイ、オオルリ、キビタキ、コサメビタキ、エゾビタキ、サメビタキ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、ハシブトガラス 25種

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2015/9/23
ノビタキがやって来た 生態

午前6時過ぎ、雲一つない朝。
荒神橋の真向かい、大文字山の夜明けです。
さまざまな雑念に汚れたおつむも、この一瞬はすべてを洗い流し、すがす がしい気持ちになれる不思議な時空です。
ノビタキを期待して歩いていると、いました! いました。


まだ日陰で暗いけど、なんとか2羽、証拠写真にはなりました。
やっと渡って来たこの地、ようこそ!
岸辺を飛び回って、なかなかじっとしていません。

オギばかりで数少ないススキのたなびく穂の先の彼方にダイサギが 餌探し。
なんだか絵になるなあとパチリ。
ここは荒神橋の下。

川底の模様がこんなにはっきりと見えるのも水が澄んでる証拠です。
白っぽく見えるのは比叡山麓の白川砂が度重なる増水で白川から流れ 出たのがここら辺りで落ちついたのでしょう。
ボロボロ羽のハシボソガラスが飛び立ちました。

季節外れのツバキが一輪、新鮮です。
散歩道は鴨川のほとりです。
鳥、花、犬、人…、出会いはあれこれ、楽しい一日が始まります。
ブログ「あれこれ散歩道」より
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2015/9/21
京都新聞「野鳥〜京都の四季〜」Vol.44〜Vol.45 episode
京都新聞(朝刊)で連載中の「野鳥〜京都の四季〜」の記事をご紹介します。
以下の画像をクリックしていただくと、大きな画面でご覧いただけます。
なお、第28回より紙面にQRコードが表示され、それをスマホなど携帯端末で読み取ると動画や鳥の声が楽しめるという新しいサービスがスタートしました。
新聞の記事や写真と同様、動画や音声も支部会員が提供し編集したものです。
京都新聞社のご厚意により、当ブログではYouTubeにリンクして動画を閲覧できるようにしました。(動画の文字が大きいのはスマホ対応のためです)
第44回ヨタカ(9月3日掲載)

第45回モズ(9月10日掲載)

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なお、第28回より紙面にQRコードが表示され、それをスマホなど携帯端末で読み取ると動画や鳥の声が楽しめるという新しいサービスがスタートしました。
新聞の記事や写真と同様、動画や音声も支部会員が提供し編集したものです。
京都新聞社のご厚意により、当ブログではYouTubeにリンクして動画を閲覧できるようにしました。(動画の文字が大きいのはスマホ対応のためです)
第44回ヨタカ(9月3日掲載)

第45回モズ(9月10日掲載)

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