午後から敦賀市で、渡辺満久東洋大教授の講演会がありました。若狭湾の断層評価に関する内容です。大きな会場が満員となりました。地震への関心の高さが伺えます。渡辺教授の知名度の高さも大きな要因でしょう。
分かりやすい内容です。規制委員会の現地調査で、大飯原発直下の破砕帯が活断層かどうかを巡って意見が分かれましたが、「活断層である」が1名(渡辺教授)、「活断層に近い」という濃いグレーが1名、後の2名はグレーでした。
これで大飯原発直下の活断層判断が、全員グレー以上という結果になったのに、追加調査ということになりました。「データが十分でない」と言うことですが、それなら運転を止めてきちんと調査すべきですよね。
調査メンバーに御用学者が潜り込んでいるのかな。変動地形学による断層評価で、全国で様々な活動を指導しておられる渡辺教授は、現状の動きを何とも情けないと言います。特に、原発建設前の診査がかなりひどいことを指摘されました。
全くその通りだと思います。今までの診査を全てやり直した上で、再稼働の議論を始めるべきことも指摘されました。
その点では、自民党安倍総裁の姿勢は、再稼働推進で、原発の現状維持を図っています。福島原発事故など頭にないようです。東京の、自分の家族に放射能が降らないかぎり、「安全」を言い続けるのでしょう。
情けない人たちです。

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