ヒバカリ、ヤマカガシとよく見るヘビが続いて、なーんだとお感じの向きもあるかも知れませんが、今回はおそらく見た人も少ないと思われる珍蛇シリーズです。
まずはタカチホヘビ。紫がかったダークグレーの鱗に虹色の光沢がある何ともシブいいでたちですが、この鱗は実はすき間が空いていて体を完全に覆ってはいません。そのため乾燥には非常に弱く、ふだんは湿った落ち葉や土の下にいるので、人の目につくこともめったにない種類です。それでも雨が降っていたり湿度の高い晩には地表をうろついて、画像のようにまつさんに撮影されてしまうこともあります。
地中生活に適応しているためエサは主にミミズ。本土ではミミズ食のヘビはごく少数派ですが、琉球諸島ではタカチホヘビ類の他にもアオヘビやヒメヘビの仲間がこうした食性をもっています。豊かな土壌を象徴する生きものと言えるでしょう。
さらに珍しいのはこちらのシロマダラ。もっぱらトカゲを食べているグルメなヘビなので、数も少ないようです。残念ながら画像はDOR(自動車などに轢かれた路上の死体)で、地表性のせいかこのヘビはこういう状態で見つかることが多い気がします(P.まつ)。
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