てるちゃんは若い頃から「洗濯」と「掃除」が好きだった。だから、お天気が悪いとご機嫌も悪くなる。しかし、近頃は「掃除」の代わりに「持ち物の整理」に余念がない。片付けても片付けても満足しないようすだ。万一に備えてのことらしい。
我が家は結婚してから引越しは2度だけだ。
今の住まいに越してきて、40年近くになる。
3畳一間からスタートした所帯も、月日とともに家財や比例して増えていく。無用のものも「モッタイナイ精神」で捨てずにいるので、狭い家がますます狭くなる。
てるちゃんのイライラの種の一つは、書棚にあふれるボクの書籍のようだ。
何度か整理したのだが、
小杉健治と
山口洋子の小説は捨てる気になれない。この二人の作家の著書は9割方並んでる。
「あんたが死んだらどうするの!」がてるちゃんの言い草だ。
どうするかは考えてないが、その日のために押入れに抛り込んであるガラクタの整理はしないと思って入るけれども、「整理」するといるのは重労働だからなぁ。
整理などしなくて、一切合財捨ててしまうのがいちばんラクかもしれない。
身辺整理は手遅れにならないうちにやらなければ・・・。

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