Chip Kellyの周りを固めるアシスタントコーチの組閣が予想より手間取っています。
DC候補としてNYGのLBコーチJim Herrmannと面接をするようです。Michigan大で20年のコーチキャリアが有り、2006年からNYJのLBコーチ、2009年からNYGのLBコーチを務めています。NYJ時代は3-4、NYGでは4-3の経験を持ちます。Spagとは入れ違いなのですけれど、DL強調型4-3のNYGシステムはタレントをそのまま活かす意味では好都合でしょう。
Kellyがオフェンスの専門家なのでクローズアップされていませんが、OCが誰になるのか、QBコーチをどうするのかも決まっていません。オフェンス側の選手を見て一番不安なのがQBなのですからここを指導するコーチの人選は重要だと思うのですけれどDC選びに比べて名前が挙がらないのは問題でしょう。
Andy ReidがKCに移籍し、Marty MornhinwegはNYJのOC、Juan CastilloはKCのOLコーチ、Todd BowlesはARIのDC、そしてBobby AprilはOAKのSTCと主要なコーチ陣はそろって移籍する事になりました。ポジションコーチもめぼしい所はKCに連れて行きましたし、個人的に最重要案件だったトレーナーのRick BurkholderもKCに行ってしまいました。
Kellyの元部下でそこらへん固める事になるのかもしれませんが、あまりKelly色に染めるのも良い事ではない気がします。
キャップの事で昨日書き忘れたことが有ったので補足しておきます。放送権料の更新があるので2014年からはキャップ枠が跳ね上がるでしょう。その為に、今年のFA戦線は加熱する事になるはずです。サインボーナスをたっぷり払って1年目のベースサラリーは少なめの良くあるFA契約にすれば、今年のキャップヒットを少なくして枠が広がる来年以降にキャップヒットを後回しにする事が出来ます。必然的に今年のFAは大金を貰う事になると言う訳です。FAになる選手はけして多くないのですけれど、すでにキャップ超過している事を考えると今年のFA戦線は苦戦する事になるでしょう。