久々に,
マガジン9条に目を通した。毎週更新で,こういう情報を送り続けるということは重要だと思う。
今週は,小熊英二氏のインタビュー1回目。ちょっと突き放した感じだけど,要点は押さえている。歯止めとしての9条の役割を重視し,むしろ自衛隊を削減すべきだと主張しています。国家公務員の4割が自衛隊員というのは,資料がないから何ともいえないけれど,本当だとすると公務員の削減によってそんなレベルにまで達したんですね。
9条の問題に絡むと,国が守れるのかとかいう議論が出てくるのですが,現実の危険を評価して対処を考えるというのは確かに基本ですよね。
そう考えると,現状は侵略の危険性はなくなったと防衛庁も認める以上,装備,兵力の問題を見直す必要は高い気がします。テロ対策に軍事力は必ずしも有効ではないというのは,最近の共通認識になりつつあるのではないでしょうか。
最近の北朝鮮バッシングについて,本当に脅威と感じるならこんなことが横行しないという指摘も興味深かったです。確かに,韓国を併合したりする戦前の日本では,朝鮮半島について遅れた民族であるという蔑視感覚が蔓延していました(参照,
「光の中に」。)。
また,短期集中軍事講座の「教えて!山田先生」も,タイムリーな記事です。今回は3回目。
「護憲派のための軍事入門」を書いた山田朗先生の解説です。
北朝鮮問題について軍事的な解決を取ることの問題点を指摘しています。実際のミサイルはサイロから打ち出されるんですね,知りませんでした。期しくもアメリカ政府としても現状では軍事力による解決という選択肢を,優先順位には持ってきていないようです。
北朝鮮をどうするかということは,意外にパースペクティブの広い問題なんですが,蔓延する嫌北朝鮮感情は,非常に狭い視点でしか物を考えていないのがよく分かります。

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