カーソルの動きがぎこちなくなった。
「これは、マウスパッドの汚れだろう」とタワシでゴシゴシ洗ったが効果無し。
「いよいよマシンの寿命か?」
私はMacOS9.2の環境が無くなると仕事にならんのだ。
原因は意外、というか極めてローテクな所にあった。
ケーブルの断線である。
マウス本体から出たすぐのところが、長年の酷使にとうとう耐えかねてシールドが黒ずんでいる。
壊れたマウスは往年の名機、角形ワンボタンマウスを再現したUSB光学式である。本家が丸形だの楕円形だの「あの使いやすさ」をデザイン優先という魔物に魂を売ってしまったが為サードパーティが「やっきりこいて」(遠州弁、「怒る」という意味。いや違う、表現できる標準語が無い。「怒る」+「じれったい」みたいな感情だろうか。)往年のMacファンに応えるべく出した、涙が出そうな位「嬉しい製品」だった。
さて、修理に出しても新品を買うくらいの出費になるし、かといってこの製品が新品で売っているかも定かでない。それなら、断線部分を切り取って繋ぎ直せば良い。
断線部分を切り出し被覆を開くと案の定シールドが金属疲労で切れ、4本ある細線もどこかが切れているはずだ。
繋ぐべき線をむき出すと、黒、赤、緑、白の線、その太さ0.5ミリ位。補強のためかナイロンの糸が一本、こんなん補強にもならんぞー

ビニル被覆を切って芯線を露出させ、同じ色の線をハンダ付け。
まさに脳神経外科手術の気分である。

本体とケーブルが接触する部分の保護用プラスチック部品は切りだした断線部分にひっついていて再利用が出来なかったため、「自由樹脂」という60℃で柔らかくなる特殊樹脂で成形。
裏蓋閉めて完成。快調快調!まだまだこの快適なマウスを使い続けられる。
難点は、裏蓋外すときに、滑りを良くするシリコン樹脂を取ってしまったこと。取らないとネジが外せないからだ。また、ホームセンターで代用品探さないと......
3/17:追記
ホームセンターに行ったついでにシリコン樹脂代用品探す。
ありました。その名も「カグスベール」
家具の足に付けて滑りを良くする商品、ふすまなどの引き戸用の1枚を半分に切って剥した後に貼る。
しかし、安易なネーミングや。
こんなネーミング得意とする製薬会社があったな。
うがい薬「ガラゴックン」、熱取りシート「熱冷まシート」.....
もっと寒いネーミングがあったはずだが、あまりにアホ臭いので思い出せない。
ま、結果オーライ、元の使用感に戻ったのでした。
めでたし、めでたし。

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