左下に 検索窓 があります。関連記事をまとめて読めます。 □このブログを検索 〆して下さい。

2013/2/15

熱による劣化 酸化物  化学構造や反応
廃食用油の劣化・酸化に関する資料の紹介です。

オレフィンがあることと深く関係します。

バイオディーゼル燃料の酸価に関する知識として必要です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

引用

平成20年度資源循環推進調査

(3Rシステム化可能性調査事業)

廃潤滑油と廃食用油によるバイオ再生重油の製造及び

家庭廃食用油の回収システムに関する調査報告書

平成21年3月

株式会社新日石総研

http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2009fy01/0018334.pdf

4.3 酸化劣化による粘着性物質の生成の可能性に関する検討

廃食用油が25%以上混合した再生重油の燃焼実験の際、

バーナノズルのフィルターが閉塞する現象が報告されているが3)、

バイオディーゼル燃料(BDF)においても燃料噴霧ノズルのコーキングや詰まりが発生することが問題になっており、

この原因として酸化安定性に劣る燃料から生成された劣化物が噴霧ノズル孔に堆積することによるものであることが指摘されている1)。

これらの現象には共通点があり、

いずれも高温における食用油成分の酸化劣化による高分子状物質生成によるもの

と考えられるので、酸化実験を行い、粘着性物質の生成を確認することにした。


クリックすると元のサイズで表示します


クリックすると元のサイズで表示します


このことは、熱による酸化劣化と熱重合(重縮合)による油脂の高分子化が進んでいる
ことを示している。

表4-7 加熱温度200℃における性状変化

両廃食用油とも6 時間後の不溶分の外観は黄褐色樹脂状で、石油エーテル、

エタノール、ベンゼン、クロロフォルム等に不溶である。

───────────────────────────────────

クリックすると元のサイズで表示します


図4-1 O食堂廃食用油の赤外吸収スペクトル経時変化(200℃劣化実験)

酸化されたため−OH 基の吸収が強くなり、C=C は、酸化や重合により消滅

したと思われる。

加熱温度200℃におけるO 食堂廃食用油の赤外吸収スペクトル変化を図4-1 に、コンビ

ニ廃食用油の赤外吸収スペクトル変化を図4-2 に示した。

いずれも、時間と共に赤外吸収スペクトルが大きく変化している。

───────────────────────────────────

概要

加熱時間の延長で、酸価と不溶分が増加し、

  (黄〜褐色の樹脂状物質で石油エーテル、エタノール、ベンゼン、
   クロロホルム及び四塩化炭素に不溶である)

見かけ粘度の増加が見られ、

熱による酸化劣化と熱重合(重縮合)による油脂の高分子化が進んでいる。

───────────────────────────────────

4.5 まとめと課題

廃食用油を25%以上廃潤滑油に混合したバイオ再生重油の燃焼実験3)において、

粘着性物質がバーナノズルのフィルターを閉塞させる現象が観測されたことから、

粘着性物質について分離と生成に関する実験を重ねてきたが、

その結果次のことがわかった。



   ○ 粘着性物質は、元々の廃食用油中には存在しない。

   ○ 廃食用油には、酸化劣化しやすい物質が含まれているため

     200℃以上の温度条件で高分子状の粘着性物質を生成する。

     温度が高くなるほど短時間で生成する。

     34/104 ページ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 新燃料研究所の解説 】

石油エーテル、エタノール、ベンゼン、クロロフォルム等に不溶である。

ということが、どれほど驚いて警戒すべきことなのか考えて下さい。

ガム質と広く呼ばれている物質の本質に迫る知識です。

ガム質と呼ばれる場合の全てが、今回の解明だとは考えないで下さい。

今回は、ガム質と呼ばれる全体の一部です。


200℃という液体温度は、通常の テンプラを揚げる温度のやや上のあたり です。


酸価の小さな、旅館などの廃食用油のありがたさが化学理論的に理解できます。

感謝して、地球温暖化防止とPM2.5減少による健康被害防止に活用しましょう。


───────────────────────────────────

順調に推移していれば、ここにでてくる分析装置は昨年に配備できていたはずです。

安い機種で代替できないかなど、

実機をメーカーから10日ほど借りて、性能確認などもしています。


この数年の、想定外のガタガタには悩まされ、関係者には迷惑を及ぼしています。

何とか挽回させていただくつもりです。


理論整理も着実にすすんでいます。

なぜだかわからない、という説明は少なくなっています。




新燃料研究所


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く

名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ