昨日
7日午前7時20分ごろ、
喜多方市の自動車専用道路
「会津縦貫北道路(高規格道路)」で
車両計75台が巻き込まれる
連続玉突き事故が発生した。事故当時の現場は路面が
凍結していたうえに、
濃霧で
視界は30mぐらいだったという。
喜多方署や
県喜多方建設事務所によると、事故が起きた場所は
片側1車線の
喜多方―塩川IC(インターチェンジ)間で、
約1・7キロの区間で同時に
4件の事故が相次いだとのこと。新聞報道によれば、最初に
下り線(喜多方から会津若松方面)で車両1台がスリップして
スピンを起こしガードレールに衝突したところへ
後続車7台が次々に玉突きとなった。その後、
上り線(会津若松から喜多方方面)を走っていた車両が事故に気付いてスピードを緩めたため、
計11台が玉突き衝突となった。さらに、
下り線で
22台の事故と
34台の事故が続発したらしい。
救助のため出動した喜多方地方広域消防本部の車両同士がぶつかる事故も起きている。
午前7時で喜多方市の気温は
氷点下6・6度で、路面は
凍結状態。また、
濃霧注意報が発令されるほど濃い
霧と
靄(もや)に覆われていたらしい。
豪雪地帯なので、このような天候は時々あるが、
高速道路のような規制が設けられていないことが、同時多発玉突き事故の要因であったことは否定できない。つまり、
「会津縦貫北道路」は
国道121号のバイパスで、
一般道であり
法定速度は60キロとなっている。高速道路ではないため、
速度規制や
通行止めなどの対応はとられていない。
同一時間に
75台もの車両が玉突き事故を起こすのは珍しいことで、男性2人、女性2人が
軽傷を負ったが、
「犠牲者が出なかったのが不思議なくらい」と関係者は話している。
喜多方―塩川IC間は
午前7時45分から、
塩川―湯川北IC間は
同8時45分から上下線が通行止めになったが、
午後2時30分に
全面復旧した。
筆者は
テレビを見ていなかったが、この事故は
全国放送されたとのこと。確かに
取材のヘリが上空を飛び回っていたようだが、視界が悪く
音だけが聞こえていた。75台のうち、
3台は筆者の
知り合いであることが判明した。連絡が入っていない人もあるので、まだ
顔見知りがいるかも知れない。幸いにも知り合いに怪我をした人はいなかった。
ここで、理解できないことが一つ発生した。
磐越西線は
会津若松駅から
喜多方駅に向かうのが
「下り線」である。だが、
「会津縦貫北道路」は
会津若松市方面から
喜多方市方面に向かうのが
「上り線」なのである。これを考えていると、今夜も眠れそうにない。
●関連サイト
「福島民報社のニュース」
●関連サイト
「FNNニュース」

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