フランス電力(EDF)は、約3兆8000億円を越す債務を抱えています。そのEDFの株式を、フランス国は80%を保有しています。実質的には国有企業です。
経営改善の見通しが立たないEDFですので、一層の経営悪化を避けるため、原子力事業の再国有化を検討していると言うことです。ばかばかしい話です。対策にもなっていません。
再生可能エネルギーの普及と低価格化、安全への不安、民間投資を引き出せない、電力自由化などの諸条件が、原子力事業を苦しめています。
当然のことです。
社会に受け入れられない技術は、必ず淘汰されます。民間資金が動かず、消費者がそっぽを向いたら、事業は破綻します。
こんなことが分からないのですね。フランスのマクロン、日本の安倍、アメリカのトランプをはじめ、中国の習近平、ロシアのプーチン、トルコのエルドアン、等々。国のトップのレベルが異常に低下しています。
世界は混乱に向かっていますよね。それに加えて、イギリスのEU離脱。まだこの方が、期待感もあります。EUの仕組みは、ドイツが有利なのですから。

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