パラレルアクト、最初の実況記録ができました。
ついったー上で、スタッフのひとり伊豆平成が実際にプレイしながら、センテンスごとにつぶやいていってくれたものです。
やはり実際についったーでリアルタイムに見るのが一番なのでしょうが、見られなかった人のためにここにまとめて掲載します。
プレイしたシナリオは、基本セット所収の『カライへの密使』。
この実況で様子がもうひとつつかめなかったひとは、基本セットをぜひ手に入れましょう(!)。
基本セットを持っているひとはぜひプレイしてみてください。
同じシナリオですから似たような展開に当然なるはずですが、結果として違う物語がそこに生まれているはず。
その辺のところは、同じ『カライからの密使』をもういちどプレイした実況を掲載する予定なので、そちらを見れば分かってもらえると思います。
パラレルアクトはひとつの物語を何度でも楽しむ遊びなのです。
↓実況は「続きを読む」から!
■ ■ ■ ■
「カライへの密使」リプレイ
彼女の名はイル。女さむらいだ。カナンにおいても女さむらいは、それなりに珍しい。傭兵のイルは、カヤクタナに雇われ、クンカァンとの国境に近いカライ砦へ密書を届ける任務を引き受けた。
任務に際して装備を選ぶ。イルは「投げ刃(♂1でダメージ1)×2」を持って行くことにした。「なぎなたがあれば充分だと思うが、念のためだ」
▼守衛を言いくるめる
やれやれ、疑り深い守衛だな……と思いながらも、イルはグッとこらえて柄にもなく守衛に《優しくする》ことにした。「怪しいものじゃないのよ、わかるでしょ(笑顔)」 イルは無事に町から出ることができた。※♀1判定成功
▽街道をゆく
街道には《霞がかか》っていたが、イルは道に迷うことも疲れることもなく日暮れ前に宿屋にたどりついた。※∞1判定成功。
伊豆「ドロウしないを選択して、手札は残り四枚。次はドロウしないとまずいかな」
○モイの宿屋 ▼枕探し現る
イルはぐっすり眠っていたので、投げ刃を一つ奪われてしまった。「なんてこった! 泥棒め、きっと『やあやあ《うれしいものが落ちている》なあ』とか言って持っていったにちがいない! むきーっ!」※∞1か∞2判定に失敗
伊豆「くそっ。ドロウしたが、∞がこない。∴のカードを1枚捨てるか。投げ刃使えるアイテムなのにな。一つなくなっちゃったよ……」
▽宿屋 捨て札を山札の下にもどす。
▽街道をゆく(その2)←同じことをつぶやけないらしいので
イルは宿屋を出発した。昨日の靄は消え失せ、街道に《風が吹き抜け》ていく。「くよくよしてられない。いそがないとな」※∞1判定成功
イルは街道で《転ん》だ。「ちくしょう、なんだか知らないが昨日からついてないな!」と、《手のひらを叩》いて、ほこりを払った。土埃が風にさらわれていく。
伊豆「やばいな。∞を全然引かないで、無駄に捨て札が増えている。確かこの次は戦闘があったような……◎も全然ひかないのに……」
▼野獣の追跡
なにかくる! イルは野獣の気配に気づいてなたがみをかまえた。牙犬が3匹、街道沿いの茂みから現れた。低いうなり声。イルの心に《怒りがこみ上げる》。「うるさい! このトンテグが! 犬鍋にしてやろうか!」彼女が怒鳴ると、犬はキャンキャンいって逃げていった。※♂1判定成功
伊豆「♂1で追い払えたのか。助かった。でも、◎がないと戦闘に不利だ。ドロウしていくか? ♀ばっかり手札にあるよぅ」
▽街道をゆく(その3)
だめだ。疲れて宿屋にたどりつけず、イルは野宿することになった。「まいったな。この調子だと、カライにつけるかどうか……」※∞1判定失敗→野宿へ
伊豆「やばすぎ! まったく∞を引かない! 野宿が続くともうだめだぞ、イル!」
焚き火をして野宿した。「火は焚かなくてもよかったか……」と、《暑くなってき》たイルは思ったが、牙犬が来るとまずいと思い直し、浅い眠りについた。※∞1判定成功。
伊豆「あぶねーっ! 三枚目の引きでようやく出たよ、∞が。このシナリオは∞と◎が手札にないと終わりだよ。♂や♀は一枚か二枚りゃいいんだ。∴なんかずっと使わないし!」
○キシナンの宿場 ▼賭場で楽しむ
キシナンの宿場では、男たちが賭け事に興じていた。イルはそんなものには目もくれない。「野宿で、遅れてるからな。賭けなんかしてられるかよ」※イベントのスルーを選択
伊豆「せっかく◎がたまってきたし。この手札をキープすべきだろう」
▽宿場で休む ←しまった、今まで宿屋って書いていた!
イルは、一日ぶりに柔らかい寝床でぐっすりと眠った。※捨て札を山札の下に戻す。
伊豆「待てよ、この宿場ってスルーしていいんだっけ? 山札がなくなりそう、っていうピンチがないぞ。でも、後半に戦闘が連続するから、これでいいのかな」
●怪我をした女 ▼脚を治してやる
カライへと急ぐイル。と、「もし、そこのおさむらい様、助けて下さいまし!」と声がする。若い女が痣のある脚をさすっていた。治療してやることにする。サーマイト名乗った女は白い太ももをちらつかせた。きれいな脚だ――と《拳を握り》、なぜか《競争心を感じる》イルであった。※♂2判定成功。
伊豆「でたよサーマイ。こいつ、助けたくないんだけど、∴が二枚ないと見捨てていけないんだった。くそっ、一枚持っていてもまったくの無駄だ! 次にやるときのために覚えておこう」
伊豆「しまった! イルは花模様の着物で、二枚まで好きなスートを∴にできるんだ! もう遅いわ……くそっ、忘れがちだなあ」
●スルギの宿場 ▼サーマイの笑顔
脚を治したら、サーマイはいそいそとついてきた。急ぎの旅だというのに! 宿場を歩いるとサーマイが酔っぱらいに絡まれてしまう。「私の連れになにすんだ」「ヒック! 男に……用はないっつーの!」「私だって女だっ!」《嫉妬心に燃え》ながらも、イルは酔漢をなだめすかした。※♀1判定に成功。
「ありがとう、イル。助かりましたわ」と、にっこり微笑むサーマイ。イルはまんざらでもない気分だった。※大事なもの「サーマイの笑顔」を手に入れる。
▽宿屋で休む 捨て札を山札の下にもどす。
▼襲撃 サーマイが一緒なので起こらない。
▽街道をゆく(その4)
伊豆「待てよ。これ、サーマイの分も∞が必要なのか? よくわからんが、そういうことにしよう。絶対無いからピンチだけど……」
サーマイがもたもたしていて、結局、宿場にたどりつけず野宿となった。「すみません、私のせいで……」「しかたないさ。明日は急ごう」
伊豆「どうして∞が出ないんだよ! ていうか、サーマイいなきゃ一枚はあるのに〜! むかつくっ。」
野宿をしても宿場にはつかなかった。頼まれた刻限が迫っている。イルは焦っていた。
伊豆「やばい。これでゲームオーバーは悲しいぞ。まただめだよ」
次の日も、サーマイの遅れで野宿になる。「どうしたらいいんだ……!」
サーマイの《足下が滑っ》たり、着くのが遅れて《闇が濃くなっ》たりしたが、ようやく3回目の野宿で宿場についた。※∞1×2判定成功
伊豆「げーっ! 次のイベントカードは宿場じゃないのかよ! あ、でも∴なら大丈夫なんだ。あるから」
○シュノウの道 ▼迷い道くねくね
街道が途切れて、高い木々に囲まれた細道に出る。また野宿することになるのか? カライまではあと一つ谷を越えるだけなのに……。「ミリよ! お導き下さい!」イルが祈ると、《思わぬものが登場》した。一匹の猿が現れて、道案内をしてくれたのだ。※∴1判定に成功。
伊豆「いよいよ戦闘か……勝てるかなあ」
●襲撃 ▼サーマイの正体
谷が見えた! その先に見えるのが、「カライの亀」の戦で名高いカライ砦だ!「あと一息だよ。サーマ……」イルがそう言って振り返ったとき、サーマイが後ろから短剣で斬りかかってきた。「なっ……!」危ういところで、イルは地面に転がってかわした。《土の匂いがする》。サーマイが笑った。
「ほほほ! 密使をカライに届けるわけにはいかないのよ。死んでもらうわ、イル!」だまされた! こいつ、わざと私を足止めしたのか! だまされたことで《恥ずかしくなる》。「おのれ!」長刀を構えると、サーマイの後ろからバラバラと3人の手下が現れた。※∴2判定成功。不意打ちを回避→戦闘開始
賊1との戦い
《身体が火照ってくる》、「《でやああーーーっ!》」気合もろとも長刀をふりおろすと、賊1は一撃で切り伏せられた。※対抗判定2レベル成功。賊の耐は0に。
賊2との戦い
「《どりゃあーーっ!》」と、《手近なものを叩く》。もちろん、賊2の頭だ。ものも言わずに、クンカァンの間者は屍と化した。※対抗判定2レベル成功。耐が0に。
賊3との戦い
イルが《鋭くにらむ》と、賊3がひるんだ。「《とどめだっ!》」これまた一刀のもとに切り伏せる。ただの三太刀で、手下は全て倒されていた。「さあ! あとはおまえだけだ!」※対抗判定2レベル成功。耐が0に。
サーマイとの戦い
伊豆「とはいうものの、さすがにもう◎が一枚しか残ってない。サーマイは強いし、どうしたものかな……」
イルは、長刀をふるうと見せかけて、一つだけ残っていた投げ刃を投げた。「グッ!」サーマイの脚に刃が刺さる。※♂1判定成功。投げ刃で1ダメージ。
伊豆「でもって、加護値3使ってとどめでもいいが、一度くらい戦ってからにしよう」
「クンカァンの間者か! 四人ばかりでこのイル様を止められるとでも思ったか!」だまされたときのこと、サーマイの笑顔を大事なものだと思ったこと……《ふと過去を思い出し》、イルは《歯ぎしりし》た。「覚悟!」 長刀の一撃がサーマイの胸を貫いた。※対抗判定2レベル成功。耐が0に。
伊豆「よしよし。長刀で♂1枚を◎1枚にできたので、勝てた。シナリオのプレイカードが切れてなかったような気もするが、まあよしとしよう」
●カライ砦 ▼任務達成の報酬
「なんとか間に合ったな……」イルはホッとしながら砦の将軍に密書を手渡した。危なかった、あと二日遅れていたらクンカァンに出し抜かれていたところだ。二度と笑顔にはだまされまい――あの時のサーマイの笑顔を、今後の教訓にしようとイルは心に誓うのであった。※時間経過18で、カライに到達。
伊豆「というわけで、『サーマイの笑顔』を恒久的な大事なものにするとしよう。耐久力が1つ増えたわけだな」
以上、パラレルアクトのリプレイ終了。

0