2年くらい前にSIGMA DP3 Merrillというカメラを買った。
コンデジにしては4600万画素なんていうトンでもないスペックで、中望遠固定焦点という強烈な個性のカメラだ。
サンプル画像を見ても「タダものではない」と感じ思い切って購入したのだった....写真はもう撮らないと決めていたのに。
4月に京都に行き撮影した四条にある中華料理店。(大好きなウォリーズ設計の建物)
こんなディティールを表現出来る。
1200万画素でフツーの撮像素子だと細かい部分が潰れたようになって面白さが半減する。
さらに、アーチの窓上にある羊?の彫刻をアップする。

原寸が載せられればいいのだが、7M以上の容量だ。
このページにアップした時点でかなり圧縮されているが、圧縮されても元の情報量が膨大だと、そのものの持つディティールはかなり残る。
RAWデータも残せるので、現像して「こんなものまで写ってる!」と驚くことが多く、写真の作品作りより「ウォリーを探せ!」ゲーム的な面白さにハマってしまう。
いいことづくめではない。
簡単にパシャパシャ撮れない。
オートフォーカスは最低レベル。
暗い場所は苦手。夕暮れとか室内の暗い場所は変なマゼンタがかった色が乗る。なまじ夜景の方がいい。
手ブレ補正が無い。4600万画素もあると、1ピクセル単位の手ブレが写ってしまうのだ。それが中望遠であるから先行の標準のDP2、広角のDP1より厳しい状況だ。
暗い場所ならずも三脚は絶対持っていた方がいい。
現像ソフトがどうしようもなく遅い。
でも、うまく撮れた写真を見ると、欠点ひっくるめても画質の良さ故、許してしまう。
この4600万画素がもたらす欠点がそうさせたのか、次のモデルは2000万画素に落とされている。
電池の消耗も激しくないだろうし、手ブレも少なくなるかもしれない。
たぶん、以後もこのようなカメラは出てこないだろう。
だから余計に惚れ込んでしまう。
中古でDP1、DP2も買ってしまいたくなって来ている。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/20130222_588809.html

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