先日、敗戦を経て美浜町の将来を憂えて集まった人たちの『語ろう会』に参加しました。今年で72回となり、72年を経過したことになります。
町長、議会代表、地元県会議員が参加し、当地の政治課題について報告を受け、意見交換します。
町長の町政報告の中で、「おっ!」と思う内容がありました。新庄地区を中心とする耳川水系の地下水を保全するためには、森の機能を維持しなければならないとし、林家を個別に支援する『森林基本税』が必要だというものです。
私が『森の国から』で地域の一次資源を適切に使うことの大切さを訴えてきました。その内容に沿う発言だったからです。
時間の迫る中、私も発言しました。新庄地区では6000ヘクタールに及ぶ広大な入会林管理を自費で行っており、美浜町の地下水の維持に大きな貢献をしていること。
問題点として、若い人たちが山林に関心をもたず、どこに自家の山林があるのか、あることさえ知らない人がほとんどであること。
不動産会社に宅地を売る人が出てきたら、その家に付属する田畑、山林も売ってしまいます。それを外国人や都市部の人たちが買ってしまうと、山林行政が動かなくなる可能性が高くなることを訴えました。
地域の資産を売るときには、NPO法人などでそれを買い付け、『一時保管』的に管理する必要性を提案しました。地域の人たちの売買の方が、山林保全について理解を得られると考えるからです。
森林基本税で、山持さんに個別補償をすることで、自家山林の境界に関心を持ち、管理する若い人が出てくるでしょう。
私自身は、それに加えて、バイオマスの地域熱供給を行うべきであることも主張しています。

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