フランチャイジ指名したまま契約していなかった2003年プロボウル選出のDT Corey Simonのフランチャイズタグを取り下げたとチームが発表しました。SimonはUFAになります。
以前Jeremiah Trotterも同じような状態になり、最終的にはトレードではなくタグを取り下げ放出していました。Trotterの時も2年越しの契約トラブルでした、あの時もプロボウルに選出された翌年契約更改を要求されて断り、FAになった時にタグを貼ったものの1年契約がまとまらなかったと今回と経緯に酷似してります。EAGLESフロントは問題児には大金支払いませんから(T.O.は最初から2年14ミリオンの契約)ルーキー時の5年契約の最終年度にまだ契約が有るのにホールドアウトをした時点でドラフトでDT指名>トレードの筋書きが出来ていたのかもしれません。
2−3日前にSimonの事は書いたのですが、Brian Westbrook、David Akersと契約延長が近いと言うニュースも出始めました、当然T.O.の契約問題も解決する必要が有ります。現在DTはSimon無しでもリーグの平均以上の能力とデプスは有りますからフランチャイズでの5,134ミリオン分のサラリーキャップを他のポジションに使う事を選択したのでしょう。今後これらの選手の契約延長のニュースを聞く事になるはずです。
戦力的な影響はこの間書いたので省略します。Trotterの時は後任のMLBが居ない状態でその後MLBに苦労させられました、NFC決勝のTB戦で勝敗の分かれ目になったJoe Jureviciusへのアンダーニースからの独走71ヤードパスの場面は見直すたびにTrotterなら5ヤードで止めただろう、放出した時点でこの結果は運命付けられていたのではないかとさえ思うのです。
今回はドラフト前の時点でフランチャイズ指名を受け入れない事が分かっていましたから、ドラフト1巡でDTを指名して放出した場合のダメージを少なくする事に成功しています。Trotterの時の反省は活かされたと言うわけです。
ロスターカットの前には結論が出るとは思っていましたし、最近はチームに残留する見込みはほとんど無いと考えていたので別段驚きはしないのですが、もう少し上手くやれたのではないかと思ってしまいます。BALとの間に2巡+3巡でトレードが合意しましたし、今回タグを取り下げる事で得られるのは来年の補填ドラフトで3巡を1個もらえるだけ(活躍しなければ4巡かもしれません)最低でも2巡は貰える価値の有る選手だとは思うのですけど。
プレシーズンゲームでルーキーMike Pattersonが2サックを記録しています、Simonの穴を埋められるだけの選手(DTグループ)で有る事を確認してから放出した手堅さを褒めるべきかもしれません。
同時にルーキーとの契約を終えて各チームにキャップの残りが無い状態で放出したのはチーム側の嫌がらせでしょう。トレードをぶち壊したサインボーナス20ミリオンを今払えるチーム有るわけないです、5年25ミリオン程度で契約する事になると予想します。
ルーキー時の5年12ミリオンの契約の5年目のベースサラリーが僅か0,54ミリオンでしかない契約内容だったのがこのような結果になってしまう大きな要因でしょう。これは頑張れば5年目の前に契約延長すると約束でもしたのか、5年12ミリオンの内容を(怪我した時を考えて)先渡しするような形にしたのか、どちらかではないかと想像して居るのですが本当の所は分かりません。もう少し普通の契約ならばこのような事にはならなかったかもしれません。