2012/12/30

CF仮設小屋  
 一本目。一週間ほど、ずっと雨降りで、出かける気にもならなかったが、やっと劇場へ行く。
Le Jeu de l'amour et du hasard はコメディ・フランセーズ、マリヴォーの言わずと知れた「愛と偶然のたわむれ」。”たわむれ”って訳どうだろう。戯れと書くとより、日本語では淫靡な感じがしてしまうのは私だけだろうか。
意訳だったら、-偶然のラヴゲーム-くらいで、いいのでは。「偶然。と戯れているわけじゃないので。ま、いいとして。
劇場は、本来のリシュリュー劇場が丸天井の修復および諸々リニュアルのため改装中。現在パレ・ロワイヤルの庭園内に木造の仮設小屋が建っている。仮設といえど、746席。
 当日少額チケットの列に並びはじめ、まあ、なんとかとれるかなぁと思っていた頃、財布を忘れたことに気づく。バカだ。いったん財布を取りに戻って、駆け込んだのは開演時間。補助席を16E。ま、ま、これもいいとして。会場ほぼ満席。来るのねぇ、年末でも。というか、お休みなんだから、やることなければ劇場へ来る。いいねぇ。東京で年末公演て、入らないよねぇ。ワゴンを並べたようなセットが良かった。リゼット役がおいしいのだろうけど、アルルカンが演りすぎていなくて好印象。クリックすると元のサイズで表示します
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2012/12/22

旅立ち  
 養成所同期の女優、雅子が逝ってしまった。信じられない。

18日、成田空港でチェックインを済ませた後、妹さんからのメールを読んでいた。日曜日には、まだ頑張っていた、と書いてあった。8日にICUを訪ね、そのときももう数日かもしれない、と言われていたのに、自分の出演するはずだった東京公演の幕が下りるのを待ってか、その週末を過ぎてだった。

 パリに到着した夜に、再び妹さんからのメール。姉が静かに息をひき取りました。と。
現実を受け止められない。小学生の頃、お友達が自宅から出火した火事で亡くなったことがある。二度目は、日航機の墜落事故で友を失った。
 友人を失うのは、耐え難い。

福島市出身で、日本酒を豪快に飲んだ。美味しいお酒も一緒に飲んだ。震災後、ボランティアに行くのに、運転手を探していると電話があった。私は稽古で行かれなかった。つい先月の劇団の新作公演も本番直前で行かれなかった。
 先週の東京公演が観に行けるチャンスだったのに…。行かれなくて心残り。度々会うチャンスを与えてくれていたのにと、振り返る。

 葬儀にも行かれない。これは、正直言って逃げていたかもしれない私自身。
ただ、楽しい思い出を忘れないでいたい。悲しいけれど、生きている私たちは、これからも生きていかなければならない。彼女の長い無言の時間が、私にいろいろなこと、考えさせた。無言のメッセージだったと思う。
 祈る。それから誓う。さようなら。そうであるなら。そうでなければならないなら。

今日、雅子はふるさとに帰って行った。
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2012/12/11

サヨナラダケガ人生ダ  
 小沢昭一さんが亡くなったと報道があった。

先月、著書「ものがたり 芸能と社会」を読んで、、感銘していた。それから図書館でご本を借りてははしご読みしていた。

 川島雄三監督の映画、
赤坂の姉妹 夜の肌(1960年/東京映画、原作:由起しげ子) が私の実母と、その姉、妹の三姉妹がモデルになった映画。長姉の叔母がこの春85歳を迎え、商売をたたんだ。
先月、入院させた叔母がよく言っていた、「みいんな死んじゃって、残ってるのは、小沢昭ちゃんと、加藤武さんぐらい。」
前述の映画の、ナレーションが加藤武さん。素敵なナレーションである。

 かつて、お付き合いがあった方に、せめてもの報告と御礼をと思い、今月の1日に、
小沢昭一様 御前に、と書簡をお送りしたばかり。週が明けて届いたころかしら、と思っていたところだった…。

昨日観た芝居、2本目は師匠たち、青い鳥の「楽園の楽屋」。
芹川さんの終幕の台詞「さようなら。そうであるなら。そうでなくてはならないなら。」また、貴方といつか再会することを願って…。(正しくはないけど)が、心に響く。
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2012/12/9

(無題)  
昨日の朝、俳優養成所の同期からメールが入り、同期の一人が緊急入院して危険な状態と聞く。何とか人の繋がりを駆使して、病院のICUにいる事がわかる。駆けつけたのは夕方だった。
翌日から旅公演を控えて、頭痛を堪えて稽古最終日までやり遂げ、翌朝行った病院でそのままドクターストップとなった。動脈瘤による脳内出血を起こし、重篤な状態だった。
耳もとで、声を掛ける。
芯の強い弱音を吐かない人だ、無理していたんだろうなと察する。しかし、
こんなことになるなんて。神様惨すぎる。
ゆうべから、芝居ばかり観ている。家にじっとしていられない。今日は、昼夜ハシゴ。
来週には旅公演後の東京公演があるはずだった。チラシには彼女の名がそのまま。
11月も、観に来てと連絡あったが、私も本番前だった。
行けなくてごめんねと、答えぬ人に言った。
奇跡の生還を祈るばかり。
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