2010/11/8

ガルゾーニ荘1  イタリア庭園紀行

ペーシャ駅から徒歩で45分,やっとガルゾーニ荘に着きました.

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ここは,「イタリア庭園の旅100の悦楽と不思議」によれば,

ガンベライア荘と肩を並べるいわば別格の庭,しかもメディチ家とは無関係に生まれたイタリア式庭園の精髄のひとつ

だそうです.

基礎は14世紀後半,ペーシャ出身のガルゾーニ伯爵が築いたが,その後17世紀初めに一族のロマーノが建て替え,しばらくして庭園も完成させたという

ことです.

そして,唐突で奇妙でどこが空疎で,そのうえモダンでさえあるこの庭園の印象は,バロックどころか現代のシュールレアリズムにも通じるところがある・・・と.

この本の著者はとても感覚的な表現で庭園を感じたままに表現するので,旅行前に読んでいてもイマイチ想像できなかったんですけど.

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実際に訪れてみると,子供達も遠足に来ているし,何だか広々した公園みたいだなぁ〜というのが第一印象でした.

花壇と,噴水池,大きな階段・テラスがあるなぁ・・・・斜面を利用したイタリアの典型的なお庭なのかなぁ.

そんなふうに思いました.

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刺繍花壇,トピアリも凝っています.
このデザインにはどんな意味があるんでしょうかね.

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斜面を登るのはこんな感じ.

下から見るとものすごく大変そうに見えたのですが,実際に歩いてみるととても歩きやすく,全然大変じゃないんです.

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花壇の中にこんな石のモザイクが・・・

一体何を表現しているのかは不明.

なんとなく子供の落書きのようでユニークです.

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階段一つ目を登り終えたテラスからの景色.

これを見た時,あぁ,この庭園は上から見下ろすために造ったんだなぁと思いました.

池のせいか,下から見た時より地上が狭く感じませんか??

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左右は庭園付属の建物と隣地の一般家庭やお店です,たぶん.

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下の景色を気にしながらテラスの階段を登り終えて斜面を振り返ると,今度はド迫力な水の景色が待っています.

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下を見るともう公園のような花壇は見えず,別世界の水の景色だけ.

世界が切り替わるように計算されているのでしょう.



流れの真ん中は,下の花壇と同様,たぶん顔などをモザイクで表した物ではないかと思いました.



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石だけでなく,大きなガラスも埋め込まれています.

遊び心満載です.確かに唐突で,奇妙・・・

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始祖鳥のような鳥たち.

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立っていると身体が斜めになってしまいそうな急斜面を流れているのに,この水の落ち方

素晴らしいと思いました.ちゃんと落ちるところのエッジがサンカクになって水がきれいに落ちるようになっています.

斜面であることを計算して強すぎず,弱すぎず,ほどよく流れ落ちているんだなぁ,と思いました.

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頂上には池があり,そこに向かって女神がピューーーーーッと水を吹いているんです.

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かなりの勢いで

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山の頂上ですよ.

17世紀に完成した庭ですよ.

400年近く前にこの水の仕掛け,どうやって作られたんでしょう????

イタリア庭園の水を操る技術,凄し

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タグ: イタリア 庭園

2010/11/5

ガルゾーニ荘への道2  イタリア庭園紀行

さて,ガルゾーニ荘へテクテクテクテク歩いていった時に何が楽しかったかというと,道ばたの花を見つける事でした.

名前は残念ながらわからないものが多かったのですが,日本では見ないけど華やかな品種もあって面白いです.

やっぱり道を歩く時はキョロキョロしながら歩かなきゃ!

では,ガルゾーニ荘へ行く前に見かけた花たちを紹介します(^-^)/

濃い朱赤のポピー.結構色々なところで見かけました.

風に揺れてかわいい

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日本では明るいオレンジのポピーの仲間が繁殖していますが,結構根が深く張るので雑草として嫌がられているようです.イタリアではどうなのかな.




オレンジのかわいい花.

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何となくどこかで見たような・・・



ピンクの野バラ,たぶん.

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キク科.ニガナの仲間のような・・・?

とてもかわいいレモンイエロー.

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ニゲラ.どこからかタネが飛んできたのか,ワイルドフラワーとして繁殖しているのかはわかりませんでした.

ニゲラって強健ですよね.繊細な花姿なのに・・・

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これもキク科.鮮やかな黄色の群生です.

自然風の広々した庭だったら,こんな花で一角を作ってみたらいいかも.

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マメ科の花,2種.

赤い花はとにかく目立っていました.

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マメは食べるのも好きですが,花も美しいですね.

もちろん,食べたら毒になるマメ科植物には要注意ですが.

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見ていて飽きない花の形や色.

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2010/11/4

ガルゾーニ荘への道  イタリア庭園紀行

久しぶりにイタリア旅行のことを書きます.

日本を出発して4日目の5月29日.
フィレンツェから列車に乗り,1時間ちょっと,ペーシャ(Pescia)という駅へ.

イタリアのホームはとても低いので,簡単に線路に降りられます.

日本では考えられない事なので,最初戸惑いましたが,みんな当たり前のように渡っていきます.

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それなら,自分たちも

これがイタリアか〜\(^o^)/   な〜んてテンション高かったのはこのときだけでしたね.

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はい,記念写真まで撮っちゃいました.


しかし!

帰りに同じ事をやったら,電車の中で車掌さんから罰金を取られてしまったのでした´_`汗

一人5ユーロ
フィレンツェまで4.2ユーロなのに運賃より高い.

人生初の「罰金」で,ねこまたさんと二人,しばらくショックを受けていたのでした




ペーシャからはバスで行ける・・予定でいたのですが,何と駅前のバス停はこんな感じ


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どう見てもバスはやって来なそうな感じだったので,意を決して歩く事に.

目指すコッローディ(Collodi)まで3キロくらいということだったので,大丈夫かと思ったのですが,これから45分間,カンカン照りの下,歩道もなく,わきをビュンビュンかっ飛ばしていく車の風圧に耐えながらトボトボ歩くことになったのでした.

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狭いし,自動車専用道路のよう・・・

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すれ違う人は一人もいませんでした.

人間を見なかったなぁ〜

こんな感じの道が延々続きました.

ねこまたさんが赤い袋を持っていて良かった.

ドライバーの注意を促してくれたんじゃないかと思いました.

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少し歩きやすくなったと思うと人家もまばらに.

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更に歩いて,3差路を越えて,ひたすら歩く.


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山の上に何やら一般家庭ではなさそうな建物群が見えてきました.

あれか・・・・????

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俄然元気が出てきて更に歩きました.


結局斜面に見えた建物は,たぶんVilla BASILICAだったようで,ガルゾーニ荘はまだ見えていませんでした.

が,ここまで来ればもう少し.

お店らしきものも一切なく,ノドの乾きに耐えながら,まだまだ歩いたのでした.

続きはまた明日・・・・・
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2010/8/20

ヨーロッパのナーセリー  イタリア庭園紀行

久しぶりにイタリアネタです.

ガルゾーニ荘に行く日で,フィレンツェからペーシャに向かって電車に乗っているとき,どこかはわかりませんが,車窓の風景が突然色々な種類の植木に変わりました.

イトスギ,ツゲ,コニファー,落葉樹・・・・・

大きな植木屋さんだなぁ〜と思っていたら,ずーーーーっとこんな風景が続いているんです.

たぶん,3駅分近く,植木の圃場が広がっていたと思います.

広さもすごいけど,みんな鉢植えに見えるんですけど〜

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小田原植木の社長さんが以前,ヨーロッパの植木屋さんは日本と違って,圃場の中に立派なクラブハウスのような建物を建て,ワインを楽しんだりしてゆったりとお客さんをもてなすんだよと教えてくれたことを思い出しました.

そう,広大な土地を持っている貴族がオーナーなんですね.

日本だと植木屋さん=(昔なら)紺のはっぴを来た職人肌のおじさん的なイメージだったんですが.(やまめの勝手な想像です)

貴族と職人の違いはあっても5年,10年,20年・・・その先の未来を見越して次の世代のために樹木達を育てているのには変わりないですね.

ゆったりと流れる時を相手にしているお仕事です.


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2010/8/6

イゾラ・ベッラその3  イタリア庭園紀行

今日はイゾラ・ベッラの別荘の部屋について.

ベッラ荘に入ると,絢爛豪華ないくつもの部屋を通り抜けることになるわけですが,中には全く趣の異なる部屋があります.

それは,シェル・グロットと呼ばれるもので,その名の通り,壁や天井を小石や大理石で被われています.

今は展示室ですが,昔は応接間として使われていたそうです.

グロットとは1580年代にあらわれたイタリア庭園の手法のひとつで,最初は庭の一部に自然の洞窟のような場所を作ったそうです.


このベッラ荘は17世紀のものなので,自然風ではなく,とても人工的な印象を受けます.

ただ,海の底のような感覚が味わえるので,そういう意味では自然を意識している気もします.

湖なのに海の雰囲気・・・・

遠く離れた海に対しての憧れとここに再現してしまう贅沢が集約したのでしょうか.

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グロットは「グロテスク」の語源とも言われますが,あまりピンと来ません.

怪奇趣味という言われ方もしていますが,現実世界からちょっと離れた感覚になるからでしょうか?

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床にも小石がびっしり敷き詰めてあり,模様を浮かび上がらせています.

ひとつひとつ床にはめ込んでいったんですよね・・・・

贅沢な空間ですね.

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ちなみに・・・

すごい螺旋階段を見つけました.

壁から片方が出ていて,次から次へと板石が重なっていく・・・

シンプルで構造がわかりやすい.

でも,よく考えたら板石ってとても重いのでは




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タグ: イタリア 庭園

2010/8/3

イゾラ・ベッラその2  イタリア庭園紀行

イゾラ・ベッラの庭園についてもう少し.

屋敷を出たところには小さな広場があり,前庭のような感じになっています.

絢爛豪華な屋敷から出て,自然に触れるための前室のような空間です.

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この階段を上り,

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門冠りの??クスノキの太い枝の下を通り

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樹木の影が濃い空間を抜けると

左右対称の整形式庭園があらわれます.

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階段を上ると明るい日差しが降り注ぐ芝生広場になり,孔雀たちがお出迎え・・・.

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露壇は本当に遊園地のアトラクションに見えます.

近づくと露壇の足元が見えてきます.

壁がんに色々な工夫が凝らしてあるのですが,植物が元気すぎて彫刻が隠れています.

惜しい...

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宙に浮き立っているような彫刻たち.

各個体が活き活きして見えます.

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露壇の裏は彫刻というより,細い尖塔が空にそびえていますね.

上から2段目はつるバラが満開になっています.

表の人工的な作りとは対照的な緑と花いっぱいの演出ですね.


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湖に囲まれているため,端の方では水をバックにした景色が楽しめます.

複雑に掘られた石のチェアと遊び心いっぱいのアイアンフェンス.

ちょっと実用性に欠けるかもしれないチェアですが,何だかワクワクさせてくれます


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ウェディングケーキと呼んでいた樹.

樹の根元の人の背丈と比べてみて下さい.


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ひたすら面白さを追求していたとしか思えませんね.

このお庭は・・・・

バロックの思想にあふれているということなのでしょうか?


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タグ: イタリア 庭園



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