先日、なぜかおじさま二人と飲み会をするコトになった。
関東在住のカズさんというチャット仲間が、名古屋に来るということで、せっかくだから飲みに行こう!ということになったのだ。
メンバーは、私と059、カズさん、そしてカズさんのイトコであるSさん。
Sさんは、某新聞社にお勤めのホンモノのおじさんだった。見た目はエジプト学者の吉村作治にうっすら似ている。これからSさんのことは「作治さん」と呼ぶ。
私たちと合流する前からすでに飲んでいた二人は、かなり出来上がりつつあった。初対面ということもあり、作治さんは私たちのコトをかなり怪しんでいたようではあったが、一目見て安心してくれたようだった。
そのあとは親戚のおじさんと飲んでいるようなものだった。
「いやぁホントはさ、うまい鳥鍋を食わせるとこがあってさ、そこに行こうと思ってたんだけど、ホラ今日ボーナス日で満員で・・」
作治さんは、私たちをそこに連れていけないのがすごく残念そうだった。
「ここから近いんですか?」「そこをさ、まっすぐ行って右に曲がって一本目を左。『トリベエ』っていうのよ」
「へー。じゃあ今度行ってみます」イマイチ場所はよくわからなかったが、とりあえず言ってみた。
「コイツ(カズさんのこと)とも会うの3年ぶりなのよ。だからうまいのにしようと思ったんだけどね、トリベエの鍋、うまいのよ」
「あ〜残念」「行こうと思ったらばさ、今日ボーナス日だったでしょ?満員でね〜、いやぁスイマセン!」
「金曜の夜だしね、混んでるよねー」
「いや、ボーナス出たでしょ?だから」
「それにウマいしね、トリベエ」
「そうそう・・アレ?知ってるの?トリベエ」
・・まあね、この5分で5回も名前出されりゃ覚えますがな。ボーナス日だったこともあわせてね。
マスコミのお仕事をされているだけあって、作治さんは愛知万博の期間中はかなり忙しかったようだった。でも楽しかったよね、万博。
「まあねーでも仕事だったしねー」
「全部まわられたんですか?」
「うん、廻ったよー」「へぇ〜いいなあ。どこが一番よかったですか?」
「う〜ん、メキシコ館かな?」・・メキシコ館・・。何があったっけ?
「こうさ、暗〜いのよ。暗くてねえ・・」「暗くて?何があるんですか?」
「うーん、暗くてね〜全体的に。落ち着くの」
メキシコ館よ、キミは一体どんな内容だったんだい?
ところで作治おじさんが飛ばしてたので、まるで落ち着いて見えたカズさんではあったが、ひとつ大きなボケをかましていた。
それは、私と059がなぜヒトリなのかを語っていた時だった。
私の批評はさておき(言われ慣れてることだったのだ・・・)問題は059に関してだった。
「059に嘘ついちゃイケナイ!って思えるんだよな」
「ソレって重いってことですかね?」059真剣。
「うーん、この子を裏切ったら、自分がけがれるっていうか・・」
・・自分かよ!!
こんなめったに味わえない合コンではあったが、とても楽しかった。
次回もまた開催したいと思う。
もちろんボーナス日は避け、そこの道をまっすぐ行って右に曲がって左に行ったとこにある「トリベエ」で、自慢の鳥鍋をつつきながら。

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