前回に引き続き、東京出張第2弾である。
飲み会はヒジョーに楽しくなごやかに進み、ヒーちゃんは酔えず、そのかわりなぜかカズさんが酔っぱらい、コーちゃんは死語の世界の住人となっていた。逐一報告したいのだが、恐ろしく長くなりそうなのでまた機会を見て、ということにする。
東京でのホテルはいつも決まっていて、五反田のAというトコだ。ここはビジネスのくせになぜかオシャレなのだ。イタリアンレストランも併設していて、パン屋もある。朝はその焼きたてパンがオシャレ〜なロビーで食べ放題になるのだ。
朝。
お気に入りの食パンをトースターに入れて、コーヒーと新聞を手に取り席に座った。ライブドアの記事を真剣に読み、そろそろ「チーン」だな、と思いトースターの方を振り向いて思わず「うわ!」と声が出た。
煙が出ていた。
あわててトースターを開くとモックモックと真っ黒の煙がロビーに広がった。私のパンは炭になっていた。隣でパンを選んでいた外国人観光客が笑ってくれたのが救いだった。
その後は仕事だったので、大したミスもなく順調に予定をこなした。
最後は原宿の某バッグメーカーの展示会だった。
いつもは一人で行くのだが、今回は連れがいた。少し前のブログにも登場したあの、フジモッサンの上司でもあるミズノさんだ。
ミズノさんと私のつきあいはかれこれ10年くらいになる。私的には、ワガママをガンガンぶつけられる相手なのでとってもラクなのだが、ミズノさん的にはなんとかしてこのクサレ縁を絶とうと思っているにちがいない。
わははは。
ミズノさんはデカいビッグスクーターに乗っていて、よく品川駅まで乗せて行ってくれる。最初のうちは「送ってってよ」と丁重にお願いしていたのだが、最近は「どーしますか?」とミズノさんの方から聞いてくれるようになった。ウレシイことだ。
今回もミズノさんの後ろに乗った訳だが、私の運転する車より間違いなく速い。さすが大型。なのだが、ミズノが言った。あ、呼び捨てにしてしまった。
「加速が悪い……」
先ほどの展示会場では、先週髪を切ったばかりの私に「顔がパンパン」と言い放ったばかりだ。
くそう…………。
品川駅に着きミズノさんに手を振り、新幹線乗り口に向かった。すごい人ごみの中、ケータイを見ながら歩いていると突然「スイマセン!」と声が聞こえた。(?)と顔を上げると、なんだかジミ〜な20代半ばくらいの女子が私を見ていた。
「は?」
「…あ、スイマセン。あの、大変失礼なことを申し上げますが…」
なんなんだよー!
「大変失礼とは思いますが……」
すがるような顔で私を見ている。
コワイ。
失礼なことなら言うなよ。
「あーいいですいいです」
何がいいんだかわからないが、とりあえず逃げた。宗教か?今までそんなモノに一度たりとも声をかけられたことがないので、よくわからない。
今回の出張は、なんか調子が悪かった。最後の最後までなんだか変だった。ボケてきたのだろうか?オーラが弱っていたのか?
でも仕事と飲み会はうまくいっていたからまあヨシとしよう。

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