![第9地区 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51xyFSj3msL._SL160_.jpg)
「第9地区」 ニール・ブロムカンプ監督,シャールト・コプリー,デヴィッド・ジェームズ出演(2009,米)。
アカデミー賞にノミネートされて注目されたSF映画。
突如南アフリカのヨハネスブルク上空に現れた巨大な未確認飛行物体。漂っているばかりなので,外部から侵入してみると瀕死の宇宙人を発見する。
彼らを保護するという名目で,宇宙人地区を作ったものの,どんどんゲットー化していく。彼らを持て余し気味になってきた人類は,新しい収容施設(キャンプ)をつくり,そこに移送しようとする。
いろんな意味でグロテスクな映画でした。もちろん,隔離された者たちの姿を描いた風刺的な意味合いが強く,そういうところが評価を得たのでしょうが,人道的な衣をまとった弾圧をエイリアンに対して行うという図柄は,映画とは分かっていても気持ちのよいものではありませんでした。
これに加えて,ヴィカスの体調不良なんかもグロかった。そして,エイリアンの武器がわんさかと出て来る後半も同じく,グロめの戦いが続くといった感じで,当初予想していた雰囲気とはあまりにかけ離れていて,万人向けではないなと思いました。
まあ,メッセージ性は分かりやすいのですが,しかしどうなんでしょうね。効果的なのか,一種のギャグなのか,あるいは狙っただけなのか。
感受性の問題かと思いますが,なんか複雑な印象でした。

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