用事があって東京に出かけたので、その間に美術館博物館のハシゴ。
東京都美術館ではボルゲーゼ美術館展、ラファエロの透明感に絶句、ボッティチェリの技量に恐れ入る。
国立新美術館ではルノワールの生涯、画風の変遷を垣間見て、美術の教科書に載っている有名絵画が何点あっただろうか?
六本木ヒルズの森美術館に、私の住んでる町の出身の、今や時の人、女流画家「松井冬子」の絵が出てるというので見に行く。200号くらいの掛け軸。
彼女の絵は、今流行りの形容詞を使うなら「美人にもほどがある」というくらいの本人の容姿とはうらはらに「幽霊」「死体」「背中を割られた女性」「足を切られた犬」というように不気味、猟奇的なものばかりだ。一家団欒の床の間にはまったく掛けられない。一点だけだったが、やはり「そういう絵」だった。
しかし、凄い。凄すぎる。本人の容姿とのギャップがさらにその絵の凄まじさを増幅する。絵の中に空気がある。彼女の思い描く世界の空気、この世でもあの世でもない。技量は日本で今一番と言っても言い過ぎじゃない。文化勲章までいくだろうか?人間国宝になるだろうか?....
上野の国立博物館は私のお気に入りスポット。私の大学の専攻は「いちおう」考古学。
「国宝・土偶展」にも足を運ぶ。
こりゃあ「楽しい」。縄文人のデフォルメ能力、造形能力、岡本太郎は絶賛するだろう。
太陽の塔は「現代のばかでっかい土偶」だ。
最近は、美術展等の出口にはその展示に関するグッズショップが出ている。出発前、女房に「この展示観るからね。」と言ったら「土偶ストラップのお土産は要らないからね。」と言われていた。
まさか、と思ったがショップがあった。土偶のミニチュアは当然、土偶Tシャツ、土偶ビスケット、何でもあり。土偶シールがあったので「土偶シールは欲しい?」とメールしたら不満そうな顔の絵文字に「要ら無〜〜〜い」ときた。ふと横にいた若いカップルがガチャガチャをやっていた。出てきたのは「埴輪ミニチュア」だ。すかさず「埴輪ガチャガチャ欲しい?」とメールしたら、不満そうな顔の絵文字に「要ら無〜〜〜い」ときたが、すでに

の雰囲気が漂っていたので、これ以上おちゃらけるのは止めておいた。

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