日帰りで鎌倉に
朝8時過ぎの列車にのり、鎌倉へ。

今年は富士山の冠雪が遅い。

北鎌倉「円覚寺」

仏殿の雲竜図(龍はいいなあ)
画家:平山郁夫氏の師匠にあたる方の作だそうだ。

顔に金箔が残っている。
元々も全身黄金の像であったのだろう。
仏殿の隣に「山野草の寺」と書かれた門
があり、時期ではないなと思いながらも
100円寄進して庭に入る。

十月桜(左上)と言うのが咲いていた。
花を見ながら坂を上がると墓所になる。
その入り口で、墓石に思いがけない名前を見た。
つづき→
「開高健さんの墓」とある。
ひょっとして呼んでいただけたのだろうか?
思いがけず墓参がかなった事が嬉しく、焼香し
手を合わせ冥福を祈った。

三十余年前、小学生の時にこの人のオーパ展で初めて
ルアーフィッシングに出遭った。
釣人としてだけではなく、この人のルポや小説も好きだ。
釣果の一点だけであれば、超える人は数多くいるだろう。
しかし、その研ぎ澄まされた言葉でどれだけ多くの釣人の心に
衝撃を与えたかに関しては他の追随を許さず傑出している。
だからこの人の後はないし、前もない。
今までも、これからも超える人は出ない。

紅葉には、まだ早いようだったが、
所どころで楓?が色づいている。

壁面に大きな葉がいくつも垂れ下がる不思議な光景。

ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)の大群落。
庭先側溝脇や土手など日本の至る所で見かける
同種だが、出身はなんとヒマラヤだ。

この花も寺内のそこかしこで見られた。
近くに居たおばさま方によると(野ボタン)と言うらしい。
調べてみると名前はシコンノボタン(紫紺野牡丹)
なんとも和風なネーミングだが、姫蔓そばと同様に帰化種
で、出身はなんと?南米だ。

光に透ける姿は美しい。
山門にあった龍の彫刻。蝙蝠系の羽がドラゴンっぽい。
象
像
寺の庭池、見ていると“ポチャン”と何かが飛び込んだ、
キラリと光った瑠璃(るり)の背はまさにカワセミ。
何人も熱心に庭池の写真を撮ってるなーと思ったが
皆さん狙いは翡翠だったようだ。

通常清流の野鳥だが、静謐な禅寺の庭になんの
違和感もなく馴染んでいる。

橙色の胸の羽毛が可愛い。
(テレコン持ってれば…残念)

昼食は懐石弁当と少しふんぱつした。
円覚寺から少し歩くと建長寺にたどりつく。
建長寺はけんちん汁発祥の地なのだとか?

複雑な形の巨大なビャクシンの大木。
樹齢750年だという。

ビャクシンの幹は表情が豊かだ、子供の頃
暗がりでこの木を見たら怖かっただろうか
と想像する。

法堂に入ると、公開中の雲竜図が頭上にあった。
天井が高すぎるのでそれほど大きく見えないが、
40畳の大きさだと言う。
雲竜図自体は近年のものだが、作者の
気魂のこもる大作と感じた。
更に奥へ、ふたたび庭。
ひょっとして・・・
と見ていると。
ポチャン!
ここにも1羽住んでいました。
しばしカワセミ観察を楽しんだ後、更に奥の
半僧房目指す。

少しだけ紅葉

日が傾いてきた。

ここにも見事なヒメツルソバの群落。
この花が仏教の聖地からの渡来と思うと、
なるほどと思わないでもない。?
245段の階段を上ると富士山が見えた。
背に生える大きな羽は天使ではなく天狗だ。
画像の縮小で飛んでしまったが、遠くに相模湾が見える。
さて、山を降りよう。

途中咲いていたアザミ

1mはあろうかと言う大蝦蟇
子供の頃ならとびのって赤影の真似をしたい
衝動を押さえ切れなかったと思うが、もう大人
だから大丈夫だ。
寺を出て阪を降りると
鶴岡八幡宮に到着した。

”八”の字が鳥になってるトコがかわいい。
(ハトサブレーの原型なのだとか)
門番の侍がデカイ(たぶん身長4mぐらい)
古い狛犬。
さて、神社仏閣巡りはここで終了。
小町通りに飲みに行くかな?
つづく(カモ)

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