歯の治療で、あまりにきっちり作られてしまった銀歯のために食べたものが挟まって不快このうえなく、それを除去するにも爪楊枝を何本も使い、あげくの果ては歯茎から出血。
この状況を改善してもらうべく治療した歯医者に相談するも相手にされず。
しかたなく別の歯医者に「歯の掃除」という名目で行き、「詰まる部分にほんの少し隙間を作ってくれ」と懇願するもまたまた相手にされず。
そして5年が過ぎた。その間もちょくちょく相談するも「健全な歯の表面を削るのは良くない」という理由で却下され続けた。
もう我慢も限界に来た。少し別の歯が痛むという理由(本当に痛かったが、診てもらうまでに数日かかりその間に痛みが引いてしまったので結果嘘になったが。)で受診して、ここは徹底的にゴネることにした。
ひととおり助手に文句言ってから、院長が様子覗き込むも「もう一度確認して」と言ったきり他の患者の治療に行ってしまった。
ふたたび助手を説得。写真見ながら、「ここの銀の部分ほんの少し削るだけで私の悩みは解決する。だから削ってくれ。」といえばまたまた院長にお伺いたてる。
院長はまだ首を縦に振らないらしい。
また同じ文句をさらに大声で力説すると診療台に移され、院長はさじ投げたのか若い医者が出てきた。
ここからまた同じ説得の繰り返し。
写真見ながら「この部分コンマ25削るだけでいい。そうすれば私の悩みは解決する、保証する!」なんてどっちが患者か医者なのか解らないことを言ってしまった。....歯医者でコンマ25単位の注文付ける奴はおらんだろうなあ。
銀のかぶせものが取れるかもしれない事を了承すれば削ってやる、というのでとっととやってくれと頼んだら、処置はたったの十数秒。
医者が使ったドリル見せて「コンマ25ではないが、1ミリはない最小のものを使った、これでだめなら抜くしかないですね〜」と言った。
以来二週間が過ぎた。自分の予想通り食べ物が挟まっても爪楊枝の先が通る道が作られたため1本の楊枝で歯茎を傷つける事無く掃除が出来るではないか。
何本も楊枝使って傷つけ雑菌が入ったりする可能性があるより、すこし表面削って弱くなった歯は日頃のケアをマメにすればいいことではないか。このことをこんこんと説明した時間は一体何だったのだろう。
10年前喉の痛みで病院行った際、最終的に痛み止めの座薬貰ったのは診察の3時間後、それも看護婦から....
医者は患者の希望をおいそれと聞いてくれる存在ではない、と再び思い知った。

0