H市Ch町にある洋食店。

一間間口のこじんまりした、カウンター6名、二階8名程の店である。
開業した先代は「脱サラ第一号」と自称する愛称トムさん。
現在はその息子さんと奥さん、お孫さんで経営している。
久々に行ったところ、カウンターには、ご年配の、和服の女性2名と男性。
トムさんの頃からの常連らしい。
トムさんの人柄を語っていた。
イタリア修行帰りのお孫さんの出したデザートがいたく気に入っていた。
私は盛り合わせの定食。丁寧に仕込んだ仕事、新鮮な食材、手作りの家庭の味、ファミレスやファストフードでは絶対に出せない暖かい味。
不自然な調味料を使わないので、外食でも身体に優しい。
今の旦那は芸術や文化に関心が高く、会話をしていると、お腹だけでなく心も満たされる。
身体の健康だけでなく、心の健康も大事なのである。
このような店はなかなか経営が難しい時代になってきたが、いつまでもこの味を続けて欲しい、人情溢れる常連がいつまでも通い続ける、常連も次の代に繋がって行く、今の時代こそこのような店が無くてはならないのだ。

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