招待券が送られていたので、昨日、東京雪組の公演を観に東京宝塚劇場に出かけた。
12歳までは神戸に在住していたので宝塚大劇場にも何度か家族で行ったのだが、ボクは少女歌劇を観るより阪神パークで乗物に乗って遊ぶほうが魅力的だった。
東京に生活するようになって60余年なるが、劇場の前は通ったことは何度かあったが中に入ったことはなかった。それだって「ピカデリー劇場」や「有楽座」あった頃だからずいぶん昔のことである。
三田線日比谷駅ホームから13番出口を目指して歩いた地下道の距離が長いのには参った。腰部コルセット、膝サポーター、足底板に杖の完全装備だったが左脚の筋の痛みで腰を下ろしたくても椅子がない。脂汗を流しながら休みやすみ何とか辿り着いた。
第一部の「ルパン3世」は最後まで見たが、耳の衰えで舞台の高音の台詞が聴きにくいのと尻の痛みに耐えかねて、第2部のショーは見ないで劇場を後にした。
帰路、三田線日比谷駅まで歩く気力は失せて、丸の内線銀座から帰ることにして有楽町ガード下の飲み屋街を通って銀座側に出たが、慣れ親しんだ街の面影はそこにはなかった。
数寄屋橋交差点の角に「不二家レストラン」の看板が目に入り、吸い込まれるように食事のために店に入った。昭和のメニューとしてビーフシチューが目に留まってこれを注文した。
東京宝塚劇場も不二家レストランも初めて足を踏み入れたが、もう行くこともないのは確かだ。

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