2021/5/17
夏鳥の声が聞きたくて 探鳥スポット

夏鳥の声が聞きたくて5月中旬、山科の音羽川をさかのぼりました。
自宅から谷の入り口まで自転車で高度差100m近くを登るのはきついですが、あとは寺院下の広場まで3kmばかりをゆっくり観察しながら歩きます。
この道はもとはお寺を経て音羽山に至る登山道だったのが、20年ほどまえに滋賀県境の谷をまるごと京都市のごみ焼却残灰の最終処分場にする工事用に舗装されました。その処分場ももうすぐ満杯とか。

登り始めは深い渓谷が続き、樹木が茂って暗く、鳥の姿はおろか声もはるか頭上からしか聞こえてきません。
砂防ダムをすぎる頃から、河原でカジカガエルの声、頭上からキビタキの声が聞こえてきます。
ここから道は暗い急坂になりオオルリの声、湿った側壁からタゴガエルのくぐもった声が聞こえてきます。路上にオトシブミが落ちています。

急坂を上り詰めると平坦で開けて明るくなってくるので、オオルリが囀っていれば探してみます。開けた場所ではBBQをやっていることがあります。センダイムシクイが囀り、沢ではカジカガエルが鳴いています。ヤブデマリやミズキの白い花がきれいです。

折り返し地点の広場の手前までくると、若葉の間にオオルリを見ることができました。運がよければサンコウチョウの姿やクロツグミの声を聞くこともあります。この広場もBBQの人たちでにぎやかです。

今日はサンコウチョウの声はしませんので引き返すことにします。砂防ダム近くまで下って来て、キビタキの大きな声を頼りにやっと姿をみることができました。さらに出発地点近くの渓流にカワガラスがいました。私はめったに見ることがありません。
期待したサンコウチョウの声はまだでしたが、初夏の渓谷を楽しむことができました。 2021年5月16日 malgamo

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2021/4/8
サクラにぼーっとしてられません 探鳥スポット

ソメイヨシノが散り、木々の新芽が一斉に開き始めるころになりました。
昨夕の散歩でニュウナイスズメの群れを桜並木で見ました。今朝、確認に行くと声も姿もありません。歩道は中学校入学式の家族がぞろぞろ。
そばの運動公園の外周路に入ると落葉樹の芽吹きがきれいです。ツグミ、シロハラがまだいますね。
頭上にアオバトが飛んできて一瞬止まり、カシの林に消えたらもう分からない。この冬は地面いっぱい足の踏み場もないくらいドングリが落ちて、来ればいいのにと思っていました。きれいに掃除されたいまごろ見るなんて。

ケヤキの枝先からも小鳥の声。黄色い腹の小鳥、マヒワでしょうか。

山科川を遡ると、マガモタイプの雌親がヒナ7羽連れていました。もう孵化させているのにビックリ。
新十条通りの橋の下はイワツバメのコロニーがあって、繁殖準備なのか抱卵中なのか、大騒ぎで飛び回っています。
さらに川を遡ると、チョウゲンボウにすれ違いました。

カワセミが大きな声で飛び回っています。
どこかで繁殖しているのでしょうか。
午後もう一度桜並木をチェックするといました、ニュウナイスズメ。サクラの花をついばんで移動していきました。
2021年4月7日 malgamo

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2019/11/4
スペイン紀行(その3 バルセロナ) 探鳥スポット
第5日はグラナダからバルセロナヘ移動。到着後、その日はサグラダファミリアなど市内観光。
さすが世界屈指の観光都市だけあって、さまざまな国からの観光客であふれていました。
サグラダファミリア
翌日の第6日はバルセロナで終日自由行動の日。
朝食前のホテル周辺での散歩では、ヨーロッパコマドリ、セリン、クロウタドリなどを観察しました。
朝食を手早く済ませ、まずモンジュイックの丘に向かいます。ここは、1929年の万博や、記憶に新しい1992年のオリンピックの会場になったところで、広大な緑地もあります。
入り口は公園になっていて、噴水もあったのですが、そこにいたのがYellow-legged Gull。
2年前にイタリアに行ったときにすっかりおなじみになった大型カモメですが、成鳥とその若鳥と思われるものが一緒にいました。
カモメ
カモメ
丘の頂上は城(要塞)になっていて、屋上からはバルセロナ港が一望できます。ここではカモメやカササギが休んでいました。
カササギ
城の少し下あたりは池や芝生のある公園になっています。サグラダファミリアの喧騒とは対照的に、人は少なくのんびりできるところでした。

足元で採餌していたのは、ムジホシムクドリ。羽毛がボサボサしているのも特徴ですが、行動はやはりムクドリっぽいです。
ムジホシムクドリ
その近くの松の木にやって来たのはヒガラ (イベリア半島亜種)。胸から腹が薄茶色で、見た目が日本産のものと違います。
ヒガラ
高い木の枝で、羽繕いをする小鳥。双眼鏡では、空抜けで色がよくわかりませんでしたが、撮影してモニターで確認してみるとゴシキヒワでした。
ゴシキヒワ
数羽の群れでけたたましく鳴きながら、緑色のインコ、オキナインコが園内を飛び回っていました。市内のほかの場所でも見ましたが、実は南米原産で多くの国で定着しているらしい。
オキナインコ
この公園では、ほかにシラコバト、モリバト、ヨーロッパシジュウカラ、アオガラもいましたが、ポイントが分かれば、もっといろいろ見られるのではないかと思いました。
この後、丘をくだりバルセロナの町歩き。見どころも多いのですが、とてもすべてを回る時間はありません。いろいろ心を残しながら、バルセロナを後にし、帰国の途につきました。(終わり) plover
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さすが世界屈指の観光都市だけあって、さまざまな国からの観光客であふれていました。

翌日の第6日はバルセロナで終日自由行動の日。
朝食前のホテル周辺での散歩では、ヨーロッパコマドリ、セリン、クロウタドリなどを観察しました。
朝食を手早く済ませ、まずモンジュイックの丘に向かいます。ここは、1929年の万博や、記憶に新しい1992年のオリンピックの会場になったところで、広大な緑地もあります。
入り口は公園になっていて、噴水もあったのですが、そこにいたのがYellow-legged Gull。
2年前にイタリアに行ったときにすっかりおなじみになった大型カモメですが、成鳥とその若鳥と思われるものが一緒にいました。


丘の頂上は城(要塞)になっていて、屋上からはバルセロナ港が一望できます。ここではカモメやカササギが休んでいました。

城の少し下あたりは池や芝生のある公園になっています。サグラダファミリアの喧騒とは対照的に、人は少なくのんびりできるところでした。

足元で採餌していたのは、ムジホシムクドリ。羽毛がボサボサしているのも特徴ですが、行動はやはりムクドリっぽいです。

その近くの松の木にやって来たのはヒガラ (イベリア半島亜種)。胸から腹が薄茶色で、見た目が日本産のものと違います。

高い木の枝で、羽繕いをする小鳥。双眼鏡では、空抜けで色がよくわかりませんでしたが、撮影してモニターで確認してみるとゴシキヒワでした。

数羽の群れでけたたましく鳴きながら、緑色のインコ、オキナインコが園内を飛び回っていました。市内のほかの場所でも見ましたが、実は南米原産で多くの国で定着しているらしい。

この公園では、ほかにシラコバト、モリバト、ヨーロッパシジュウカラ、アオガラもいましたが、ポイントが分かれば、もっといろいろ見られるのではないかと思いました。
この後、丘をくだりバルセロナの町歩き。見どころも多いのですが、とてもすべてを回る時間はありません。いろいろ心を残しながら、バルセロナを後にし、帰国の途につきました。(終わり) plover
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2019/9/30
スペイン紀行(その2 アンダルシア地方) 探鳥スポット
第2日はマドリードからバスで移動。ラ・マンチャ地方を通って、アンダルシア地方へ向かいます。
セビリヤに近づいて来た時、窓の外の鉄塔の上に大きな巣のようなものがあるのに気が付きました。よく見れば大きな鳥が止まっています。シュバシコウのようです。このような鉄塔のほか、巣塔もあちらこちらに建てられていました。
シュバシコウ
セビリヤ郊外のホテルに泊まった翌朝は、シラコバトの声で目が覚めました。
シラコバト
少し離れた建物の屋根の上には、ホシムクドリに似ているが、白い斑点のない鳥がいました。ムジホシムクドリのようです。
ムジホシムクドリ
このホテルの建物にはニシイワツバメのコロニーがあり、庭にはムナフヒタキもいました。
ムナフヒタキ
第3日は、日本人に人気の観光地の”白い街”ミハスに泊まりました。翌日午前は自由行動だったので、鳥のいそうなところを狙って散策しました。
街の高台に登ると、地中海が一望できました。眼下をコシアカツバメ(ヨーロッパ亜種)が飛んでいました。
ミハス
この高台の周辺は公園になっていて、ムジホシムクドリ、シラコバトが近くで見られたほか、カンムリガラが現れたのが収穫でした。
ムジホシムクドリ
シラコバト
カンムリガラ
第4日は、アンダルシアのハイライトであるアルハンブラ宮殿を訪れました。宮殿のなかを巡っていたら上空にヒメクマタカが出現。思わぬプレゼントとなりました。(続く)plover
アルハンブラ
ヒメクマタカ
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セビリヤに近づいて来た時、窓の外の鉄塔の上に大きな巣のようなものがあるのに気が付きました。よく見れば大きな鳥が止まっています。シュバシコウのようです。このような鉄塔のほか、巣塔もあちらこちらに建てられていました。

セビリヤ郊外のホテルに泊まった翌朝は、シラコバトの声で目が覚めました。

少し離れた建物の屋根の上には、ホシムクドリに似ているが、白い斑点のない鳥がいました。ムジホシムクドリのようです。

このホテルの建物にはニシイワツバメのコロニーがあり、庭にはムナフヒタキもいました。

第3日は、日本人に人気の観光地の”白い街”ミハスに泊まりました。翌日午前は自由行動だったので、鳥のいそうなところを狙って散策しました。
街の高台に登ると、地中海が一望できました。眼下をコシアカツバメ(ヨーロッパ亜種)が飛んでいました。

この高台の周辺は公園になっていて、ムジホシムクドリ、シラコバトが近くで見られたほか、カンムリガラが現れたのが収穫でした。



第4日は、アンダルシアのハイライトであるアルハンブラ宮殿を訪れました。宮殿のなかを巡っていたら上空にヒメクマタカが出現。思わぬプレゼントとなりました。(続く)plover


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2019/9/13
スペイン紀行(その1/ マドリード) 探鳥スポット
ploverです。今回は長年の憧れであったスペインに行ってきました。
美術館や寺院廻り、街歩きが主たる目的で、鳥は二の次ですが旅の途中で出会った鳥を紹介したいと思います。
6月終わりから7月初めだったのですが、おりしも南ヨーロッパは記録的な熱波が襲来しており、連日、最高気温が40度を超えるという厳しい条件でしたが、逆に雨の心配は全くありませんでした。
<マドリード>
自宅を出てからほぼ丸一日(24時間)かかって、現地に到着したのは夕方。空港からホテルに向かうバスから見えたのは、夕空を飛ぶヨーロッパアマツバメ。これがスペインで初めて見た鳥でした。
翌朝、ホテルの部屋から明るくなった空を眺めると、おびただしい数のヨーロッパアマツバメが飛び回っていました(写真では点でしか写っていません)。
ホテル
ヨーロッパアマツバメはこの旅行の行く先々で、大量の数を見ました。
午前中はマドリード市内観光。メインはプラド美術館でしたが、その敷地内には、カササギ、モリバト、イエスズメなどがいました。
プラド美術館
カササギ
モリバト
イエスズメ
午後の観光、夕食を終えてホテルに戻ってきましたが、現地の日没は午後9時半頃ということでまだまだ明るい。ホテルのそばに水路のような川が流れており、その両岸が公園になっていたので、様子を見に行きました。
最初に眼に入ったのが、クイナの仲間。初めて見る鳥かと思いましたが、近くに親鳥がいたので、バンの幼鳥と判明してがっかり。でも日本と同じ鳥がいるのを確認するのも大事と気を取り直します。
バン
日本と同じ鳥といえば中州にはコチドリがいました。
コチドリ
日本にいるのとは少し違うのが、タイリクハクセキレイ。ハクセキレイのヨーロッパ亜種で、顔の模様が少し違います。
タイリクハクセキレイ
川の上空をたくさん飛んでいたのはニシイワツバメ。イワツバメに比べると下面がより白く、尾羽の凹尾がはっきりしています。また背面の青色光沢も強くみえました。ニシイワツバメだけではなく普通のツバメも飛んでいました。
ニシイワツバメ
川岸の芝生にいたのはクロウタドリ。ヒナに与えるミミズを探していたようです。クロウタドリも行く先々の町で、普通に見られました。(続く) plover
クロウタドリ
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美術館や寺院廻り、街歩きが主たる目的で、鳥は二の次ですが旅の途中で出会った鳥を紹介したいと思います。
6月終わりから7月初めだったのですが、おりしも南ヨーロッパは記録的な熱波が襲来しており、連日、最高気温が40度を超えるという厳しい条件でしたが、逆に雨の心配は全くありませんでした。
<マドリード>
自宅を出てからほぼ丸一日(24時間)かかって、現地に到着したのは夕方。空港からホテルに向かうバスから見えたのは、夕空を飛ぶヨーロッパアマツバメ。これがスペインで初めて見た鳥でした。
翌朝、ホテルの部屋から明るくなった空を眺めると、おびただしい数のヨーロッパアマツバメが飛び回っていました(写真では点でしか写っていません)。

ヨーロッパアマツバメはこの旅行の行く先々で、大量の数を見ました。
午前中はマドリード市内観光。メインはプラド美術館でしたが、その敷地内には、カササギ、モリバト、イエスズメなどがいました。




午後の観光、夕食を終えてホテルに戻ってきましたが、現地の日没は午後9時半頃ということでまだまだ明るい。ホテルのそばに水路のような川が流れており、その両岸が公園になっていたので、様子を見に行きました。
最初に眼に入ったのが、クイナの仲間。初めて見る鳥かと思いましたが、近くに親鳥がいたので、バンの幼鳥と判明してがっかり。でも日本と同じ鳥がいるのを確認するのも大事と気を取り直します。

日本と同じ鳥といえば中州にはコチドリがいました。

日本にいるのとは少し違うのが、タイリクハクセキレイ。ハクセキレイのヨーロッパ亜種で、顔の模様が少し違います。

川の上空をたくさん飛んでいたのはニシイワツバメ。イワツバメに比べると下面がより白く、尾羽の凹尾がはっきりしています。また背面の青色光沢も強くみえました。ニシイワツバメだけではなく普通のツバメも飛んでいました。

川岸の芝生にいたのはクロウタドリ。ヒナに与えるミミズを探していたようです。クロウタドリも行く先々の町で、普通に見られました。(続く) plover

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