また来てしまった、というより「ただいま」といって、まるで家に帰るような気分で入る「山の上ホテル」。
ここに来るため、わざわさ用事を作るという本末転倒をしている。
遅い夏休み。
ここの名物、てんぷらを食す。値段はかなり高く付くが「本物」はやっぱり旨い。
何気なく注文した「薩摩芋」。
「30分くらいかかりますよ」と言われて「?」と思ったのだが
出てきたものを見て「びっくり」そして「納得」

直径5センチ高さ6センチはあろうかという円柱!
天つゆでも塩でもなく、ブランデーを掛けて食べる。
衣との境目がカリっとした食感で香ばしく、中はしっとり。
一切れ残してしまったので、紙に包み部屋にて後で食したのだが、冷めても旨い。
驚いたのは包んだ紙に油染みが無かった事だ。ブランデーを掛けた部分が湿り気を帯びていたのに。
揚物はこうでなくてはいけない。
余分な油は完全に切らなくてはいけない、
どこかの豚カツ屋に教授したい。
近づく台風の雨が部屋の窓を濡らす。
次の日、台風直撃の情報だったので早く切り上げて帰りたかったが、指定席をとってしまったのでその時間でなければならない。
日中は、にわか雨が短い時間に降るだけだった。
品川に定時(17時02分)に到着した新幹線こだま551号新大阪行きは、「静岡掛川間の風速計が30m/sを越えてますので、そのあいだの上下線の運転見合わせのため、発車が出来ません」にはじまり、「取りあえず横浜まで運行します。その後は状況次第です」とのこと。
横浜駅では、上下ホームに、先に行ってそこで足止め食った列車が並んでる。
19時40分に「とりあえず小田原へ行きます。その後は解りません」といって小田原手前2kで立ち往生。
先行の列車を前にずらしてその後ろへ入れる、だの、前のを出して全部ホームに入れる、だの、やっぱり半分入れるだの、結局先行を動かして全部入れ、隣りのレーンに「のぞみ」を停車させ、こっちの列車と出口を合わせてハシゴを渡し、「のぞみ」のキャンセル客を下ろしたり、気分が悪くなった客を車イスで運ぶなど、車掌達は右往左往。
そんなことしているうち雨風が強まり「夜明かしだな〜」と思ってたら、「風が弱まったので出発します」こんな酷い状況で走るのは無茶だな、と思っても新幹線はポイントポイントでの風速の情報だけで運行している。
「状況」より「情報」が大事。
22時44分小田原を出発したら、もう全速力!
やりすごすはずの「のぞみ」も遅れているので、こだま特有の待ち合わせもなく、皮肉なことに普段の小田原〜掛川間の所要時間よりずっと早かった。家に着いたのは日付変更線越えた00時20分位だった。
テレビの取材に撮られなくて良かった。(居なかったけど)

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