毎年春と秋に、新庄地区の広大な入会林の「山見」を、「山委員会」が行っています。今日は朝から、弁当を作ってもらって山に入りました。今年中に行ったシカ対策や間伐作業が、どこでどのように行われたかを、区長さんの案内で視察するのです。「山見」意外にも、県や町、緑資源機構、電力会社などの対応が必要な場合は、山委員会のメンバーも出かけなければなりません。6、000町歩に及ぶ山林は町内の重要な位置を占めており、治山事業の関連が多く、2人の専従者と1名の事務員さんで区行政が運営されています。大変な職務を区長さんが負っています。
山はいいですね。すばらしい光景の中を息を切らせながら、600m付近まで上っていきます。杉林からブナ林に入ると、紅葉で周りが一気に華やぎます。みなさん「ええなぁ〜」と感嘆しています。委員の仲間が見つけましたよ。ナメコです。枯れたミズナラの木の根元に、量は多くありませんが、びっしりと出ています。「おいしいんですよ」と私が言っても、誰も「欲しい」とは言いません。この地には、野生のきのこを採取する伝統がないのです。「きのこは怖い」という観念にとらわれているのです。もったいないですよね。
石地さんは一人で製材所周りの端材を片付けてくれました。「山見」を終えてどんぐり倶楽部に戻ると、製材所の周りはスカッとしています。石地さんはコツコツと作業をしてくれます。ありがたいですね。

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