2019/3/31
『そんぐぽすと』217号(4月・5月) そんぐぽすと

京都支部の会員誌『そんぐぽすと』217号(4月〜5月号)を発行しました。

今号の特集は「鳥たちの結婚」。一夫一妻・一夫多妻・一妻多夫・多夫多妻などさまざまな配偶システムや、略奪婚・女装婚など異色の婚活、さらには同性婚にいたるまで、野鳥の多様な結婚形態を4ページにわたって紹介しています。

この特集に合わせて、「切手でBIRDING」では雌雄がペアで描かれた世界の切手を取り上げました。
「世界バードウオッチング紀行」では、遠路はるばるフォークランド諸島までペンギン観察に出かけた会員の寄稿を、たくさんの写真とともに3ページで掲載しました。
文科系の記事としては「落語の中の鳥」。「鶴」「抜け雀」「鷺とり」など鳥を主題にした落語の演目6題について解説しています。

また、鳥やバーダーがテーマの小説を紹介する「BIRD NOVELS」では、米国コロラド州在住のバーダーであり作家のクリスティン・ゴフのミステリー作品2点を紹介しました。
このほか、「野草彩々」「虫めづる」「芸術の中の鳥」などの定番コラムを含め、32ページ・フルカラーで会員にお届けしました。広報部
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2019/3/26
40種以上の鳥を目標に探鳥 行事

暖かで春らしい鳥見日和になりました。鴨川左岸をちょっと下がるとカワアイサが1羽。コガモ、ヒドリガモ、マガモなどは心なしか数を減したように感じます。初めての参加者も数人ありアオサギなどを丹念に見ていくと、まだ婚姻色にはなっていませんね。

高野川の左岸でI女史がカワセミを発見。皆の足が止まります。K女史が『カワセミを見られたので今日は幸せ』とおっしゃいました。中州に飛び移っても、望遠鏡で雄のカワセミをじっくり観察できました。御蔭橋からはバンとオカヨシガモが見られました。

下鴨神社境内に移ると鳥影が少ないもののシロハラやイカル、コゲラ、巣材を集めるエナガをキャッチ。本日好調な女性会員が樹上の猛きんを発見。ハイタカは旋回姿も披露してくれました。

続いて鴨川左岸をさかのぼります。カワアイサの雌やイソシギ、鳴きまねをする雄のモズが印象的でした。日ごとに春が近づいて来ていますね。カイツブリの家族も健在です。

昼食後植物園に入るもお目当ての冬鳥御三家(ルリビタキ、トラツグミ、ミヤマホオジロ)には出合えず、春の花を楽しんだ午後でした。 下鴨神社平日探鳥会 2019年3月6日 M
●見聞きした鳥 天候:
ヒドリガモ70、マガモ38、カルガモ23、オカヨシガモ9、オナガガモ7、コガモ22、カワアイサ6、カイツブリ4、キジバト16、カワウ8、アオサギ6、コサギ7、イカルチドリ1、イソシギ3、バン1、オオバン5、ケリ18、イカルチドリ18、トビ35、ハイタカ1、カワセミ2、コゲラ3、モズ3、ハシボソガラス12、ハシブトガラス6、ヤマガラ3、シジュウカラ8、ヒヨドリ6、ウグイス3、エナガ5、メジロ6、ムクドリ22、シロハラ8、ツグミ5、ジョウビタキ1、スズメ60、キセキレイ2、ハクセキレイ17、セグロセキレイ12、カワラヒワ7、シメ2、イカル4、アオジ3、ドバト70 42種

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2019/3/21
春の木津川沿いで鳥見 行事

降水確率が午前40%、午後90%の中、参加していただいた方がたに感謝。
八幡市駅からバスで市民体育館前まで乗車。木津川堤防に向かう農地では、多数のヒバリがさえずり飛しょう。ムクドリ、ツグミ、モズもチラホラ。

堤防を越えて茶畑や竹林ではアオジ、ホオジロ、ウグイス、ジョウビタキを観察。河川敷ではカシラダカ、ベニマシコ、カワアイサを確認。
そして今回のメイン?『流れ橋』を渡る途中、クサシギ、ハヤブサ、ノスリが出現。昼食後は冬季で水位の下がった木津川の川底を中洲まで往復。四季彩館近くではシメをゆっくり観察できました。

途中小雨の降るあいにくの天気でしたが、探鳥会の新規開拓地として確かな手応えがありました。次回の木津川(流れ橋)は秋を予定しています。 木津川(流れ橋)探鳥会 2019年3月3日 O

●見聞きした鳥 天候:
カワウ4、カワアイサ1、セグロセキレイ4、ハクセキレイ5、イカルチドリ2、クサシギ1、スズメ55、カワラヒワ11、ホオジロ27、アオジ15、カシラダカ16、オオジュリン2、ベニマシコ4、ヒバリ5、ウグイス5、モズ3、ジョウビタキ1、ツグミ26、シロハラ2、ヒヨドリ24、シメ16、ムクドリ35、キジバト10、メジロ2、シジュウカラ3、ヤマガラ1、エナガ10、ノスリ1、ハヤブサ1、トビ2、キジ1、ハシブトガラス2、ハシボソガラス14 33種+ドバト10

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2019/3/18
バリアフリー探鳥会 行事

3月3日(日)、宝が池においてバリアフリー探鳥会を開催しました。
公益社団法人京都市身体障害者団体連合会の会員で肢体障害の方10名(うち車イス利用2名)、聴覚障害の方2名に加えて、点字新聞の記者と視覚障害の方、この探鳥会の共同企画者である車イスのコンダクター・宮野谷義傑さんをはじめ介助者など関係者20名が参集。数日前まで天気予報は雨で、昨年に続いて中止かと心配しましたが、微妙な空模様の中決行しました。

車イスの方がスコープをのぞきやすいようにローアングル三脚を調達したり、聴覚障害の方のために要約筆記者を確保したほか、視覚障害の方のために点字図鑑や声の出る図鑑を用意しました。
宝が池までの道でシジュウカラやツグミ、さらにシカも登場し、みなさん喜んで観察されていました。
池に到着するとマガモ、カルガモ、カイツブリなどが登場。「奇麗やな〜」「ようけおって名前が覚えられへん」などの声が上がります。目当てのオシドリも雄2羽を間近でじっくり見ていただきした。

「自然が好きでNHKの『ダーウィンが来た』や『さわやか自然百景』をよく見るけど、こうして生で見るのは初めて。色が鮮やかやった」と車イスの方。足に障害のある蒔絵(まきえ)師は、「仕事でオシドリを描くので図鑑や動物園で見たことはあるけど、自然の中で見るのは初めて。やっぱり色が違う」と言いながら、スマホに保存した蒔絵作品を見せてくださいました。
「鳥の種類が多いのでびっくりした」と語ってくれたのは聴覚障害の方。視覚障害の方は点字図鑑を触りながら、「肌で自然を感じることができた。一人でこういう所に来ることは無理なので、また機会があれば参加したい」と話してくれました。
途中から雨が降ってきたので、予定を繰り上げて午後2時前に鳥合わせをして解散しました。

最近マスメディアでは「東京オリンピック・パラリンピック」と必ず併称され、義足での跳躍や短距離、腕に障害のある方の競泳、車イスのバスケットボールなどが放映されます。障害者のスポーツやアクティビティに対するニーズが確実に潜在すると同時に、社会的に認知されてきているということでしょう。その中で「自然に触れたい」、「鳥を見たい」という声に応えるのは私たちの使命であると捉えて、今後も継続したいと考えています。 バリアフリー探鳥会 2019年3月3日 K.S wrote

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2019/3/15
美しい桂川でバードウオッチング 行事

汗ばむ陽気の桂大橋下流左岸の東屋をスタート。清掃の後のすっきりとした河川敷を歩くと、菜の花も咲いて春近し。砂利の中州では、イカルチドリ、イソシギの姿が。そして河畔林にはカシラダカが止まっていました。JR鉄橋下流では、オオバンの大群が水面を覆うかのように集まっていました。カワセミやカモなど一通り出て、皆さまに見てもらえました。
しかしここの看板鳥、ベニマシコは2〜3名がちらっと見られただけ。ウグイスのさえずりを耳に、紅梅・白梅を見ながら歩きました。
長年続けて来た桂川クリーン大作戦の成果が現れ、堤防の上から河川敷を眺めると、緑の草原にゴミが見られない。こんな桂川を守っていきたいと思います。 桂川クリーン大作戦探鳥会 2019年2月24日(J)
●見聞きした鳥 天候: 晴れ
オカヨシガモ・12、ヒドリガモ・8、マガモ・2、カルガモ・2、コガモ・58、キンクロハジロ・3、カイツブリ・12、キジバト・9、カワウ・2、アオサギ・1、コサギ・1、オオバン・104、イカルチドリ・2、イソシギ・2、ミサゴ・2、トビ・1、ハイタカ・1、ノスリ・1、カワセミ・3、ハヤブサ・1、モズ・5、ハシボソガラス・3、ハシブトガラス・2、ヒバリ・1、ヒヨドリ・11、ウグイス・2、ムクドリ・14、ツグミ・8、ジョウビタキ・1、スズメ・46、ハクセキレイ・5、セグロセキレイ・4、カワラヒワ・3、ベニマシコ・1、ホオジロ・4、カシラダカ・2、アオジ・2 37種+ドバト(カウントせず)

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