「結構毛だらけ猫灰だらけ」と言うことばを聞いたことがあると思う。映画
「男はつらいよ」」シリーズを見ていた人なら懐かしいと思うはずである。
渥美清が扮する
車寅次郎(フーテンの寅さん)の
名セリフなのだが、その後にも言葉は続く。やや汚い言葉でお許しを頂きたいが、
「結構毛だらけ猫灰だらけ おケツのまわりはクソだらけ…?」である。
当時は何のことかよく解らないまま聞いていたのだが、
「これは結構である」というときに言う文句らしい。
「おけつの回りはくそだらけ」の代わりに
「ありがた山のほととぎす」という場合もあるようだ。検索していて気付いたのだが、こういう言葉を並べたものを
「付け足しことば」と呼ぶようである。
「恐れ入谷の鬼子母神」や
「その手は桑名の焼きはまぐりよ」なども
「付け足しことば」の部類に入ると言ってよいだろう。結局は筆者が好きな
ダジャレを含んだ
言い回しと考えればよいのかもしれない。
寅さんの映画に出て来ることばは
「啖呵売(たんかばい)」といって、
露天商などが
客引きの為にしゃべる?もので、
語呂がいい言葉をポンポン並べているので特に意味は無いという。いろんなものを
検索していたら、
寅さんの
名セリフに関する大いに役に立つ
サイトを見つけた。映画
「男はつらいよ」シリーズに興味がある人には、たまらないものになるだろう。是非とも
関連サイトを参照頂きたい。
「結構毛だらけ猫灰だらけ、尻(しり)の周りはクソだらけってねぇ。タコはイボイボ、ニワトリゃハタチ、イモ虫ゃ十九で嫁に行くときた。黒い黒いは何見て分かる。色が黒くて貰い手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり。ねぇ。色が黒くて食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった。どう?まかった数字がこれだけ。どう?一声千円といきたいな。おい、ダメか?おら八百、六百、ようし、腹切ったつもりで五百両、と。持ってけ」
イベントやおまつりで、これを覚えて
バナナ売りでもやったら、きっとあなたは
人気者になるばかりか
一目置かれる存在になるだろう。
「男はつらいよ(寅さん)」の
蘊蓄(うんちく)もさらに広まるはずである。是非とも挑戦してみてはいかがだろうか。
寅さんに関する蘊蓄を増やすならコレ
●関連記事 エンピロのネタ箱
「「男はつらいよ」の日寅さんの日」2007.8.27付け
●関連サイト
「ことばの雑学百科/寅さんの口上/第6話」

2