AFC-Nです、WRを強化したBALがPITより上と判断しました、BAL、PIT、CIN、CLEの順と予想します。
Baltimore Ravens
4−3から3−4への流れに逆行する形で3−4から4−3に変えました、46ディフェンスも取り入れるようですがWCO全盛の今どれだけ通用するかは疑問です。
エースRB Jamal Lewisが投獄と怪我で出遅れていますが、サードダウンバックChester Taylorがプレシーズン好調です、この2人の組み合わせでランオフェンスはさらに強固なものになりそうです。Todd Heapを怪我で失った後ターゲット不在だったレシーバー陣はHeapの復帰とDerrick Masonの加入、1巡でMark Claytonを指名して平均以上のユニットを組めるようになりました。Kyle Bollerが飛躍する準備は整いました、状況は去年のBrew Breesに似ているようにも見えますが、私はBollerはBreesにはなれないと考えています。
去年まで3−4のフロントを固めたランストップ重視のDLにスピードラッシャーTerrell Suggsを加えて4−3にしました、LBもリーグベストのMLB Ray Lewisを中心に粒揃いです、Peter Boulwareが帰って来た事もサードダウンでのパスラッシュ強化に役立ちそうです。DBは文句無しにリーグベストでしょう、ディフェンスMVPを獲得したEd Reedをフリーに出来るCB陣の能力とデプスの厚さも素晴らしいです。ディフェンス全体でもリーグベストと評価します。
超強力なディフェンスとボールコントロール可能なランオフェンスを軸に今年からパスオフェンス力も向上しそうです、Bollerがサードダウンをクリア出来るQBに成長すればスーパーボウルが見えてくるでしょう。
Pittsburgh Steelers
去年15勝1敗の驚異的な成績を残しましたが、その原動力はBen Roethlisbergerでは無いと考えます。OLが入れ替わりRBが怪我に苦しむ現状では去年のような快進撃は望めません。
去年のオフェンスはリーグベストのランブロックを見せたOL陣が支えました、Jerome Bettisの復活もOL有っての物でしょう。しかし右側2人が離脱しています、2年目Max Starksの成長次第では大きな穴が開くかもしれません。ベテランRB2人が開幕に間に合わない状況です、スピードタイプのWillie Parkerがスターターになりそうです。Plaxico Burressの離脱のダメージは多きそうです、ランを出す為にもディープに走れるWRが必要ですRandle Elの成長が必要でしょう。
2ギャップを完璧に埋めれる強力なDLがOLを受け止める3−4の基本形は今年も変わらないでしょう、LB陣を自由に動かす事が出来ればランでロングゲインは許さないだけのメンバーが揃います、インサイドブリッツも強力です。去年は活躍したCB陣ですがパスラッシュの協力無しにWRをカバーするには能力が不足していると考えます。リーグトップクラスのSSに成長したTroy Polamaluは5人目のLBでパスカバーはうまくありません。
Roethlisbergerは4Q逆転するドライブを何度も成功させました、しかしランが出ない場面をパスだけで打開する能力はまだ無いと考えます。AFC決勝でNEに完膚なきまでに叩き潰された事から精神・戦術両面で立ち直っているかも疑問です。
Cincinnati Bengals
ドラフト1位のCarson Palmerが飛躍すればオフェンスに不安はありません、問題はディフェンスにありそうです。
ランブロッカーを揃えた強力OLは健在です、Rudi Johnsonのランで試合を作る事が可能でしょう。Chad JohnsonとT.J. HoushmandzadehのWRコンビに大型WR Chris Henryが加わってレシーバー陣はリーグトップクラスと判断します、スターター2年目のPalmerが去年の成績を上回るのは間違いないでしょう。
DLはランディフェンス力に欠けるように見えます、John Thorntonとコンビを組むDTが相当頑張らないとインサイドから崩されてしまうでしょう。LBはBrian Simmonsを中心にルーキー2人がスターターになり得る状態で、スピードは向上するはずです。遅咲きのプロボウラーCB Tory Jamesを中心にSでMadieu Williams、CBでKeiwan Ratliffが急成長しました、パスディフェンスは向上すると考えます。
AFC-Nを勝ち抜く為にはランディフェンスが重要だと思うのですがBAL,PITと比べるとランディフェンスに弱さが見えます、ルーキーLBの急成長が必要でしょう。
Cleveland Browns
新HC Romeo Crennelに変わり、旧体制の負の遺産を吐き出すのにオフシーズンを使いました。チームの現有戦力を無視した戦術優先のチーム作りをしていますから1年目の今年は結果は出ないでしょう。
ディフェンス出身のHCと言う事でディフェンスから再建するつもりのなのでしょう、オフェンスはBraylon Edwardsを獲得しましたが後回しの感があります。QBはベテランのTrent Dilfer、ルーキーCharlie Fryeの教育係としても良い選択でしょうしスーパーボウルで勝利した経験も有ります。以前からCLEはRBとWRはそこそこの選手を複数使うチームだった事も影響しているのでしょう、RB、WR共にはっきりしたスターターが固まっていません。OLは若干の補強はしましたがまだまだタレント不足です、NEのOLを作ったOLコーチの手腕の見せ所です。
DLをほぼ総入れ替えしました、4−3から3−4に変更したので求める能力が違うとは言えタレント不足は深刻です。Andra Davisは堅実なMLBでしたから良いILBになるはずです、Chaun Thompson、Matt Stewartも良い選手ですからCrennelが上手に使うでしょう。CBはAnthony Henryを失いGary Baxterが入りSはFAでBrian Russell、ドラフトでBrodney Poolとスターターほぼ総入れ替えです。
これまでのチームと全く違う方向に向きを変えました、新チームに合う選手に入れ替える途中でタレント不足は深刻です。今年は再建の年と割り切る事が必要です。
3強1弱の地区になりそうです、BALはNE打倒の1番手だと思います。11−5、10−6,8−8,2−14と予想します。