本日対戦した山北高校だが、私としては斉藤秀光先輩や福田香一先輩らがいた平成5年夏の甲子園出場チームが夏の神奈川大会準決勝で終盤8回表に逆転され、直後の裏に再逆転しなんとか勝つという大苦戦を強いられた試合が印象深い。このように当時は夏の神奈川大会準決勝進出常連という言わずと知れた古豪である。そのためか、この試合は不安が大いにあった。序盤に早速先制点を許し、不安が的中したかに見えた。だが商大はこのままでは終わらない。2回裏に入りすぐに荒井の犠飛と里光の二塁打で逆転した。3回裏に入り打線が爆発し一挙5点が入り、その後も着実に点を重ねていった。投げては先発した伊藤が2回表の1失点は惜しかったが、その後は失点を許さず、最後は吉田が抑えて結局6回コールド11−1で勝利を収めた。
私は大量リードしていても、いつ大逆転されるかという不安もあった。昨年商大は逆転負けや逆転勝ちを経験しており、メジャーリーグのポストシーズンでもボストン・レッドソックスの大逆転勝ちをテレビで見ている。そのように野球だけでなく他のスポーツは最後まで何が起こるかわからないのだ。本日第2試合の弥栄と南高の試合も両軍とも点を取っては取られての繰り返しの場面があり、最後までわからなかった。それは勝負事の怖さである。私は何度も言っているが勝負事はこの試合は調子が良かったから次は勝てるとか、調子が悪かったから次は負ける等というのは一切通じないのだ。次の相洋戦も勝負事の怖さを忘れずに挑んでほしい。