2011/1/28

世界の縮図  
 ヤスミナ・レザ作『殺戮の神』シス・カンパニー公演。昨日の日記を読んでみたら、結構酔っ払っていたんだなと思った。「大人は、かく戦えり」というタイトルに改題されていたが、台本に忠実という印象。家庭用品を売るミシェルのアパルトマンが豪華すぎる、とか、アネットがゲロを吐くと、猛烈な勢いで箱入りのティッシュペーパーを大量に使うといったところが、フランスでは無いな、と個人的には思ったが。(日本人が神、じゃなくて紙を湯水の如く使うのはよく知られている。リッツなどの高級ホテルでは日本人が泊るとすごい量の紙を使うので、実はいやがっている)でもでも、お芝居はとても面白かった。
 事件を平和に収めようとしたのに、どうしようもない本音むき出しの”戦い”に発展していくのは、この世の縮図に見える。左翼の活動家であるヴェロニクの、現実は不平不満だらけの夫婦生活、家庭ではいい母親役を演じているという皮肉。 本音が爆発し、登場人物たちが言いたい放題になると、客席は爆笑。このカタルシスはすごい。ヤスミナ・レザは凄いのだなぁ、とつくづく感心したのである。
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2011/1/28

殺戮の神!ばかり  
 人々はみな不平と不満で一杯で、キッカケがありさえすれば、いつでもキレるのね。『殺戮の神』はそういう芝居だ。夫婦間でも、思想的にも、溝はある。世界には、殺戮の神が充満していて、一触即発なのだ。われわれの世界でも同じこと。シス・カンパニーの今日の芝居は、現実的であるとともに、作家レザの過敏な世界を表出していた。
 キレたい、なんか爆発したい、感。これは現代病みたいなものなのね。
レザの思想的な解釈はいろいろおいておいて、芝居は、おもしろかった。ほんとうに。こうなると、理屈抜きだ。
帰り、初台商店街のある、和食屋さんで飲む。今日切符を取ってくださった高橋克実さんが、寄って下さり、一緒にビールを飲む。で、ワンショットというところが、写真なんてとらないよー。新国立劇場で、これほど観客が笑っている芝居は初めて観た。フランス現代演劇、少しずつだが、イケてるのではないだろうか。
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2011/1/22

check-up  
9500えんというチケット代、は、シアターコクーンの『十二夜』、20日マチネを見る。さくらのその〜で共演したばかりの真那胡さんがアントーニオ役を。おともだち酒向さんも出ている。終演後、串田さんともお話できた。串田さんと内田さんは、松本のウルファウストで、リュート演奏のつのださんは、NLTのオーカッサンとニコレットで、笹野さんは近くは平成中村座のルーマニア公演と、私がフランスに行く年の明治座公演でご一緒した。バックステージも知り合いが多し。ひとことでいうと、とってもリリックな十二夜だった。野田版を昔見た時衝撃的だったけれど、笹野さんに、同じフェステ役を見たあのときから、時間が経って違うフェステを見ましたと言ったら、にこやかにうなづいていた。これだけのチケット代、なかなか決心しなければ買えない。劇評はどうなのだろう。
翌日が胃カメラなのに、終演後、それは飲まずに帰れなかった。
 21日は、総合健康診査。フランスではシェック・アップという。胃カメラは全く問題なし。美しいピンク色と言われた。血液検査の結果はどうかな。また一週間後に結果を聞く。
このあと、殺戮の神(別タイトル)と野田MAP、高価なチケット代の芝居が立て続け。投資だとは思いつつイタイなぁ。しかし、ややマゾヒスティックに楽しみだ。
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2011/1/20

公園の中の異空間  
気がつけばもう1月もあと10日となる。
お正月3日から始まっている プロスペクト・テアトルの稽古は週の前半みっちりと昼夜、北区中央公園の南にある、文化センターという名の集会施設でやっている。十条駅から徒歩ゆうに15分はかかる、大きな公園の中にはジョギングコースや野球場、テニスコートなどが並び近くには図書館もある。公園内にはいるとそれほど人気もなく、まるで林の中に迷い込んだよう。公園の南にある、文化センターは旧日本軍の建物で、外観はよく撮影などに利用されているらしい。稽古後は、常夜灯がいくつかともるだけであとは暗〜い闇。大理石の像がいくつかあって、闇夜に白く浮かんでいる。なんだか都会の異空間。昨夜は、満月一日前の月が輝き、木々の匂いが冷たい空気の中にたちのぼっていた。殆ど武者修行のようねと思いながら、新宿方面の埼京線に飛び乗る。

プロスペクト・テアトル http://www.prospekt-teatr.comクリックすると元のサイズで表示します
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2011/1/6

Bonne Annee2011  
今年は新年から2本、フランス人演出家とのお仕事。3日から早速稽古がスタート。
4日にやっとこさ、初詣に行く。
ここ数年、ひたすら新宿花園の芸能浅間神社へお参りが恒例だったが、今年は生誕地赤坂の豊川稲荷に久々に行く。
去年、母と数十年前に住んでいた家の家主さんと再会した。そこがもともと、豊川稲荷の直ぐ側だったこともあり、縁起をかつぐ。
 祖母がわたしを負ぶって、お散歩に日参したのも豊川さんだ。
おきつねさんにお供えする、油揚げと紅白の小さい丸餅のお皿、いまでもあった。サイズはだいぶ小さくなっていたけれど。わたしが、大きくなりすぎたのかしら。いいことが、たくさんありますように。祈願。

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