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さて、先月までとは打って変わって一気に秋が深まりつつある横沢入で、この時期に観察するチャンスが多いのがヘビ。冬眠に備えてエサをとるためでしょうか。
横沢入には日本本土で見られる種類のすべてが生息しており(詳しくは爬虫類のカテゴリーの「ヘビ図鑑」参照)、次回の定例調査でも出会うチャンスは高いでしょう。生態系の頂点に位置するヘビが多いことは、エサの小動物やそれがすむ環境が豊かであることを表わしています。
中でもマムシは、毒ヘビとして恐れられている反面、各地で減少しており、東京都のレッドデータブックでも絶滅危惧IB類という、かなり高いカテゴリーにあります。
拠点施設の張り紙ですでにご存知の方も多いと思いますが、この夏、マムシの被害が出ました。中学生がいじっていて咬まれ、病院に搬送されたそうです。幸い、たいした症状ではなかったのですが、噛んだマムシはこの子の友人に殺されてしまったそうで、マムシにとっては大きな被害と言えるでしょう。横沢入の生物多様性にとっても大きなマイナスです。
さらに問題なのは、こうした危険な生物は駆除するべきではないかという声が上がっていることです。
マムシによる咬傷事故のほとんどは、今回の例のように人間が手を出した際におこっています。それを考えると、スズメバチなどよりはるかに危険の少ない生物です。
人間の行動次第で避けられる危険までも根絶しようという発想は、自然をすべて管理しようという「都市の論理」そのものではないでしょうか。「生物との共生」をテーマとする里山に、これほどそぐわないものはありません。(P.いずれも農大Y)
●10月10日(日) 生物部会定例調査
集合・JR五日市線武蔵増戸駅am9:40または現地拠点施設10:00。弁当・水筒・観察用具など持参。
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