2016/7/31

謎がいっぱい!メジロのひみつ  総会
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 2016年6月11日、野鳥の会京都支部の総会で「謎がいっぱい!メジロのひみつ」と題して、メジロのあれこれについて講演をさせていただきました。日本全国に広く分布する、最も身近な鳥のひとつ、メジロ。その基礎生態から、地域によって少しずつ違っている子育ての詳細までをご紹介しました。短い時間ではありましたが、するどい質問も多数いただき、こちらも大変よい時間となりました。
 講演後、何名かの方からご感想をいただくことができました。厚く御礼申し上げると共に、以下に一言ずつお返事をさせていただきます。本当にありがとうございました。 堀江明香


From ploverさま
 メジロと言えば、身近な場所で出会う機会も多いので、その生態は、調べ尽くされていると何となく思っていたのですが、わからないことが多いと聞き驚きました。
そういえばメジロは、普通すぎて最近はなおざりにしか見ていなかったなあと反省。
これから、特に繁殖期はもう少し注意して観察し、記録もきちんとつけておくよう気を付けます。

 ありがとうございます。やはり、珍しい鳥や保全が必要な鳥ほど、注目を集めますね。スズメやツバメなどの人家に巣を作る鳥や、巣箱に入る鳥などを除いて、身近な鳥でも調べられていないことがたくさんあります。研究者の数は限られていますし、鳥をよく見ているアマチュアの方の調査結果がとても重要なことも多いです。ぜひ新発見をお願い致します!


From MTさま
 メジロの生態などの大変楽しい講演でした。
以前、京都に引っ越してきたばかりの会員の方から「あまり外に出られないけれど野鳥観察をしたい」と質問があった時 近所のポイントをお教えすると同時に「メジロとランチプロジェクト」のことをお伝えしたことがありました。
かく言う私はツバメやヨタカのプロジェクトには参加したことがありましたがメジロのプロジェクトにはまだ参加していませんでした。
 堀江さんのお話では7月にもさえずりのピークがあるということ、この機会に是非とも参加したいと思います。
 講演は堀江さんの了解の元、会員サイトでも見られるようになるようですので来られなかった方は是非ご覧ください。会員サイト登録へ

 メジロとランチ♪に興味を持っていただき、ありがとうございます!メジロのさえずりは意外と聞き分けが難しいらしく、ぜひベテランの方にも参加していただきたいです。ひとりの参加回数は少なくても、いろんな方のデータが集まれば、今回ご紹介した子育てピークのような貴重な結果が分かります。ぜひよろしくお願い致します。


From M.Yさま
 堀江先生の講演を聞いてとても身近でかわいいメジロ、その繁殖に関しての内容にただただ驚きで頭の中で へぇ〜 の連発でした。北と南のメジロの排卵の数の違い、排卵から巣立ちまで3週間のスピード等々。昨年のカラスの先生もそうでしたが、堀江先生も個体を1羽ごとに認識して膨大な時間をかけて観察する研究者ってすごいし興味のある事に没頭できるって大変だけど羨ましいなと思いました。この講演で得た知識を鳥友達と飲みながら得意げに披露したいです。 以上

 ありがとうございます!とても嬉しいご感想をいただきました。こういった生態調査には本当に多くの時間が必要です。調査自体は単調なもので、正直、もうやめたい!と思ったこともありました。でも、時間をかければそれだけその鳥たちのことが見えてくるのが何よりの楽しみで続けてきました。今ではライフワークになっています。今後も時間をかけてメジロたちのことを見ていけたらと思います。


From scopsさま
 メジロの生態がこんなにもわかっていなかったことに驚きました。
 ランチとなんの関係があるのかなとの疑問がありましたが、お昼の時間に囀ることと繁殖に関係がありそうだということにも目からウロコでした。 scops

 ありがとうございます。お昼にさえずりを聞く調査、ということでメジロと一緒にランチをしましょう、というネーミングになりました。親鳥は、ヒナが孵ってからはエサ運びに忙しくなり、お昼に悠長にさえずることはあまりありません。一方、朝夕は繁殖のピークと関係なく、毎日さえずるようです。なので、お昼にさえずりが聞かれたら、巣作りや抱卵といった、「子育てをはじめた」目安として重要になります。耳を澄ませてくださると嬉しいです。

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From M.K.さま
 昨年の松原さんによるカラスの講演に続いて,今年の堀江さんによるメジロの生態研究の講演も身近な鳥についてのお話でとても興味を惹かれる内容でした。
 南大東島という遠いところにも京都と同じくメジロがいるのだけれど,本州のメジロと比べて,羽色が微妙に違っていたり,繁殖期がすごく早い時期からスタートしたり,卵を少なめに産むけれど,多めに繁殖を繰り返したりと(1シーズン最大5回営巣とのこと),所変われば品変わる的な違いもあれこれあるのが面白い。地道なフィールドワークによって,堀江さんがそれらを解き明かしていく過程は,大変そうだけれど,とても楽しそうで,自分も野外調査をやってみたいと思わせてくれるものでした。
 さらに研究を進めて,一巣の卵数や繁殖時期のピークが地域によって違うらしいことが明らかになりつつあり,その要因の追求も含め,今後の研究の進展がとても楽しみに感じられました。
 また,繁殖時期のピークを知るためにお昼のメジロのさえずりが利用できること,京都支部の会員でもそれを調べるための協力ができることを丁寧に説明していただき「メジロでランチ プロジェクト」手伝ってみたいと思った方も多かったのではないでしょうか。
 聞いた人を「自分でも調査に参加できる。メジロの生態を解き明かす手伝いができるんだ!」とその気にさせてくれる,とても楽しい講演でした。
 堀江さんの今後の活躍を期待しています!! 

 ありがとうございます!足掛け10年の調査は、長いようであっという間でした。島での調査期間は、娯楽施設もなく、現実逃避も難しい場所でしたので、気持ちにメリハリをつけるのが大変な面はありましたが、森に入ってメジロを見ているとやはり楽しみが先に立ちました。調査入りしてまだ間もなく、結果が見えずに苦労していた頃、ある方に「いろいろ調べていると、いつか結果の断片が筋道だってつながるときがくる」と言っていただきました。事実、博士課程に入って少し経ったときに、ぼんやりしていた結果たちが急にひとつながりに見え始め、感激しました。長く調査を続けるのは大変ですが、本当に面白いものだと感じます。今後も、彼らの生活をあれこれ想像しつつ、研究を続けていきたいと思います。

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    堀江さんのページへ
     「メジロとランチ♪プロジェクト」



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2015/6/19

2015年京都支部総会  総会
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 6月7日、京都御苑に近い「こどもみらい館」4階第1研修室において、2015年度通常総会が行われました。今回は、議事の前に講演をお願いし、東京大学総合研究博物館特任助教の松原始さんが「京都のカラス」のタイトルでお話をしてくださいました。
 松原さんは「カラスは女子供を馬鹿にするのは本当か?」の疑問から、動物行動の研究に入り込むことになられたそうです。そして「カラスって普段なにをしてるのか」を観察し、ハシブトガラス、ハシボソガラスの環境利用を比較することによって、両種の違いを見極め、それぞれ固有の特徴を明らかにされました。
 観察の中で餌を取る行動においても、ハシボソガラスは地面を長く歩くとともに、掘り返したりする行動を見せるのに対し、ハシブトガラスは餌を拾うだけで、歩き回ることや餌を探す行動をしないこと。
 営巣、ねぐらとする木も、ハシボソガラスは低い位置、枝や葉が疎らなものでもいいが、ハシブトガラスは高い位置、葉が茂っているところを好むこと。
 そしてハシボソガラスに比べて、ハシブトガラスは人の出すゴミに大きく依存していると話されました。
 私たちにとって身近なカラスの話題だけに、多くの質問が出され講演は終了しました。

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 2015年度通常総会は、支部長あいさつに始まり、Kさんを議長に選出し議事を進めました。各部の活動報告・活動計画、会計報告、監査報告、そして予算案と執行部の報告・提案を審議し、一括して採決をしたところ、拍手をもって承認されました。
 次に支部事務所移転に伴う、支部規約第2条「事務所所在地の変更」が拍手で認められました。
 議事は新年度の幹事・監査役選出に移り、幹事会推薦候補が拍手でもって承認されました。
 暫時休憩中、臨時幹事会を行い、石川順一支部長が再任され、新年度の執行体制が決まりました。再開後、役員紹介をして通常総会は終了しました。               2015年 京都支部総会(J)


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