先月は,溝口健二祭りでした。今思い返しても最高でした。
10月の鑑賞メーター
観たビデオの数:7本
観た鑑賞時間:788分
鑑賞メーター
「雨月物語」 初めて見た,溝口健二作品。死ぬ前に見ておきたい作品なので,よかった。想像していたよりも,しっかりした作品で,細部が生きていた。戦争と生きるということを考えさせてくれる。悲しい余韻に包み込まれるが,満足感は高い。
鑑賞日:10月04日 監督:
溝口健二
「新・平家物語」 若き日の清盛を描く,溝口作品。出生の秘密に煩悶したりと,合戦よりは清盛の内面に迫る。僧兵たちの集まりのシーンや,盛り場の光景など,映画ならではのスペクタクルも溢れる。
鑑賞日:10月05日 監督:
溝口健二
「赤線地帯」 今月は,溝口映画という感じの3作目。溝口映画は,しっくりきて見ていて面白い。吉原を描いた作品だけれど,このテーマでありがちな「どぎつさ」はなく,相変わらず細部が素晴らしい。
鑑賞日:10月07日 監督:
溝口健二
「残菊物語」 二代目尾上菊之助を描いた映画。大根役者の若旦那を支える,女中上がりの女性,二人の苦難。2時間を超える大作ですが,素晴らしい。各役者の声もぴったりとはまり,語り口に惹かれる。歌舞伎見たくなるなー。
鑑賞日:10月07日 監督:
溝口健二
「嘆きのテレーズ」 エミール・ゾラのテレーズ・ラカンの映画化。病弱の夫と暮らす妻が,トラック運転手の男と恋に落ちる。ゾラらしい,犯罪物。
鑑賞日:10月13日 監督:
マルセル・カルネ
「山椒大夫」 安寿と厨子王の物語を描いた鴎外の作品が原作。山椒大夫の権力には,破壊的に挑むしかなかったのであろう。冒頭の父の立派なセリフとの対比が何ともやるせない作品。安寿の選択には,うーんとうなり声しか出てこない。
鑑賞日:10月13日 監督:
溝口健二
「近松物語」 ある愛の物語。初期対応の失敗を感じるが,題材の割に,映画としてはなんだか明るい。タイトルは,近松門左衛門の戯曲がベースにあるからのよう。
鑑賞日:10月14日 監督:
溝口健二

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