同じ読みで使い分けする
漢字がある。
「堅い」、
「固い」、
「硬い」の
3つは、どう使っていいのか悩むことがあることだろう。そのような場合、
反対語を考えてみると理解できる。反対語は
「堅い」⇔「脆(もろ)い」、
「固い」⇔「緩(ゆる)い」、
「硬い」⇔「軟らかい」となる。そうすると、
「守りの堅い要塞」、
「固く結ばれたヒモ」、
「硬いダイヤモンド」というふうに
使用例が浮かんでくる。
「口がかたい」を例に出せば、
口は、
ヒモのように
「固く」結ばれるという
イメージが浮かびそうだが、ここは、
秘密を
「守る」という意味を強めるため、
「堅い」を使う。
「彼は(鉄壁の要塞のように)口が堅い」と覚えるとよい。
普段は
口数(くちかず)が多い
エンピロだが、
プライベートや重要なことに関しては、かなり
「口が堅い」ことで有名。
個人情報保護、
コンプライアンスが叫ばれる昨今では、
口は堅いことが求められる。
余談になるが、
申込金・寄付金・出資金などは
口数(くちすう)が多いに越したことはない。

0